こんにちは。
冷えとりコーディネーターの風茜()です! @kazeakane
いつもブログにご訪問いただきありがとうございます。
高齢出産妊婦はただでさえ大変なのに、妊娠八ヶ月でお腹の張りが激しく起こり、私は、出産まで、トイレやお風呂や食事以外は寝たきりの自宅療養をすることになりました。
お腹の張りと向き合うことで、私は初めて真剣に、冷えというものと向き合うことになったのでした。
今日の記事は、冷えを自覚し、冷えと向き合ったことで好転した私の高齢妊娠ライフをお届けいたします。
妊娠するまで冷えの自覚なし
私はずっと冬が寒くて嫌いでした。
逆に、暑すぎる夏が大好きでした。
夏の暑さをもって、はじめて温かいと思っているくらい、身体は冷えきっていたようです。
妊娠がなかなかできなくて、いろいろな本を読みました。
食生活の改善や身体の冷えをとるのがよいということがわかりましたが、具体的にどうすればいいのかよくわからず、なかなか実行にうつせませんでした。
やはり、好きなものを食べたいし、かっこいい服が着たい・・・
若くてそういう年頃でもありました。
見栄があったのですね(見栄は肝臓の毒です)
幸い、環境が変わることで、自然と食べるものや服装も変わり、妊娠することができました。
あとは、自分本意の気持ちを手放したことも大きかったと思います。
妊娠しなくても、夫と猫と三人でこれからも暮らしていこうと、妊娠への執着をやめたとたんに妊娠することができたのです。
(冷えとりでも自分本位の考えはよくないとあります。)
しかし、せっかく妊娠できたのにもかかわらず、根本の冷えがとれていなかったために切迫早産の一歩手前の症状を引き起こすことになってしまったのです。
せっかく妊娠できたのに、赤ちゃんを失うことになったら大変です。
なのに、赤ちゃんのことよりも自分本位の考えの方が強くて、結果、自宅療養を余儀なくされました。
助産院で出産をしたいと思って、高齢出産でも受け入れ可の助産院に通っていました。
そこで、何度もお腹が冷たい、身体が冷えていると指摘されたのにもかかわらず、暴飲暴食をやめなかったし、靴下も履きもしませんでした。(そんなことをしても、冷えは生まれつきだから、どうしようもないと思い込んでいました。そんなことはありません。冷えとりをすれば体質は改善に向かうのです!)
会社では、育児休暇を取得しようと画策していて、いつも上司と闘っていました。(心の毒とストレスを貯める結果になったと思います)
私が倒れてしまったのは、赤ちゃんのことを第一に考えていなくて、自分本意の欲を満たすために生きていたからだと思います。(赤ちゃんが、お腹の中からもうやめて〜!!と行動にうつしたのかもしれませんね)
妊娠中だから2人分食べなくては!
つわりで気持ち悪いのだから、好きなものだけ食べるのが当たり前!
こんなに暑いのだから、靴下なんて履けない!
育児休暇をもらえないなんていやだ!
すべて自分本位の考えです。
その結果、産婦人科に転院さぜるを得なくなりました。(しかし、結果的には、素敵な女医さんとの出会いになりましたので、後悔はしていません)
冷えって、一体どういうことなのでしょうか?
なぜ、人間は身体が冷えてしまうのでしょう?
そして、冷えが強くなると、なぜ病気を引き起こしてしまうのでしょう?
この頃の私は、冷えていると指摘されても、具体的にどのように対処したらいいのかわかりませんでした。
できることといえば、助産師さんから強制された靴下を履くことくらいです。
それと、自分で考えたのは、湯船につかること。
こちらは、最初の頃はぬるめのお湯で長時間も半身浴することがだるくて、42℃くらいの湯船に少しつかって温まった気でいました。
でも、身体の芯までは温まっていなかったのですね〜。
きっと、羊水も冷たかったことだと思います。
ごめんね、音ちゃん・・・。
今ならば、冷えの対策の基本としては、
- 食べ過ぎない
- 半身浴を20分以上する
- 一日中、絹→綿→絹→綿という靴下の重ね履きをすること(できれば、靴下の重ね履きは4枚がよいと思います。それ以上は自分が必要と感じれば、自然と増やしていくことができます)
これらの3点をきちんとやっていればよいのだということがわかりましたから、なにも難しいことではなかったということになります。
食べ過ぎると、内臓が酷使され、不調になるのです。
それに食べ物にも身体を冷やすものや温めるものがあるとは、知りませんでした。
冷えると、身体の末端までリンパや血液が巡らなくなり、不調になるのです。
高齢妊婦、またもや転院
寝たきり生活も一ヶ月たちました。
そろそろ妊娠九ヶ月目にさしかかろうとした頃・・・。
相変わらず、赤ちゃんは骨盤に首をひっかけたままです。
本来ならば、赤ちゃんは屈位の状態で丸まっているので、顔はエコーでは見れません。
でも、骨盤に首をひっかけているから、このとおり!!
