誰もがPTA関係のお仕事はやりたくないもの。働いているママはただですら、子供との時間がないのに、仕事が増えればさらに子供との時間がなくなりますし、主婦のママにも荷が重いお仕事です。
PTAのお仕事は引き受ける人がいないために、強制的に子供の在学中に必ず一度はやらなければならないとところも多くあります。高学年になると、卒業式や謝恩会が大変なので低学年のうちにやってしまいたいと思うお母さんが役員決めに立候補することもあります。時に、ママ友のしがらみでPTAの仕事を押し付けられるようなこともあるのです。
ママ友を作っておこうと思う気持ちの中にママ友から得られる何かを利用しようと思うと、あとでとんでもないしっぺ返しを食らうこともあります。
今日に記事は無理なママ友関係を続けることが本当にいいのかどうかについて、考えるものです。
「ハメられた!」は、よくあるパターン
当然ですが、小学校にもママ友グループはあります。
でも、保育園、幼稚園よりは、生徒数が多い分、ママの数も多いので、
"ママ友の場"からの逃げ場はまだなんとかなる。
と、思っています。
グループ自体がたくさんありますし、ママ友をつくらないお母さんもたくさんいます。
ただ、ママ友に悩むお母さんにとっては、そんな話はなんの救いにもなりませんね。
でも、覚悟を決めて、行動に移せば、まだなんとかなる。
それが、小学校のママ友だと思います。

わたしの知人の娘が小学2年生になった最初のPTAの父母会で、こんなことがありました。
大きな教室に2年生のお父さんお母さんが集められ、壇上には1年生のときのPTAの役員の方がズラ〜ッと並んで、
「これから1年間の役員を決めたいと思います」
と、マイクを持った女性が宣言して、黒板にいくつもの役職名の書かれた大きな紙が貼り出されました。
そして、その女性が、
「◯◯係をやってくださる方、いらっしゃいますか?」
と、言うと、
「はい!」
と、前の方の席の手があがります。
「では、次に◯◯係です。これには4名の方にお願いすることになります。いらっしゃいますか?」
「はい!」「はい!」「はい!」「はい!」
まるで、出来レースのように、前の方を陣取ったお母さんたちが次々に手を挙げて、段取りよく決まっていくのです。しかし、10名くらい決まったあたりで、手の上がり具合に間が開いたりして、全体がなんとなく緊張に包まれたような空気になっていきます。そして、最後の一人が決まれば全員決定というときになって、誰も手を上げなくなりました。そうすると、マイクを持っていた女性が、
「どなたかいらっしゃいませんか?あとお一人です。やってみようとおっしゃってくださる方、いらっっしゃいませんか?…………黒田さん(仮名)!どちらにおられます?黒田さん!」
その女性は突然、個人名を大声で叫んだのです。知人は後ろの方に座っていましたが、それでも、その名指しされた女性の背中がビクッと反応したのが見えました。と、同時に、見えるはずのない、すだれのようないくつもの線がタラ〜ッという音とともにその人の背中に見えました。血の気が引いていっている感じとでも言うのでしょうか。負のオーラとでも言うのでしょうか。
「あちゃ〜っ。そういうこと?」
知人は、無意識に小さな声を上げていました。そして、その女性は、恐る恐るという感じでゆっくり右手を挙げました。
「あ、いたいた。黒田さん。ねっ!いっしょにやりましょう!いいですよね!ね!」
そう言いながら、満面の笑みでウンウンと頷きながら、黒田さんを見つめます。黒田さんは、肩の力がストンっと抜けたように首を縦に落としました。頷いたというよりは、うな垂れたという感じの首の動きです。
「黒田さん、ありがとー! はい。それではこれで全部決まりました!みなさん、ご協力ありがとうございました」
この一連の流れが、知人にはすべて ”小芝居” にしか見えなかったそうです。知人の横に座っていたお母さんが、こう言いました。
「最後のお母さん。この1年、ずっといいように利用されてしまいますね」
「最初からあの女性にやらせるつもりでしたよね」
「ええ。使いっぱ要因ですね」
なぜ、黒田さんは、ハメられてしまったのでしょうか?

