こんにちは。
冷えとりコーディネーターの風茜()です! @kazeakane
いつもブログにご訪問いただきありがとうございます。
夫は頭痛持ちでした。
頭痛から吐き気やめまいを起こすことも多く、いつも鎮痛剤で抑えていました。
お酒が大好きで浴びるほどお酒を飲んでいたこともあり、肝臓を酷使していました。
冷えとりでは肝臓の悪い人は頭痛やめまいが毒出しとして出てくると言われています。
あるとき、吐き気を猛烈にともないめまいが起こり、病院めぐりをしましたが、何科にかかればいいのかわからずに、内科に行ってさらにめまいを悪化させることになりました。
今日の記事は、夫のメニエル病の体験談です。
病気のデパートだった風宏の場合
夫はまるで病気のデパートのような人でした。
肝炎、痛風、高尿酸値、花粉症、盲腸、痔、腰痛、頚椎ヘルニア、メニエル病、脳腫瘍、逆流性胃炎、ピロリ菌・・・
これは、夫が今まで煩った病気の数々です。
もちろん、生まれながらの身体の弱さもあるのかもしれませんが、たいていの病気は、自分によって、引きおこしてきたものだと思います。
たとえば、肝炎。
お酒が好きで、飲むとなったら、夕方から始まり、明け方まで。
必ず酔いつぶれるまで飲みますし、記憶をなくすことも多々ありました。
そして、これが毎日です。
私たちの学生の頃は、このような飲み方がカッコいいとされていて、周りはこんな感じで飲んでいる人が豪放磊落で、尊敬されていました。
逆にお酒が飲めないと、軽蔑されるような時代でした。
こういう飲み方をして、社会人になり、すぐに新人は接待漬けです。
当然、体調を崩しますよね?
だって、学生の時は、翌日夕方まで寝ていても文句は言われませんが、社会人になれば、翌朝も早起きするのは至極当たり前のことなのですから・・・・。
とくに、私の夫の場合は、なにかにつけてお酒を飲んでいました。
ストレスがたまっていて、解消するために!飲むぞ!
料理をおいしく食べるために!飲むよ!
日本酒はカロリーが高いから、ウィスキーなら大丈夫。
(飲んでいないということに彼の中でなっています)
でも、お気づきだとは思いますが、どんなに理由をつけたところで、アルコールを飲んでいることに変わりはないのです。
(アルコールは身体を冷やします)
その後、ライターに転職をした彼は、取材で食事をすることも多くなり、ワインにはまりました。
今度は、一晩でワインを2瓶はあけるほど、飲みまくります。
そんな生活をしていたら、当然身体に破綻は訪れます。
転職した頃から、尿酸値が高くなり、痛風になりましたし、しょっちゅう頭痛がおこるようになりました。
頭痛
しかし、頭痛が起こってもいっこうにお酒をやめるつもりはないようでした。
30歳を前に頭痛が頻繁に起こるようになります。
当時の彼の考え方は、痛みや体調が悪ければ、薬を飲んで即座に解決!でした。
市販の頭痛薬を飲みまくっていました。
(ひどいときは食後3回という注意書きに従わず、
効かないからと勝手に2時間おきに飲んでいました)
さらに、ひどいときには、頭が痛くなる前に、今日は飲み過ぎたから、きっと頭が痛くなるに違いないので、頭痛薬を飲んでおこう、そういう感覚で薬を手軽に飲んでいるような人だったのです。
そんな生活をしていたら、健康に大きな被害がでてくるのは目に見えていますが、若かったし、人の言うことは聞く耳を持たないという感じで、過ごしていました。
メニエル病と診断されるまで何科にいけばいいのかわからなかった
そんな頃です。(20代後半の頃)
家で飼っていたセキセイインコが逃げてしまいました。
彼は、小鳥が好きで、とてもかわいがっていたので、本当にショックを受け、呆然としていました。
私も悲しくて泣きました。
(でも逃げた小鳥は絶対に戻ってこないのです)
それがきっかけに、彼にめまいが起こるようになりました。
立っていても、座っていても、目をつぶっても、ぐるぐるする感じがおさまりません。
おまけに吐き気もします。
この症状は、のちにメニエル病だと判明するのですが、どこの内科に行っても、わからない、原因不明と言われてしまいました。
私は小さい頃から、ちくのうがあったので、風邪をひくとすぐに耳鼻科に行っていましたが、たいていの人は風邪をひくと内科に行っていましたので、メニエル病は耳管の病気なので、内科ではわかるはずはないのです。
信じられないかもしれませんが、数十年前は、まだ今のように花粉症の人も少なく、街に耳鼻科があるところなんてまれでしたから、耳鼻科に行こうという発想には、なかなかならなかったのです。
原因不明で、いらつくとともに、本当に気持ち悪くて吐いてしまったりする彼をみて、私は自分の鼻のかかりつけ医に彼を連れて行きました。(国立の耳鼻咽喉科の先生が地方で開業していたのです)
