こんにちは。
冷えとりコーディネーターの風茜()です! @kazeakane1
冷えとり関係の書籍を読んでいると、食べ過ぎないこと=体を冷やさないという記述が目に付きます。
冷えとりでは腹7分で体を温めるものを食べることを奨励していますよね?
食べ過ぎないということは身体にいいということをなんとなくわかってきました。
(*詳しくは、過去のブログ「冷えとり 食べ過ぎたらどうする?」「冷えとり 食べ過ぎとはどういうこと?」をご覧下さいませ。)
では、一体どういうものを食べたら良いのでしょう?
今回は何を食べたらいいのかについて考えてみたいと思います。
冷えとり前の食べることへの思い込み
私たちの多く(特に50代から40代にかけての年代の人)は、食べないと立派な体が作れないと言われて育ちました。
特に朝ごはんは重要で、それを抜かしては、一日の力が出ないから無理をしてでも食べる食生活を推進されてきた方も多いのではないでしょうか?
(朝ごはんを食べないと、親ももちろんのこと、学校からもとても怒られたものです。これはホントです。私は胃腸が弱かったので、朝起きてすぐにご飯を食べるのが本当に辛かったです。にもかかわらず、食べないとダメと強制された思い出があります。今は、食べたくなければ食べなくてもいいという冷えとりの考え方に従って、食べなくなってからだいぶ楽になりました。)
病気になれば、栄養をつけないと病気が治らないとまた無理に食べさせられたことも多かったのではないでしょうか?
しかし、これらは冷えとりでは間違いだということを指摘しています。(最近では、西洋医学でも発熱している間は食べないほうがいいと指導するお医者さんが増えていますよね)
食べなくても体には脂肪という力がたくさん蓄えられていますので、それを使用すれば問題はありませんし、病気の時は内臓も弱っていますので、無理に食べてはせっかく休んでいる内臓もまた働かなければならなくなります。
動物は体の具合の悪い時には食べないでじっとしています。
これは食べないほうがいいということを本能的に知っているのでそうしているのです。
では、どうして人間は出来ないのでしょうか?
食べなければいけないという思い込みがあるからなのです。
- たくさん食べることはいいこと。
- 三食、食べなければならない。
この思い込みがあるので、少しでも食べないと力が出なかったり、イライラしたり、ひどい時には寒気がするなどの低血糖を起こすのは、このためなのです。
なぜこうなってしまうのかというと、この思い込みのために本来使われるべき体に備蓄されている脂肪やたんぱく質をエネルギーとして使用する機能が働かなくなってしまうのです。
そして、冷えのために食欲がおかしくなっていたり、この思い込みで体の機能が狂っている人は三度食べなければ体が震えだしたりするので、その結果また食べ過ぎになってしまうのです。
本当に困ったことですね。
また、年をとって歯を悪くして、インプラントにしてしまうと、食べれるようになり、過食になります。
若い時と違って、胃腸の働きは年をとると衰えますから、そこに食べれるようになったからといって、たくさんの食べ物が入ってくると、内臓も処理しきれず、体調をおかしくしてしまうこともあるのです。
ですから、一概にたくさん食べれるということが良いということは言い切れないのですね。
冷えとり後の食べることへの思い込みの続き
冷えとり勉強会や、冷えとりおはなし会(繭結さんで開催されている冷えとりの勉強会)でも、何を食べたらいいのか?とか、食べ過ぎないということはどういうことなのかということもよく話題になります。
(*冷えとり勉強会、冷えとりおはなし会につきましては、過去のブログをご覧いただければ幸いです)
冷えとり勉強会の講師の進藤幸恵(冷えとり提唱者・進藤義晴先生の娘さん)さんは、何でも食べると言っていました。
幸恵さんは、冷えとりをやっている人だから、ケーキは食べないだろうなと思われていることも多く、打ち合わせの時に食べると驚かれることも多いそうです。
「冷えとりをやっている方は、そういうもの(甘いものや体に悪そうなもの)は食べないかと思っていました」
そうよく言われるそうです。
(私の周りの冷えとりをやっている方もこだわらずに食べる方は多いですよ。私も出されたものはなんでも食べます。以前はガチガチに冷えとりをやっていて、食べなかったこともありましたが、ある時そんなことはやめようと思い、出されたものはなんでもいただくことにしました! たまに毒も出てしまうこともありますが、気分的には楽になりました。)
進藤幸恵さんは、基本的に食べ物に感謝して食べるということを重視しているので、これは体に悪いから食べないとか、いいから食べるということはあまりしないということをお話しされていました。
オーガニックや自然食品に凝ってしまうと、この食べ物は体によくないから食べることができないというようにガチガチの考えになるのは、かえって心の毒(体の毒に比べて4900倍〜5000倍の毒)になるからだということです。
食べるものに感謝していただく。
これはとても大切なことです。
そして、もしできるなら、地産地消で季節のものをいただく。
地産地消というのは、関東に住んでいるのなら関東でできたものを食べる。(わざわざ遠い産地のものを取り寄せて食べない)
季節のものというのは、旬のものですね。(これは今見分けるのがとても難しいかもしれません。なぜならば、ハウス栽培が出来るようになったので、季節に関係がなく、いつでもトマトやナスなどがスーパーで売られています。子供は、もはやいつの季節に何ができるのか、わからない状態です。トマトは夏の野菜なのに、いつでも食べれるものという認識があります。)
特にフルーツは、熟してから収穫して出荷すると、痛みが早いので、熟する前に収穫したものが店に並んでいます。
本来ならば、フルーツの役割は熟して、種を作り、子孫を残すためにあります。種が出来る前に収穫されてしまっては、果物の役割が果たせていないのでよくないのです。(熟したものを鳥などに食べてもらって、ふんの中にその種が残り、土に落ちて、種をまくことを目的とするのが果実なのです)
スーパーなどで、見た目が熟しているように見える果物は、むろなどで無理に熟させてから売られているものがほとんどです。
(特にバナナは熟したものは輸入できないので、熟す前に収穫した青いものが輸入され、日本で無理に熟させて、販売されています。またいつでも収穫できるので、このフルーツには旬がありません。ご存じでしたか?)