ママ友にはママ友なりの覚悟がある「その覚悟、あなたにある?」という意思表示
事情通のお母さんによると、こういうことだったようです。
ハメられたお母さん・黒田さんは、専業主婦ですが、人付き合いの苦手な気の弱そうな、格好も地味目な女性です。ただ、子供の教育に関してはとても熱心で、中学校は私立に入れたいと思っています。どこの塾に通えばいいのだろう?お友達はやはり塾が同じ子のほうがいいのではないか?誰に相談したらいいのだろう?そういうことに悩んでいました。
そもそも、ここは公立の小学校です。2年生の段階で中学受験に熱心な母親は全体の10%もいないでしょう。
「だったら、なんで私立の小学校に入れなかったんだろう。そこから間違っていると思う」
事情通のお母さんはそう、吐き捨てます。
「私立を受けて落ちたんじゃないでしょうか?」
「きっとそうでしょうね。そういうお子さんもたくさんいるらしいです」
これは、決して稀なケースではありません。私立や国立に通わせる予定だったのが、不本意なかたちで公立小学校に通うことになってしまうパターンです。そういう子供は有名幼稚園に通っていたというケースが多く、お母さんたちもその時点でかなり鍛えられていて、小学校に入学した時点で中学受験を考えているので、自然に早々と、そういうママ友グループが出来上がるというのです。
この小学校のママ友グループには実に多くのグループがあって、大きくわけるとこうなります。
祖父母の代から地元ママ友専業主婦グループと夫婦共働きグループ
分譲マンションや一戸建て購入でこのエリアに引っ越してきた新世代ママ友専業主婦グループと夫婦共働きグループ
で、力関係はというと、
祖父母の代から地元ママ友専業主婦グループ > 夫婦共働きグループ
分譲マンションや一戸建て購入でこのエリアに引っ越してきた新世代ママ友専業主婦グループ > 夫婦共働きグループ
こうなります。
専業主婦グループの方が圧倒的に強いのです。ま、なんとなくわかります。で、この、
専業主婦グループの中でも、
中学受験を前提としているママ友グループ(お受験失敗組+中学受験から)
>
まだそこまで真剣には考えていない
と、なっていて、イコールそのまま、
中学受験前提→夫の職業が有名企業の管理職か、社会的地位の高い自営業(医者、弁護士など)、有名人など→ママたちの服装や話し方、醸し出す雰囲気がセレブ > そこまで考えていない→自由業、自営業、一般サラリーマン→服装地味。
と、こうなるわけです。ちなみにうちの娘がこの小学校にいたら、うちの奥さんは、「マンション新世代の自営業の共働き。受験なんてまったく考えてないママ」だから、その地位の低いのなんのって。……ごめんなさい、わたしのせいです…。
で、最終的に、
「夫の職業の社会的地位が高いetc、有名人 の 奥様たちで子供たちの中学受験に今から真剣に取り組んでいる」
このカテゴリーに俗するママ友グループがPTAの役員をやっている。
と、いうのが、大まかな構図のようで、
じゃあ、このカテゴリーの人たちは、声を掛け合って集まったのかというと、そういうわけでもなくて、
小学校入学直後、PTAの役員を立候補で決める時、そういうカテゴリーの方々ばかりが立候補した。
そういうことらしいのです。
そのカテゴリーに入っていないけれど1年生のときにPTAをやっていたお母さんは、たいてい1年間で辞めてしまいます。と、いうか、それが普通です。とりあえず、いつかどこかで果たさなくてはならない義務を先に果たしたかった人たちですから。
でも、2年続けて役員に立候補した人たちは、そういう方たちばかりでした。
