こんにちは。
冷えとりコーディネーターの風茜()です! @kazeakane
いつもブログにご訪問いただきありがとうございます。
冷えとりを始めると、あまりに冷えとりがいいので、実家の母に勧めたくなります。とくに、不調に悩む自分の親には勧めたい!と思いがちです。
血がつながっているんだもの・・・
家族はわかり合える、な〜んて思っていた私。血がつながっている家族ほど遠慮はないから、トラブルも多いのですよ!
今日のお話は、実家の母にも冷えとりを勧めたいの巻です。
実家の母は冷えとりをどう思う?
冷えとりを始めて、いろいろな病気の改善が私に見られました。
そうなると、調子に乗って冷えとりを勧めたくなってきたのです!
自分の家族に勧めたい!
次は、実家の母。
◯眠りが浅くて、午後にコーヒーを飲むと眠れなくなる。
◯緑茶もカフェインがあるから眠れなくなる。
◯外食するとのどが乾く→水を飲む→おしっこに頻繁に起きるから寝た気持ちがしない。
母は眠りが浅いと文句ばかり言っていました。
冷えとりを知らなかったときは、私も、母にいちいち、ああすればこうすれば、と言っていました。
が、母はまったく治そうという意志はなかったのです。
ただ、不満を聞いてもらいたいだけ。
そのことに気がつかなかった私は、いろいろ母にアドバイスしました。
◯冷えをとると必要なだけ眠れるから睡眠時間が短くても大丈夫
◯おしっこに頻繁に起きるのは毒をだしているからいいことだ
(進藤先生も著書の中でそう書いています)
母はそんなことは別に聞きたくなかったのです。
大丈夫?
そうだよね〜
眠れないとつらいよね〜
そう、気にしてもらいたかっただけだったのです。
それに気がついたのは、私が冷えとりを母にもやってもらいたくて、一所懸命冷えとりの素晴らしさ伝えて、絹の靴下もプレゼントして、三種の神器である進藤先生の本も無理矢理貸したのに、それをまったく放置したままなのを知ったからです。
な〜んだ、興味がなかったんだ?
少しがっくりしましたが、仕方がありません。
自分の身体の状態をどうするのかは自分だけが決めれることですから。
興味のない人に無理に勧めるわけにはいきません。
母の高血圧
そんなこともあって、私は母に冷えとりを勧めるのをすっかりあきらめてしまいました。
進藤先生の本も返却してもらいました。
相変わらず、母は眠れない、おしっこに頻繁に起きると文句ばかり言っていました。
そんなときに、母から電話がありました。
「あなた、絹の五本指靴下を履いているって言ってたよね?あれはどこで買えるのかしら?」
いきなりの展開です。
また愚痴を聞いてもらいたいのかと思い、最初は適当に聞いていました。
「最近とても血圧があがってしまって・・・。よく眠れないしね。足元を温かくするのがいいと前にあなたが言っていたから・・・」
どうやら血圧が急に高くなってきたというのが心配のようです。
それと、甲状腺のところに異常も見つかったようです。
食生活も悪く、肥満気味でした。
年をとって、料理をするのが面倒になって、スーパーでお惣菜を買ったり、冷凍食品をチンするだけの食生活と、ケーキや甘いものも毎食後に食べているようでした。
それでは高血圧になるでしょうね。
そういう気持ちをぐっと押さえて、靴下はたくさんあるからあげると約束して、ここぞとばかりに冷えとりの良さを母に語りました。
もともと、母は西洋医学を信用しない人で、できるだけ薬を使わずに病気を治したいという考えの人でした。
昔から西洋の薬を飲むなら、漢方を飲むということを選択していましたから、私も小さい頃に、にきびや鼻が悪かったときにはよく漢方を飲まされたものです。
私は冷えがとれると病気は改善するから、薬は必要なくなると母に教えました。
このときは母も自分の体調が悪かったので、私の言うことをわりと素直に聞いてくれたのと、病気が心配だったので必死感が感じられました。
なによりも、高血圧で、これからずっと降圧剤を飲み続けなければならないというのがどうしてもいやだったようでした。
なんとか、薬を飲まなくてもいい方法はないかということで、冷えとりのことを思い出したそうです。
私が靴下を6枚履いていて、絹のスパッツとウールのスパッツも履いていると言うと、自分も欲しいというので、私がネットで買って手配しました。
やってみようと思う気持ちがでてきただけでも儲けものです。
