こんにちは。
冷えとりコーディネーターの風茜(instagram kazeakane)です。
女性に多い便秘。実は私も便秘と下痢を繰り返していました。便秘するから、それがたまると下痢をする。すると、トイレにこもりきりになって、全てが出てしまうまで激しい腹痛に耐えなければいけないし、通勤や通学途中にそんな状態になったらお手上げでした。冷えとりを知る前には、仕事に支障をきたすといけないので、下痢が起こりそうだと思うと下痢止めを飲んでしまっていたこともあります。
ところが冷えとりをするようになって、下痢は体の奥の毒を出すから止めてはいけないということを知りました。しかも、下痢は喜ばしいことなのです。これは目から鱗でした。
というわけで、今では下痢が起こると、バンザイ!と思うようになりました。
今日の記事は、下痢は体の奥からの毒だしであるということについてお伝えしたいと思います。
下痢で歯茎の腫れが一気にひいたこともあるんですよ〜
冷えとりでは汗吐下で下痢は体の奥からの毒だし
汗吐下(かんとげ)という言葉をご存知ですか?
進藤義晴先生&進藤幸恵さんの『幸せになる医術もっとちゃんと女性のための「冷えとり」生活』のなかに、
東洋医学の言葉に「汗吐下」というものがあります。病毒が表面にある時は汗にして出す、中に浸み込んでいるときは吐いてだす、深く入り込んでいるときは下痢にして出すということです。
とあります。
進藤先生と幸恵さんの本はとてもためになるのでおすすめです。こちらもよろしければご覧くださいね。
下痢はどんな時に起こるのか
下痢は大腸と深く関わりがあります。
大腸の具合がよくない時に起こります。
このように臓器はそれぞれが関わっていて、大腸だけが悪いから下痢が起こるわけでもないのです。
臓器の毒は同じくくりの腑に肩代わりさせる場合もありますし、臓器の親子関係で、親が子の毒出しの肩代わりをする場合もあります。
あるいは、アップアップな臓器が自分のところで腑にも肩代わりさせられない、子供に当たる臓器も無理という場合には対応が可能なところを攻めてくるので、そこで毒出しがある場合があるのです。
たとえば、茜はよく下痢を起こしやすかったのですが、同じくくりの肺も悪く、毎冬喘息の発作に悩まされていました。
排出の臓器関係には皮膚も含まれますので、肌荒れもひどかったです。
うちの子供はアトピーですが、皮膚をステロイドで綺麗にしているときは咳喘息がひどくてたまりませんでした。
つまり、肺の毒→大腸(下痢や便秘)→皮膚と毒出しして、それ以上のものがあれば肺の親である脾臓や膵臓や胃がその毒を引き受けてくれ、さらにそれでもダメならば肝臓を攻めてそこから毒を出す場合もあるのです。
ですから、下痢が起こるときは大腸だけを疑うのではなく、体のつながりを考えることも必要です。
下痢とともに改善された病状
この汗吐下が起こったときに、毒が出せる!と喜ぶようになったのですが、実は人間の体は毒の塊で、汗吐下で毒が出せても、すべてを出すことはできないのです。
実際に下痢とともに改善した私たち家族の例を見ていきましょう。
冷えとり歴10年の頃の茜は下痢で歯茎の腫れが引いた
このころの私は歯茎の腫れがひどかったのです。歯茎の肉腫が歯の半分を覆うくらい垂れ下がっていました。
詳しくはこちらもご覧くださいませ。
このころはガチガチに冷えとりで治そうと思っていて、医者での治療を拒んていたので絹を当てていました。
ところが、下痢をするとすっと腫れが引くことがありました。
冷えとり歴9年の頃の夫は下痢をすると頭痛がなくなった
夫は聴神経腫瘍の術後の後遺症として、気圧の変化などで頭痛が起こることが多い体質になりました。
冷えとりをするようになって、だいぶ頭痛が起こらなくなってきたのですが、それでもひどい頭痛が起こることもまだまだあります。
そんなとき、下痢をすることがありました。
頭痛は肝臓からの毒出しでもあります。
大腸の具合が良くなれば、大腸が肝臓を攻めることがなくなるので取れたのかもしれません。
冷えとり歴10年の子供の例
子供はあまり下痢をすることはありません。
アトピーなので皮膚から、毎日のように毒出しが行われているからなのかもしれません。
このように毎日きちんと毒出しがされている人には下痢はあまり起こらないのかもしれません。
また、肌荒れなどの表面からの毒出しは、奥からの毒出しに比べれば、比較的楽です。
下痢の時に気をつけること
下痢の時は水分が失われるので、水分補給の必要があります。
一番効果的なのは塩水をスプーンにひとさじ少しづつ飲むことです。
冷えとりでは、毒を出すのを助けてくれる緑茶もおすすめです。
下痢の時は無理せず、食欲がなければ食べないことも大切です。飢餓状態になると免疫力が働きますので、早く回復します。
下痢の時に、無理をして消化のいいものを食べても逆効果なので食欲がない時は無理に食べないことも大切です。
現代生活はどちらかといえば過食傾向にありますので、少しくらい食事を抜いても大丈夫ですよ。
(執筆者:冷えとりコーディネーター 風茜)
まとめ
下痢は汗吐下の中の奥からの毒を出すところ。
下痢をすると病状が改善する場合もある
下痢が来たら毒が出せると思うようになれば、だいぶ冷えが取れてきたしるしです。
大腸の具合を整えると肌荒れが治ります。アトピーの子供の肌にはこれが効きました。乳酸菌は動物性よりも植物性、甘みのないものがおすすめです。
こちらの書籍もオススメです。