だから、いいか悪いかは別として、
そういうママ友グループに入るべくして入ったママたちには、最初から、覚悟がある。
それは、間違いないのです。
PTAの仕事は大変です。登下校時の見回り。運動会や学芸祭など、ありとあらゆる学校行事の係。それ以外にも最近の小学校は月一ペースで授業参観がありますから、そのたびに係が回ってきます。不審者や変質者の情報もたくさんあります。どこの場所でどういう風貌の人物が現れてどういうことをした。だから、防犯のためにどうすればよいのか。そういう話し合いも行われています。
それプラスの、ママ友という名の”場”です。おそらく、最初のころの力関係のせめぎ合いなんて、想像をはるかに凌ぐ戦いが繰り広げられたことでしょう。
生半可な気持ちではできません。
それもこれも、すべては大事な大事な”子供のため”です。
で、そういうお母さんって、みんな決まって、お化粧も服装も立ち居振る舞いもアカ抜けていて、髪型はなぜかポンパドール。これは、わたしの思いすごしでしょうか?偏見でしょうか?まあ、いいです。
そこに、遅ればせながらと、黒田さんは、お仲間にいれてもらおうと、1年間ずっと付かず離れずの距離を保って根回しをしていたように知人には見えていました。でも、普段から格好も地味だし、表情が自信にあふれている感じもしない。
「どう見ても、黒田さんとあのママ友グループの人たちとはキャラが違う」
そうです。でも、黒田さんは、
(受験に必要な情報も含めて、子供がこの小学校で有利な立場でいられるには、このグループに入らなければならない)
と、思い込んでいたのでしょうか。
でも、やはり、自分には無理だいうことを1年かけて気付かされたのでしょうか。その辺りの内情についてはさすがにわかりませんが、「PTAの活動だけは、どうしてもできない」と、いう意思表示をママ友たちにしていたことだけは確かなようです。
(ママ友なんかとつるまなくても、受験には関係なさそうだ。やっぱり、PTAに入るのはやめておこう)
そういうことに気がついたのかもしれません。
PTAママ友たちの目には、そういう黒田さんの態度は、”ご都合主義”に見えたのでしょう。逆鱗に触れたのです。
「あなた、わたしたちが1年かけて築き上げてきた関係に利権だけを求めて入ろうってんだから、それなりの覚悟はあるんでしょうね。だったら入れてあげるわよ。ハイリターンを求めるんだっら、それなりのハイリスクは覚悟しなさいよ」
そういうことらしいのです。
なんて人間関係…。怖い…。
でも、自業自得の感じもしなくはない…。
ママ友の人間関係も、断捨離!
ママ友とのおつきあいには、
少なくとも、覚悟は必要だと思うんです。
なんでも、そうですが、今の時代、
なんにも考えずに生きていくことはできません。
流されて、都合よく自分の思い通り、事が運ぶということもありません。
前回も申し上げましたが、
ママ友 ≠ 友達
です。
「ママ友は友達じゃない!!」
のです。
そのグループには、グループなりの決まりがある。もしくは、付き合っていく過程で決まり、ルールなりが構築されていくのです。
そして、最初は、
「ただみんな近くにいたから」
なんて、理由で集まるようになっても、自然とその中でリーダーシップを取る人が出てきて、その人に追随する人たちが出てきて、グループの方向性が見えてきているはずです。その方向性が、
「自分とはなんか違うな…」
そう感じたなら、抜ければいいんです。
ただなんとなくテニスを習い始めても、「自分に向いてないな」と、感じたらすぐにやめるでしょう?仲の良い友達ができてもテニスは辞めるでしょう?友達とのおつきあいは続けるでしょう?