バッチリ、顔を見ることができていたのです。
このことが何を意味するのかを深く考えることもなく、
かわいい♡
そう思っていました。
助産院から産婦人科に転院してから、女医さんには、あることを言われていました。
「首が骨盤にひっかかって入っているのは、もともと首が曲がっているためなのか、その胎位が好きで、あえてやっているのかがわからないです。(赤ちゃんの位置を元の位置にずらしても、またひっかかる場所にもどってきてしまうのです。) もしかしたら、斜頚(しゃけい)のおそれもあるかもしれないことを考えておいてください。」
斜頚とは、生まれつき、首が曲がっている状態のことをいいます。
かなり重い告知だったのにもかかわらず、女医さんは、
「もし、そうだとしても、三歳くらいで斜頚の手術をすることができます。それに生まれてみないと、本当にそうなのかは最後までわかりません。」
そう言い切ってくださいました。
この言葉が本当に不安でいっぱいの私を励ましてくれました。
そして、もしも、首が曲がって生まれてきたとしても、次の方法があるのだ、という希望が持てました。
九ヶ月になって、産婦人科に検診に行くと、女医さんに転院を勧められました。
この女医さんの病院では、手術ができないのです。
私の場合、ぎりぎりまで、自然分娩できるか、帝王切開になるのかわかりません。
そして、もしかしたら2500グラム以下で早産してしまった場合は、NICU(新生児集中治療室)に赤ちゃんを入れなくてはならないので、そういう施設のある病院に転院しなければならないという説明を受けました。
この転院先を決めるときも、女医さんは私に希望を聞いてくれました。
「自分(女医さん)が所属する公立病院であれば、自分が最後まで診ることができます。でも、この病院で生みたいというところがあれば、紹介状を書きます。でも、NICU(新生児集中治療室)があるところからの選択になります。」
いや、こうなったら最後までこの方に診てもらおうと私は決意しました。
そして、9ヶ月目からは公立病院に転院し、検診を受けることになりました。
最初の妊娠発覚の産婦人科を含めて、実に三回目の転院でした。
胎児に関するいろいろな検査
公立病院で赤ちゃんの異常を調べるためにMRIも撮りました。
それから、自然分娩のときに妨げになるかもしれないので、尾てい骨の状態を見るために、レントゲンもとりました。(尾てい骨が大きく曲がっていると、赤ちゃんがひっかかってしまうので、帝王切開になる場合もあると言われましたが、私の骨はまっすぐでしたので問題はありませんでした)
放射線を浴びまくりです。
それにウテメリンなどの薬も飲みまくっています。
この時点で、本当に胎児には化学的なものをたくさん使ってしまっています。
本当に残念です。
もう少し、自分の身体と向き合っていれば・・・。
そう後悔しても、過去は変わりません。
今できることに最善を尽くすことしかありません。
病院に出かけるときだけが、寝たきり生活を送っていた私に許された唯一の外出タイムでした。
公立病院は汚いというイメージがあり、せっかく一度しかない出産なのに残念だなと思っていましたが、実際、行ってみると、きれいでいろいろと施設も整っていて、ここであの女医さんに処置してもらえると思うと、心から安心できました。
本当は、病院自体はあまり好きではありませんでしたが、外に出かけられるのが、このときだけなので、とても楽しみにしていました。(公的施設で行っている父親学級とか母親学級には残念ながら参加はできませんでした)
この頃の私の行動範囲は家の中だけで、会話相手と言ったら、猫とお腹の中の赤ちゃんと夫のみでしたから。
公立病院で職員でも他人と話すことができるのは、なんだかうれしかったです。
でも、無理をするとすぐにお腹が収縮して張ってしまうので、本当に診察室から会計までの移動でも、休み休み動いていました。
そして9ヶ月目後半に入ったころの検診の日。
先生がエコーで診ると、なんと赤ちゃんは正常の胎位になっていました。
「どうして好き好んであの胎位だったんでしょう?」
先生がやたらと不思議がっていました。
この検診の2、3日前に猛烈にお腹が痛くなって、ねじれる感じがしたことがありました。
思えば、あのとき赤ちゃんがもとの位置に戻ってくれたのだと思います。
(身体を温めて、羊水がぽかぽかで気持ちよくなったのかもしれませんよね?)
女医さんからは、
「正常の胎位になるということは,首は曲がっていないと思います。自然分娩で行きましょう!」
その言葉だけでも,本当に私はうれしかったです。
そして、女医さんからとても珍しいケースなので、研究資料としてデータがほしいが、良いかどうか尋ねられました。
もちろんYESです。
こんなケースで、他の人の役に立つことができるのであれば・・・
あとは、2500グラムを越すのを待つばかりです。
今、思い出してみれば、胎児が異常かもしれないといわれたときに、必死で靴下を履いたり、半身浴をして体を温めたからこそ、元の位置にもどったのではないかと感じています。
それだけ、冷えはおそろしいことです。
どうか妊娠された方は冷えに気をつけてお過ごしくださることを心より願っています。
(執筆者:冷えとりコーディネーター 風茜)
冷えとり豆知識
- あなたに起こることは、あなたが解決ができるときにしか起こりません。人から、これがいいと勧められても自分からいいと思って、実行しなければ、ただ聞いているだけのことです。でも、実際に行動にうつすことができれば、だいたいあなたに起こっている問題は、うまく解決するはずです。試してみてくださいね。
- 妊娠時に絹の五本指靴下を履くのが苦しかったら、先が丸くなっている絹の靴下を履きましょう。できることをまず実行することが先決です。お腹が大きいのに無理して、五本指靴下を履くのに、かがまないでも大丈夫です。
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