こんにちは。
冷えとりコーディネーターの風茜()です! @kazeakane
いつもブログにご訪問いただきありがとうございます。
妊娠後期にさしかかった高齢出産妊婦の私は、お腹の張りが頻繁に起こるようになりました。
その原因は主に冷え。
体の面では、暑いからとシャワーだけで済ませていたこと。
心の面では、育児休暇取得のための戦い。
冷えとりを知らなかったあの頃の私に教えてあげたい。冷えのせいで、この後、寝たきり生活になるんだよということを。
今日の記事は、妊娠中に冷えのせいで起こったことをお話します。
高齢出産妊婦の冷えは半身浴をしていなかったせい
妊娠七ヶ月、産前休暇まであとわずか。
もう少しの辛抱です。
ところが、この頃になってくると、もう制御できないくらいの張りが襲ってくることになりました。
なるべくストレスもかけないようにしているのに・・・。
仕事もだいぶセーブしているのに・・・。
なにがいけないのだろう?
今、思い出してみると、この頃はしだいに季節的にも暑くなり始めていて、私は湯船につかるのが面倒で、シャワーのみで過ごしていました。
身体も妊娠のために通常の体重よりも8キロくらい増えていたので、いつもよりも暑さを感じていました。
冷えとりでは、湯船で半身浴を20分以上、推奨しています。
なぜならば、ゆっくり半身浴することで身体が芯から温まり、汗をたくさんかくことができるからです。
汗をかけば、身体の中の表面的にたまった毒を排出することができるので、不調を避けられます。
この頃の私は、半身浴なんていう言葉はまったく知りませんでした。
お風呂に入っても、42℃くらいの熱い湯でカラスの行水程度しか湯船に浸かりませんでした。(42℃はかなり熱い湯なので、長時間入浴はできません。)
それでは身体が芯から温まらないのです。
お魚を焼くときのことを思い出してみてください。
お魚を強火で焼くと、中は生焼けのことがありますよね?
つまり、中まで火が通っていないのです。
でも,弱火で時間をかけてゆっくりと焼けば、中まで火が通ります。
身体の冷えもそれと同じことなのです。
お風呂に入っても、短い時間で汗をかかなければ、身体は一時的には温かく感じでも、全然冷えはとれていなかったのです。
高齢出産妊婦の急激なお腹の張りと異常
妊娠八ヶ月にさしかかろうとした頃でした。
私のお腹の張りは、もうどうしようもないくらい張りまくり、その度にその張りがとれるまで,座って休まなければならなくなりました。
そんなことを何回もしているものですから、他の働いている方への気兼ねが自分の中に猛烈にありました。
またさぼって?・・・と思われているんじゃないか?
このままでは育休が終わったら異動になってしまうのではないか?・・・
そんなようなことが頭をぐるぐると回っていました。
すべて自分本位の考えです。
赤ちゃんのことなど考えていませんでした。
そんなある日曜出勤の日。(この職場は土日もシフトで出勤がありました)
ある事業の看板作りの作業をしていたところ、外部業者へのお弁当の買い出しに行ってくれないかと言われました。
たぶん、それくらいしかできないだろうと思われていたのだと思います。
お弁当くらいなら買いに行けると思ったので、快諾いたしました。
ところが、お弁当6人分。
かなりの重さでした。
お弁当6人分を買って、持って、会社についたとたん、張りが始まりました。
そして、なんとその日はもう起き上がることもできなくなり、早退することになりました。
もう私の身体は重いものすら持てなくなってしまっていたのです!
結果的にこの日が出産前の最後の出勤日となってしまったのでした・・・
高齢出産妊婦に起こった緊急事態
とりあえず、仕事を2〜3日休んで様子を見ることになりました。
本当に張りが怖くて、湯船につかるのも用心して、さっとシャワーで済ませていました。
今の私から、妊娠していた私に言ってあげたい。
温めないから、子宮が収縮していたのに!
どうして温めないの???
今すぐ、靴下いっぱい履いて、湯たんぽで足を温めて〜!!!
お風呂で半身浴は絶対に必要だったと思います。
少し落ち着いてから、助産院に行きました。
助産師さんの助手のような若い女性が赤ちゃんの心音を聞くために聴診器をお腹にあてました。
????