ママ友 も、 それと同じです。
テニスとママ友の違いは、入会、退会の手続きがないこと。入会金や月謝がかからないこと。
お金がかからないし、いちいち、退会届なんて出さなくていいから、却って、覚悟が持てず、ダラダラ関係を続けてしまうのです。

(ママ友はひとつの目標に向かって進む集合体でもあるのです)
テニスは、テニスを上手になりたいからわざわざお金と時間を使って始めます。
それ以上のものを手に入れられると思っているから入るのです。
ママ友もそれと同じです。
自分にとって、ためになる何かを手に入れるために入る。
それが、受験の情報なのか、夫のことなのか。ファッションのことなのか。暇をつぶすこと、そのことが目的なのか。ただただみんなといると楽しい、とか。
手に入れたいものは人それぞれです。
それを、タダで手に入れようと思って、ママ友の場に入ることをあなたは決めたのです。
タダで手に入れるには、それなりの代償を払わなくてはなりません。
手に入れられるもの > 代償
で、あれば、多少、嫌な思いをしても、仕方がないと思います。
手に入れられるもの < 代償
で、あれば、
ママ友をやめるべきです。
文字にするとこうなります。
「人間関係なのに、そんなに簡単についたり離れたりできるわけがない!」
その通りです。頭で考えるのと、実際に行動に移すとでは全然違います。
だから、せめて、頭の中だけは、
これを、参考に、
整理して、片付けて、断捨離をするのです。
混乱を生じてからでは遅い。
だから、
ママ友で悩む前に、
これから、子供が幼稚園に入って、小学校にあがって、
ママ友で悩むかもしれない。と、思っているのであれば、
自分にとってのママ友とはなにか?
整理して、片付けて、断捨離をするのです。
「やっぱり、子供がいじめられるのが心配だし、仲間はずれにされるのが怖い」
「子供のために」
なんていうのは、タテマエです。
もっと、正直になりましょう。
あなたは、子供ためではない。自分のために、ママ友と仲良くしていたいのです。
みんなそうです。
疎外感や孤独感が怖いから、群れていたい。
それでいいんです。ご都合主義でもいいんです。
ただ、ご都合主義を許さないママ友はいます。
「ママ友をやめます!」
そう宣言したら、あなたはいじめられるかもしれません。だから、有料サークルじゃないんだから、あえて、宣言する必要はありません。
辛いけど、ゆっくり時間をかけて、フェイドアウトしていくしかないのです。
「子供が仲間ハズレにされるかもしれないし、いじめられるかもしれない」
心配しなくても、あなたがママ友をやめるせいで、子供がいじめられる心配はありません。
子供には子供の世界があります。
そもそも、
ママ友は、ママたちだけの世界なのです。
子供は、ただのタテマエ。
だから、
ママ友との関係をどうしたいのか?
付き合う理由はなにか?
損以上の得があるのか?
一緒にいて、得るものがなければ、断捨離です!
行動は難しい。
でも、
言うは易しです。
想うは易しです。
そう思って、頭の中だけは、覚悟を決めてください。
本当に子供のために、その付き合いが必要なのであれば、覚悟を決められるはずです。
自分のためなのであれば、子供のためよりは、なおさら簡単ですよね。
そう思って、頭の中だけで、覚悟を決めてください。
覚悟を決めたからといって、解決できる問題じゃない。
わかっています。
でも、物事には順序があります。
頭の中だけで、まずは、言いたいことを言って、思う通りに動いてみましょう。
お話の続きは、ママ友のPTA役員決め欠席裁判!ママ友は友達じゃない!!3をらご覧くださいませ。
いつも最後まで読んでくださってありがとうございます。
(執筆者:心の冷えとりコーチ 風宏)
心の冷えとりコーチングはこちらもご覧くださいませ。

風 宏(Kaze Hiroshi)
心の冷えとりコーチ
冷えとり歴13年目。靴下6枚ばき、半身浴20分。最近お酒がやめられるように変化した2015年2月4日より、女性のための問題を解決するブログを開始。2016年9月GCS認定プロフェショナルコーチ資格取得。女性のための心の冷えとりコーチング講座も開催。