こんにちは。
冷えとりコーディネーターの風茜です。
冷えとり以外にも健康に良い本をよく読んでいます。今回は『長生きしたけりゃ肺を鍛えなさい』という本を読んだ感想です。
昔していた仕事の中に新聞の死亡欄をチェックするというものがありました。歳をとって亡くなられている方の多くが「肺炎で死亡」とあり、死ぬときは肺炎なのだなと漠然と思ってしました。
コロナ感染が流行しても肺のことはよく報道されています。この本の中に参考になることが書かれていました。ぜひご紹介したいと思います。
風邪をひくとすぐに咳や喉にくる人はぜひご覧ください。
著者の宮崎雅樹さんとは
【宮崎雅樹医師のプロフィール】
2006年群馬大学医学部卒業後、済生会宇都宮病院初期臨床研修医として勤務。
2008年慶應義塾大学病院内科学教室入局。
2010年慶応義塾大学大学病院呼吸器内科助教などを経て、2016年東京北品川にみやざきRCクリニックを開院。
日本呼吸器学会呼吸専門医。
出典:『長生きしたけりゃ肺を鍛えなさい』
呼吸器専門のお医者様が書いた本ですがとてもわかりやすく読めました。
『長生きしたけりゃ肺を鍛えなさい』の良かった点
コロナ禍で肺を鍛える方法が書かれている点がとてもよかったです。
インフルエンザも新型コロナウィルスも感染対策を行えば予防できるというのも安心できました。多くのテレビ報道は恐怖を煽るもので、対策についてはあまり述べられていなかったので、この本に書かれていることはとても参考になります。
肺という臓器そのものは鍛えることはできませんが、運動や食事、生活習慣の改善などによって肺の機能を高めることは可能です。
出典:『長生きしたけりゃ肺を鍛えなさい』
と、あるように肺が弱くても改善の余地があることが私にとっては希望となりました。
冷えとりでも提案されていた口すぼめ呼吸
『長生きしたけりゃ肺を鍛えなさい』の中で呼吸法が提案されていました。それが口すぼめ呼吸です。
以前、咳喘息の発作に悩んだときに冷えとり提唱者である進藤義晴先生の書籍の中に、咳が止まらないのは息を吐ききっていないからしっかり息を吐き出す必要で、そのためには口をすぼめてゆっくり息を吐き出すことが大切だということを読みました。
息をはくときは出口近く(声帯・口唇・軟口蓋等)に抵抗をかけると、毒を出す効率が高くなります。口笛を吹くように口をつぼめるとか、唄う、話す、唸るなどすればよいのです。
出典:進藤義晴『新版万病を治す冷えとり健康法』
吐くときに、口笛を吹くように口をすぼめたり、あるいは声を出すといいのです。出口のところで抵抗がかかると、奥の方では息の通り道が開くのです。
出典:進藤義晴『万病を治す「冷えとり」生活療法』
冷えとりをしていて、この口すぼめ呼吸を行ったら、咳喘息の苦しさは少し改善されました。
宮崎先生も口すぼめ呼吸を提案されているのですから、自分の体験も鑑みても口すぼめ呼吸は肺を鍛えられるというのは納得です。
冷えとりでの甘いものは体を冷やし、糖質は肺に負担がかかる
私の行っている冷えとり健康法では甘いものは体を冷やすとあります。体が冷えると免疫力も下がります。
『長生きしたけりゃ肺を鍛えなさい』では、糖質は肺に負担がかかると書かれていました。
ある時間何に、生体内で酸素が燃焼したときに消費された酸素量とそれに対する二酸化炭素の排出量の体積比を「呼吸商」といいます。三大栄養素の呼吸商は次のようになっています。
出典:『長生きしたけりゃ肺を鍛えなさい』
糖質のみが燃焼した場合の呼吸商は1.0
脂質のみが燃焼した場合の呼吸商は0.7
たんぱく質のみが燃焼した場合の呼吸商は 0.8
このように、脂質やたんぱく質は二酸化酸素の排出量が少なく、逆に糖質は肺への負担が大きい栄養素なのです。
これを読んだときに納得してしまいました。咳喘息に襲われて苦しんでいた頃の私は、毎食後に甘いものを食べなければ気が済まない生活をしていました。自分の中では、甘いものは冷えて免疫力を落とすという理解はありましたが、まさか肺に悪かったなんて!と驚きました。
現在は甘いものをあまり食べなくなりましたので、咳発作に襲われることもなくなりました。そういう意味では肺は鍛えられるのだと実感しています。
運動でも肺は鍛えられる
咳喘息がひどく発作が起こった期間が長かった私は、肺がん検査で肺のCT検査をすると病変がうつり、経過観察となります。咳喘息からすでに15年経過しているのにもかかわらず完治することはありません。ちょっとした風邪をひくと咳が長く残ります。
ところが運動すれば肺は鍛えられるかもしれないという希望が持てたのはこの書籍のおかげです。
- 歩くこと
- 腹筋
- スクワット
この3つは肺にいい運動であることと、スポーツクラブなどに行かなくても家で簡単にできそうな運動です。
私自身が予防として使用している吸入器は自分に合っていて、たんが絡むときはこの吸入器を使うと驚くほどたんを出すことがてきてすっきりしています。
まとめ
ということで、今回は『長生きしたけりゃ肺を鍛えなさい』を読んだ感想をお伝えいたしました。
コロナ禍で肺のことは心配ですが、こちらの書籍には新型コロナウィルスやインフルエンザの感染を防ぐ方法も書かれています。トレーニング方法や肺のことなどは見やすい写真や図表があるので、とてもわかりやすいです。
なにかと心配な方は知識として知っておけば安心です。