何度も何度も聴診器をあてます。
助産師さんの顔は疑問でいっぱいの顔になり、年配の助産師さんを呼びに行きました。
私は部屋に取り残されて、時計の音だけが響きます。
不安な空気が流れます。
やがて、年配の助産師さんが現れ、聴診器で赤ちゃんの心音を聞いたところ、変な位置から心音が聞こえると言われました。
(*このときのやりとりにつきましては、「高齢出産妊婦さんの苦悩2」をご覧くださいませ。)
その後、年配の助産師さんから、かなり叱られました。
次の2点の指摘を受けました。
体が冷えすぎている
身体が冷えているというのは、自分では本当に自覚がありませんでした。
助産院で冷えていると言われるので、夏だけど靴下を履くか〜という軽い気持ちでした。(言われるまで裸足でサンダルで過ごしていました)
助産師さんから冷えをとるために三陰交のつぼを温めろと言われて、やっと靴下を履くようになったくらいです。(しかも靴下は1枚しか当時は履いていませんでした。)
歩き過ぎ
妊娠後期になれば、無理してそんなに歩かなくてよかったようです。
私は安産を目指していたので、肥満はよくないと本で読み、猛烈に歩きまくっていました。
元の体重+8〜10キロしか増えていないので、そんなに歩かなくてもよかったのです。
プラス10キロくらいになりますと、立った状態で下を見ても、お腹に隠れて足元は全く見えませんでしたから、危険だったかもしれません。
歩くのは、肥満傾向のある妊婦さんと、陣痛が起こらない人がやるのが良かったらしいです?(プラス10キロは優良妊婦なので、そんなに歩かなくてもよかったのです。)
私が歩くのは、肥満はいやだという自分本位の考えでした。
身体が重くて重くて仕方がなくて、息切れがして、本当に軽くなりたいと妊娠中ずっと思っていました。
二人分なのですから、当たり前なのですが・・・ね。
赤ちゃんに話しかけてあげていたのか?
これは思いもよりませんでした。
だって、まだ名前もつけていませんし、目の前にいないものに話しかけるなんて想像もしていませんでした。
年配の助産師さんは、産まれる前にも赤ちゃんに話しかけることは、お母さんであれば当たり前なのだと冷たく私に言いました。
(そりゃあ、産まれたら自然とそうなると思います。でも見えないものに話しかけるのは・・・? 私には想像ができませんでした)
この時点で、私は自分も体調がこんな状態になっているところに、お母さん失格だというような冷たい言葉を投げかけられて、本当に立ち直れないくらい落ち込みました。(心の毒ですね)
私としては、お腹の赤ちゃんに話しかけるなんて教えてもらっていないし・・・。
第一、その年配の助産師さんは私がこのような状態になるまで、診てくれたことはなかったのです。(毎回の検診はすべて助手である若い助産師さんに任せきりでした)
それを今になって、すべて自分には責任がない、悪いのはお母さんであるあなただ!と言うなんて・・・。
腹もたちました。
言ってくれたら、話しかけたのに・・・。
教えてもらっていたら、こんな状態にならなかったのに・・・。
こういうふうになってしまったら、ここでは産むこともできませんよね?
人の命にかかわるのですから、自分も納得しないと、とても身体を預けることはできないと思いました。
そういう気持ちが伝わったのかわかりませんが、年配の助産師さんから一度病院で診察をうけるようにと勧められ、提携している産婦人科を紹介されました。
高齢出産妊婦の転院
助産院から紹介されたのは、昔からある近所の産婦人科でした。
祖父の代からつづいている産婦人科で若い女医さんが診てくれました。
三代目だそうです。
診察室も古いけれど、きれいだし、受付の人も優しかったので安心できました(私の経験から言うと、受付の感じが悪いところはあまりいい病院ではありません)
先生は適度な距離を持って、明るく楽しそうに診察してくださいました。
エコーで診て、触診もしてくれました。
助産院では心音を聞くだけでした。
先生は明るい表情を変えることもなく、
「どうしてなのか、わかりませんが、どうも変な体位でおさまっています」と教えてくれました。
「赤ちゃんはこのように頭を下にした屈位という体勢で子宮に入っているので、普通でしたら、エコーでは顔が見えないのですけれど、顔が見えるのは屈位ではないということです。風さんの赤ちゃんは子宮口に顔を向けてしまう反屈位でもなく・・・」
「骨盤に首をひっかけて入っているので、顔がエコーで見えるんですよ」
「しかも、ずいぶん下に降りてきてしまっています。このままだと早産していまいます。お腹の張りは子宮収縮ですから、これが頻繁に起こると早産になりますし、まだ2000グラムを超えたばかりなので、早く産まれてしまうと、NICU(新生児特定集中治療室)で過ごさなければなりません。」
あまりのことにビックリ!!!
ずっと黙っていると、女医さんは言いました。
「でも大丈夫。ぎりぎりまでどうなるのかわからないから、最後まで自然分娩で産む方向でやってみましょう!!」
いやいや・・・
本当に、こんなことなら、冷えをとっておけばよかったのに、と、あのときの自分に言ってやりたいものです。
くれぐれもシャワーだけで済ませるのではなく、毎日湯船に使って冷えを取ることを妊娠のときこそおすすめしたいと思います。
(執筆者:冷えとりコーディネーター 風茜)
冷えとり豆知識
- お医者様は本当に信頼できる方を選びましょう。
あなたの命を預けるところです。
先生と相性が悪ければ、我慢せずに変えてしまってもいいと思います。
それより、あなたが納得して身体を預けられることが大事です。 - 本当にあなたのことをおもってくれて言っているのかは、先生の覚悟にわかると思います。
責任逃れするところは、覚悟がないところです。
方法を考え、実行し、それがだめならまた次の方法を考える。それがプロフェッショナルだと思いました。
高齢出産妊婦のまとめ記事はこちらもどうぞ。