(*私の鼻の病気(ちくのう)について、ご興味がある方は「冷えとりとめんげん 病歴から探ってみよう」をご覧くださいませ。)
先生は彼の目を診るなり、
「メニエル病ですね。目が揺れているでしょ〜。念のために聴覚検査もしましょう」
メニエル病は一点を静視することができず、黒目が左右に揺れるのです。
電車に乗って、外の景色を眺めているときのような感じと思っていただければ、おわかりになるかと思います。
そして、ある音域の音が聞こえないのです。
彼も、ドンピシャでそうでした。
当時は、まだMRIやCTスキャンなどは波及していませんでした。
今はMRIですぐにわかります。
しかし、当時は名医でなければ、なかなか発見されにくい病気だったのです。
「ストレスが原因で女性に多い病気なんですよ。ゆっくり休むしか治療法はないんです」
私のかかりつけ医の先生はそう言って、ひと月分の薬が処方されました。
その薬を飲んでも、しばらくの間はめまいも吐き気もおさまりませんでした。
目をつぶっても、横になっても、ぐるぐるした感じがとれないのです。
仕事もひと月休みました。
療養としてやったのは、薬を飲むことと、ただ寝ることでした。
追記:現在では、メニエル病は寝込んではいけない。ふつうに生活しろというような指導をうけます。
だんだん薬が効いてきて、めまいも少しずつおさまってきて、普通に生活できるようになってきたときに、私が仕事から家に帰ると、ウィンドウズ95が、突然、家にありました。
夫があまりに暇だから、仕事の仲間でパソコンに詳しい人に量販店に連れて行ってもらって、買っちゃったと笑っていました。
めまいが起きているのにパソコンはまずいんじゃないの?(っていうか、あきれる?)と私が言うと、
「いいの!いいの!ひまだから。」
まだ、私も彼も冷えとりのひの字も知らない20代の頃の話しです。
そして、このメニエル病はひと月ほどでおさまりました。
冷えとりから見ためまい(メニエル)
今、841さんのめんげん辞典でめまいと検索すると、
「消化器の毒(食べ過ぎ)。肝臓の毒。ぐるぐる→三半規管(肝臓)」とあります。
当時は冷えとりは知りませんでしたが、今この内容を見ると、そうでしょうね〜と思わざるを得ません。
お酒飲みまくりの美食三昧の日々を送っていたのですから・・・。
五臓のひとつでも失うと、それは死を意味します。
ですから、他の失っても死にいたることはないものに毒の肩代わりをさせるのです。
肺(臓)はなくなってしまうと呼吸ができなくなるので、同じグループの大腸に毒を肩代わりさせます。
(大腸は多少失っても、死にいたるまでではない場合もあり、生存できる可能性もあります。ただし、大腸も部分によっては、失うと生存できなくなる場所もあるとのことです)
ですから、大腸の具合が悪い時は、肺のことも考えたほうが良いです。
こんなふうに、身体はつながっているのです。
ですから、食べ過ぎや飲み過ぎのつけを、彼はめまいで支払うはめになったのは、当然のことなのです。
めまいを起こせば、食べ物をとりにはいけませんからね・・・。
実際には、このひと月の休養期間にはあまり食欲もなく(というか、絶対禁酒です)、気分が悪いために食べ物が口に入るのが劇的に減りましたから、体調も回復したのだと思います。(もしかしたら、処方された薬で症状を抑えられたのかもしれませんね)
本当に食べ過ぎは身体を冷やし、毒を身体に出すのだなと改めて思います。
冷えとり勉強会に参加したときに、進藤幸恵さん(進藤義晴先生の娘さん)に
「めまいは一生つきあうものなんですか?」と聞きました。
(*冷えとり勉強会のことにつきましては、「冷えとり 冷えとり勉強会に行ってみました♡」をご覧くださいませ)
「めまいは続きますね。食べ過ぎの毒ですから。」との答えでした。
実際に、夫も完全に治癒したわけでもなく、疲れたり、食べ過ぎたりすると、めまいの症状は今でもでるそうです。
ただ、めまいはだんだんつきあい方もわかってきて、めまいの予感がするときには、早めに休んでしまえば、寝込むほどにはならないということがわかってきたようです。
続いている病気は、自分の最も毒を出さなければいけないところなのかもしれませんね。
(執筆者:冷えとりコーディネーター 風茜)
冷えとり豆知識
- 不調の時は、我慢せずに病院に行くのもいいかと思います。なんでもそうですが、がちがちに考えるのはよくないのです。あなたを心配して家族が病院に行くこと勧めたら、素直にしたがう、そういうことも大事ですね。
- 食べ過ぎ、飲み過ぎも身体に毒を貯めますが、一番いけないのは、心に毒を貯めることです。
(心の毒は身体の毒の4900倍です)冷えとりを長く続けてきて変化したのは、心の状態でした。きつかった私の性格もずいぶん穏やかになりましたよ♡
家族の冷えとり物語にも頭痛のことを書いています。