こんにちは。
冷えとりコーディネーターの風茜()です! @kazeakane
いつもブログにご訪問いただきありがとうございます。
うちでは家族全員冷えとりをしています。
女性の冷えとりは珍しくありませんが、男性の冷えとりは本当に少なくて貴重です。
そもそも、病気のデパートと言われた夫の冷えとりで夫の人生が変わりました。
今日の記事は夫が冷えとりを始めたきっかけについてお話しします。
男性の冷えとり参加は難しい
夫(風宏)は、私が冷えとりを始めた頃は、とても懐疑的でした。
というのは、彼は西洋医学信奉者で、病気の原因がすぐにわからないとイライラしてしまうので、少しでも不調があると、病院に行って、診てもらって、病名をつけてもらって納得というのが常でした。
そして、お薬をもらって、飲んで安心。
ひどいときは、頭が痛くなりそうだから、予防のためにお薬を飲んで、安心。(まだ、頭が痛いという症状も現れていないのに、ですよ?)
ですから、私が冷えとりを先に始めたときは、
冷えとり?
まさか?
なにかの宗教に入ったんじゃないの?
そう、真面目に思っていたようです。
ただ、彼はものすごく不調を抱えた人でした。
20代に接待でお酒を飲み過ぎて、肝炎と痛風になり、花粉症も患っていました。
痔ろうもわずらい、手術したこともあります。
30代の頃には、メニエル病を発症して、それから聴神経に腫瘍があるということもわかり、大手術も受けました。
このときに、頭痛とめまいが頻繁に起こり、頭痛薬で痛みを抑えていて、脳腫瘍がわかったときには、片耳の聴神経を摘出しなければならなくなり、現在では片耳は聞こえません。
もう少し早くわかっていれば、片耳の聴神経を失うこともなかったのに、と、医者に言われたこともあって、それ以来、本当に用心深く、身体に不調が現れた場合は、すぐに病院に行くようになったのです。
こういう経緯があるのですから、すぐに医者に行くのは仕方がないことだと思います。
だって、医者にいかなかったために耳が聞こえなくなってしまったのですから・・・
よくテレビでも、大病にかかった方が言っています。
「絶対に、検診に行ってくださいね!」
こういうこともありましたので、彼はとても健康に気をつかうようにもなったのも事実です。
テレビで、「しょうがは身体を温める」というのを見れば、ふんだんにしょうがを使って試してみたり・・・。
(しょうがは一時的には身体は温まるけれど、
芯から温まりたかったら、冷えとりだよ!
と私は心の中でつっこんでいました)
「きゅうりを食前に食べるとやせる」というのを見れば、きゅうりをすりつぶして食前に食べたり・・・。
(きゅうりのにおいが虫になった気分・・・?
ようやるわ〜って思っていました。
冷えとりをやっていると食べ過ぎないようになるから、
その人に適切な体重になるのに!と、
またもや心の中でつっこんでいました)
実は、民間療法にも興味はないことはなかったのです。
ただ、冷えとりに関しては、
- 身体を温めるだけで病気が治るわけがない!
- 自分はいつも足が熱いから、身体は冷えていない!
とても懐疑的でした。
私からしてみれば、きゅうりを食前に食べればやせられると信じている人が、どうして冷えとりを信じることができないのか、そのほうが不思議でした。
私が子供がアトピーとわかって、冷えとりというものがあるということを調べてきて、それを子どもに試してみる前に、自分がまず実験的にやっているときにも、夫は私をなんだか少しバカにしている感はありました。
(*詳しくは、「冷えとり 家族からの抵抗 1 5」をご覧くださいませ。)
そんな彼がどうして冷えとりをやるようになったのか?
めんげんとともにお話していきたいと思います。
疑り深い男性もまずは冷えとりを疑心暗鬼でもやってみること
そんな疑心暗鬼の夫がどうして冷えとりをやることになったのでしょう?
答えは簡単です。
一緒に暮らす家族がみるみる健康になっていくのを目の当たりにしたからでした。
まず、私の非常に重い生理痛がなくなりました。
(冷えとりを始めてひと月たったころのことでした。)
私は生理のたびに寝込んで、2〜3日は家事もできなくなります。
そんな私が鎮痛剤も飲まずに元気に過ごしているのを見ました。
でも、まだこの時点では冷えとりをやってみようとは思わなかったようです。
- 靴下を何枚も履くのは面倒くさい
- 足が熱いから、履けない
これが主な理由でした。
ところが、子供も冷えとりを始めるようになり、少しづつですが、アトピーの症状もやわらぐようになってきたころから、
?????
あれれ???
もしかして? いいかのかも!