もうそうなると、本当に何を食べていいのやら、分からないですよね〜。
気にしないで食べるとは言っても、最初は形からやはり入りたいものですよね・・・。
冷えとりから考える体を温める食べ物、体を冷やす食べ物
よく女性誌の特集で、「体を温めるものを食べる」とありますので、どこかでどういう食物が体にいいかということを知ってる方も多いかもしれません。
簡単に考えると、北の寒いところでとれるものは体を温めるものが多く、南の食べ物は体を冷やすものが多いと思っておけば、ほぼ間違いはありません。
例えば、北の寒い地方でとれるりんごは体を温めますし、南の暑いところでとれるマンゴーやパイナップルは体を冷やす作用があります。
それはその地域に住んでいる人にとって、理にかなっているのですね。
(しかし、フルーツはどんなものでも基本的には体を冷やす作用があります)
海藻類、根菜(土の下になるもの・ごぼう、大根、人参など)、いも、ネギ(土の下になる白い部分)、豆、きのこ、乾物、発酵食品(味噌、醤油、納豆、酢、ぬか漬け、チーズ、ヨーグルト)、火を加えて調理したもの、緑茶、麦茶、ゴマ、塩を加えたもの(塩漬け、味噌漬けにした野菜・肉・魚)、漬物、玄米、むぎ、あわ、ひえ、天塩、粗糖。
白いもの(白米、精製した小麦粉、白砂糖、精製食品など)、動物性脂肪(バターなど)、葉物(地面の上に出ている植物)、果物、酒、タバコ、香辛料、お菓子
現代社会においては、体を冷やす食べ物に溢れていると思います。
一番大切なことは、食べ過ぎないこと。(五臓六腑に負担をかけないため)
温める食べ物だけしか食べれないと思わないこと。(ガチガチに冷えとりをやらないため。全体の一割くらいは冷やす食べ物を食べても大丈夫なのです)
次回にお話しは続きます。こちらをどうぞ!
冷えとり豆知識
カルシウムのこと
よく牛乳を飲まないとカルシウムがとれないと言われたことがありませんでしたか?
江戸時代まで日本人は牛乳を飲むという習慣がないのに、骨は強かったのです。
それは牛乳以外のものできちんとカルシウムをとれていたからなのです。
冷えとりの本の中に、面白い記述があります。
「海藻は、(中略)強い酸(胃酸など)に会うとカルシウムを放出し、
強いアルカリ(小腸内の腸液など)に会うと、周囲のナトリウムを吸着する」
(「新版万病を治す冷えとり健康法」進藤義晴より)
また、空腹時(胃酸がたくさん出ている状態)、一番最初に、のりや、もずく、ワカメなどの酢の物を食べると、カルシウムを補給でき、高血圧の原因となるナトリウムを減らしてくれます。
冷えとりと歯の関係
歯は消化器と深く繋がりのある場所です。
歯が腫れたり、虫歯になる時は、消化器の毒が出ています。
奥歯は大腸の毒が出ると、虫歯になったり、歯茎が腫れたりします。
(私が大腸が悪いので実証済みです)
冷えとりでは、虫歯を直さないほうがいいとありますが、私の経験でも、虫歯を治すと隣の歯に虫歯が見つかったり、クラウン(神経をとってかぶせた歯)の歯茎が、虫歯として毒を出せないためにその根元の歯茎が腫れます。
これは、暴飲暴食すると必ずなるので、体からの警告として受け止めています。
歯茎が腫れた時は、絹を当てていると2〜3日で腫れがおさまってきます。
破けた絹の靴下を小さく切って使用すると、いいですよ。
ぜひお試しくださいね。
(執筆者:冷えとりコーディネーター 風茜)
虫歯や歯茎の腫れのめんげんの記事はこちらもご覧くださいませ。