風家族は家族全員が冷えとりをしていますが、ここに至るまでは、いろいろな摩擦を乗り越えてきました。
自分がいつでも正しく、自己主張の激しいバトルが絶えない夫婦でした。
夫に、突然、死を覚悟する病が降りかかり、スピに私がハマってしまいました。
そのおかげかどうかはわかりませんが、夫は死ぬことなく、元の生活にほぼ戻ることになり、子供も奇跡的に授かりました。
ところが、今度はその子供が障害を持って生まれてくるかもしれないと宣告されてしまったのです。
今日の記事は、子供のためにスピにハマった夫を例に冷えとりは宗教なのかということを考えてみたいと思います。
夫の死に直面する病気から子供が欲しいと思った
もともと、私は、不仲の両親の元に生まれて、子供を持つことに恐怖を感じていました。
もしかしたら、自分の嫌だったことを子供にしてしまうのかもしれないという恐怖がとてもあったのです。
ところが、夫の死に直面する脳腫瘍という病気を体験した後、もし夫が死んでしまったら、私は本当に一人になるんだなと思いました。
私は引きこもりがちだし、一人になったら死んでしまうかもしれない・・・
でも子供がいればそんなふうに考えず、なんとか頑張れるかもしれない・・・
そう考えたのです。
赤ちゃんは胎位異常と斜頸の疑いがあった
ところが、やっとの思いで妊娠できたのに、お腹の赤ちゃんは胎位異常と診断されました。
右側が正常位です。私の赤ちゃんは左側のような胎位で子宮に収まっていました。
そして、こんなふうに骨盤にひっかかっているように・・・
それを聞いた私は、自分が悪いことをしてきた報いかと心底悩みました。
夫は夫で、いろいろな人に相談しまくりました。
もちろん、二人とも自分の親には本当のことを言えませんでした。
そして、そんな時・・・
まさか、親しくしていた友人がある宗教を信仰していたとは、その時まで知りませんでした。
宗教とは、心が弱っている時に勧誘されてしまうと、簡単に受け入れられてしまうものでした。
普段はあんなに用心していたのに・・・。
夫、ある宗教施設の勉強会に行ってみる
この時、私は切迫早産しそうで寝たきり生活を余儀なくされていました。
祈れば、斜頸でなくなるのなら、その宗教施設に行ってみたいと夫は言って、出かけていきました。
私は動けませんでしたし、夫の気持ちもよくわかりましたので、その現実を受け入れました。
この宗教は紹介者がいないと入ることができないので、その友人と一緒に行きました。
あらかじめ質問したいことを提出して、霊感による答えをもらえるシステムだったようです。
子供が斜頸でなく生まれるか
これだけを書いて提出していました。
私は、オウムのような新興宗教にハマって、心とお金を吸い上げられたらどうしようと本当に心配でした。
神社に参拝するというスピ系は、お金をむしり取られることもないですが、他の友人でお金を巻き上げられた人を数人知っていたからです。
それに、私は信仰を強要されるのが大嫌いでした。
そのために勧誘してきた友人とは、その後お付き合いをすることがなくなりました。(その宗教を脱会した友人とは、また交流するようになりました。)
信じたいものは自分で決めたいので、それを勧誘するという行為が大嫌いだったからです。
夫がこの宗教にハマって、勧誘されて、財産をむしり取られて、宗教施設で暮らすことになったらどうしようと心配しました。
それほど、夫は素直な人で、心から子供が斜頸でないようにすがれるものにはなんでもすがるという覚悟があったのです。
赤ちゃんが斜頸になっている理由は親との関係性
こちらの宗教での私たちの赤ちゃんが斜頸になっている理由は、
夫と親との関係が悪いため
という霊視があったようです。
これを改善するためには、
親に私たちの子供の名前をつけてもらうことが良い
と、言われました。
これにはビックリ!!!!
なぜならば、歴代のペットの名前はすべて私がつけてきたのですが、どのペットも体が弱かったのです。
だから、自分の子供の名前に関しては、もし私がつけて体の弱い子だったらと思うと心配でした。(夫も私も体が弱くて、手術や入院を繰り返す病弱家族でしたから、なおさら心配でした。)
そして、子供の名前を夫の両親につけてもらうことにしました。
すると、生まれる直前に正常胎位に戻り、生まれてきても斜頸ではありませんでした。
宗教のおかげだったのかはわかりません。
それなりのお布施を払ったのは事実です。
その後、数回この施設の勉強会に夫は参加したようですが、子供が斜頸でなく生まれるという願いが叶ってしまったので、次第に足が遠のき、行かなくなりました。
冷えとりは宗教か?
冷えとりも靴下の重ねばきだけで病気が治ると信じている方も多く、そのため冷えとりは宗教か?と言われることが多いです。
ところが、宗教とは進藤先生も著書で書かれているように、
叶えてあげるからお布施を出しなさい
というシステムがあります。
冷えとりはそんなこともありません。
むしろ、著書の中で、
神仏は拝まなくてもいい
とさえ、おっしゃっています。
私と夫は、病気や体の異常からスピや宗教にハマりましたが、冷えとりをするようになってからは、心と体の冷えがとれてきて、何か悪いことが起きるのは自分の心がけのせいだと思うように考え方も変わってきました。
それでも、二人しかいない家族にもかかわらず、常にバトルが多くありました。
バトルが起こるときは、自分の主張を曲げないときです。
私が冷えとりにハマり、夫に健康になってもらいたいからといって、冷えとりを強制しようとした結果、離婚寸前までのバトルが起こったこともありました。
*詳しくは、拙書 【冷えとり本の紹介】『壮絶!冷えとり家族の千日バトル』風茜をご覧いただければ幸いです。
冷えとりを始めると、家族の中で孤立してつらいというお悩みもたくさん寄せられます。
冷えとりはいいことばかりではないそんな一面もあるのです。
(執筆者:冷えとりコーディネーター 風茜)