と思うようになったのです。
もちろん、まだ強く西洋医学を信じていて、子供に関しては冷えとり一本ではやらせてくれず、病院に連れて行って、薬をもらってステロイドを塗ってしまったりと、腹立たしいことも何回も繰り返してくれました。
西洋医学信奉者の夫VS熱血冷えとり妻
このことで、家では、何度も言い争いになりました。
(ですが、「冷えとり 冷えとり勉強会に行ってきました♡」の中にも書きましたが、講師の進藤幸恵さんにそのことで相談している人の話しを聞いているうちに、家族は身体の心配をして病院に行ってと言ってくれているんだから、頑になるのはやめたほうがいいというのを聞き、今ではそのときのことを反省しています。)
私は、彼に進藤義晴先生の本を読んで欲しかったのですが、本に関しては、読書好きにもかかわらず、読む気ゼロでした。
このころは、尿酸値を下げる薬も彼は飲んでいて、進藤先生の著書の中には、通風の薬もやめることができるといった内容もあり、それを読ませたかったのですが・・・・。
私は小さい頃から身体が弱く、ものすごく健康に憧れていて、薬や手術のない人生にこだわりがありました。
彼のように、健康で無理がきいてしまった結果、体調を崩して健康を失った人には過信が強く、なかなか心に響かないようでした。
そんな人に強く勧めても言うことを聞いてくれるとは、とうてい思えません。
だから、何度か激しくけんかした後は、あきらめて静観することに決めました。
ただ、家族共通で入るお風呂には、杉っ子が入れてありましたので、知らず知らずのうちに、彼も杉っ子の湯に入ることになっていました(笑)
杉っ子の湯に入ると、
なんだか、ものすごく汗がでるんだけど、なんで?
とか言っていましたから、明らかに効果はあったのだと思います。
こうして、冷えとりをやらない月日が2年経っていきました。
その間、私は冷えとり2年目、子供は冷えとり1年目になりました。
ついに、夫が冷えとりをするその日が!
私が冷えとりを始めて2年、子供が冷えとりを始めて1年の頃でした。
アトピーから併発すると言われていた喘息の症状に毎冬悩まされていた子供に、喘息の発作が起こらなくなりました。
たぶん、このときが彼のターニングポイントになったのではないかと思います。
突然、自分も冷えとりをやってみると言い出しました。
となると、まずは絹五本指靴下→綿先丸靴下の2枚の重ね履きですね!
これなら多少きつくても,今持っている靴も履けないことはないでしょう。
彼の冷えとりは春からスタートしました。
持病に花粉症があり、予防のために早くから薬を飲んでいましたが、花粉の季節にもものすごくかゆみを感じるので、耳鼻科科から処方された抗アレルギー剤を飲みながらの、冷えとりスタートです。
最初の頃は、足が熱くなって、靴下を脱ぎ捨てていました。
それに、寝るときも履いたまま寝るというのが気持ち悪いらしく、履いたまま眠るのですが、朝になると知らないうちに脱いでいたことが多かったのです。
(これは私も同じで、冷えとり初期の頃は、家に帰ると2枚から始めた重ね履きの靴下が汗でびっしょりで気持ち悪く、脱ぎ捨てていました。そして同じように、履いて寝ても、朝起きるとベットの傍らに脱ぎ捨てられた靴下が散乱していることが多かったです。この現象は冷えのぼせといって、冷えているからこそ足先が熱く感じるのであり、冷えがとれてくると眠っているうちに靴下を脱ぎ捨てるということはなくなってきます)
次に、親指が痛いと言い出しました。
なぜか靴下を履き始めると、足が温まってくると親指が痛くて仕方がなくなります。
お風呂に入ったり、お布団に入って身体が温まってくると、ずきんずきんとしてきます。
私はすでにその経験もあったので、
「足の親指から、毒が出ているんだよ〜。足の親指は消化器の毒だって!(841さんのめんげん辞典による)」
(*詳しくは、「冷えとり 足爪の異常は最初のめんげん?」をごらんくださいませ。)
そう教えることができたので、彼は安心できました。
(原因がわかると納得できるようです)
私も自分が始めたころは、周りに冷えとりをやっている人がいなくて、めんげんの謎が多すぎて、病院に行きたくなる衝動を抑えるのに必死でした。
ましてや、身近に西洋医学を強く信奉している夫がいますから・・・。
それみたことか!
病院に行け!
そう言われるのが目に見えていますね。
だから、不安になったときにいろいろと聞ける仲間がいるのはいいですよ。
(*詳しくは、「冷えとり おしゃべりティータイム1 」と「冷えとり 仲間になるとき1」をご覧くださいませ)
また、仲間がいないときでも、何度も進藤先生の著書を読み返すと、だいたいのことは書かれているので解決できます。
私の教科書になっている冷えとりの本です。
さて、こんなふうに夫の冷えとりが始まりました。
(執筆者:冷えとりコーディネーター 風茜)
冷えとり豆知識
- 冷えとりは無理には勧めない。
私自身の経験からですが、無理に勧めても、勧められた人は長続きしません。
一番いいのは、楽しくやっているところを見せることです。
それが効果的になって、やろうという気持ちになるようです。 - 男性は靴下を重ね履きできない環境にいることも多いと思います。(スーツと革靴着用の場合)
そんなときは、帰宅後に靴下を履いても効果はあります。
一番いいのは、半身浴です。
次に布団に湯たんぽをいれることです。
お風呂以外でも身体を温める(半身浴の状態をつくる)という意味での靴下重ね履きなので、靴下を履けない場合は、半身浴と湯たんぽをいれて、身体を温めることを強化してもよいと思います。
家族の冷えとり物語はこちらもご覧くださいませ。