絹製品をすべて手配して、三ヶ月くらいたった頃でしょうか・・・・
実家に戻ったとき、母はもう靴下もスパッツも履いていませんでした。
季節は夏。
母は異常な暑がりで靴下もスパッツも夏は履けないらしいのです。
そしていつもの決まり文句である、
「私は冷えていない。だって足元は熱いもの」
と主張していました。
(これは完全に冷えのぼせの状態なのです)
どうやら靴下を履いたり、スパッツを履いたら一時的に高血圧も治ってしまったようでした。
だから、喉元の熱さを過ぎたらもう必要なくなったということなのでしょう。
私は母にも冷えとりを続けて欲しいという一心で、
「今やめたら毒がたまるから、続けて」
「甲状腺に異常があったといったじゃない。がんになったらどうするの?」
と、つい余計な一言を言ってしまいました。
すると、母は、
「あなたは冷たい。がんになれと親に言うなんて!毒なんて、変なことを言って!」
逆ギレされました。
いや、がんになれとは言っていない、との言い合いのけんかになりました。(毒の意味も説明しましたけれど、体調が悪いときはどうしても感情的になってしまうようで、聞く耳を持ってくれませんでした。)
血のつながっている親だと、遠慮もなく言いたいことをズバズバ言ってしまうので、気がつくと取り返しのつかないことになることもあります。
(どうぞみなさんは気をつけてください)
私の親ぐらいの年代の人はもう自分を厳しく律することが難しくなってきています。
それに、人の意見を素直に聞くのも、だんだん難しくなってきています。
そして、いくつになっても子どもは子ども。
母からは見れば、私は自分の支配下にある子どもなのです。
よく母は、
「私の余生はもうあとわずかだから、好きなものを食べて好きなことだけして死にたい」
と言っていたのをそのときに思い出しましたが、後の祭りでした。
私は母に冷えとりを勧めるのはあきらめようと思いました。
残念ですが・・・
家族の仲が悪くなってまで、冷えとりの主張を押し進めることはできません。
しばらくしてまた冷えとりを始める母
冷えとりを母に勧めてから、暑い夏がきて、母が冷えとりをやめてしまって、私と口論となりました。
しばらく時間をおいたほうがいいと考えて、私もお正月の帰省までなにも連絡しませんでした。
お正月に帰省すると、
なんと・・・!?
母は靴下を履いていました。
寒くなったら、靴下は履けるようになったようです。
絹の五本指靴下の上にウールの厚い靴下を履いて、二枚の重ね履きのようです。
冷えとりとしてはまだまだだとは思いますが、母としては大きな前進だと思います。
靴下を履かないより、2枚でも履く方がいいのですから・・・。
何気なく、
「靴下また履くようになったんだ・・・」
と,言うと、
靴下を履かなくなってから、また高血圧の数値が高くなってしまって、夜中にもトイレですぐに目が覚めるようになったから、また履いていると教えてくれました。(降圧剤はまだ心配なので飲んでいると言っていました)
それと、高血圧から甲状腺異常が発見されたと言っていました。精密検査前に散々医師にネガティブなことをたくさん言われて、とても落ち込んだそうです。病気で死ぬかもしれないと思えば、靴下の暑さくらいどうってことはないと思えたから、とも言っていました。
人は死ぬかもしれないと思うとなんでもできるものなのです。
やはり、靴下を履いて足元を温めると、おしっこに頻繁に起きないし、よく眠れるそうです。
母にとって、眠りは一番の重要事項なので、それが成し遂げられるなら、靴下を履く暑さは我慢しようと思い、また履いていたらしいのです。
加えて、靴下を履くことで病気にならないのなら、やってみようとも思ったようなのです。
そして、今では靴下を履いてもそんなに暑さは感じないそうです。
(冷えのぼせがとれてきたのだと思います)
観察していると、食べる量も減ってきているように思えました。
実家に帰ると、昔ながらの、母の手料理のものが食卓に並んでいます。
ぜんまいの煮物。
五目煮
ひじき
白いごはん
みそ汁
おそらく、冷えがとれて、異常な食欲もなくなり、本来の必要な分だけ食べたいというのに戻ったのだと思います。
おしっこが近いというのは、腎臓が胃に攻められて、肩代わりで毒を出していたのだと思います。
母は昔から胃も悪いようでした。
冷えとり勉強会に参加して、五臓の相関図を教えてもらったので、そのつながりを思うと、やはりと納得ができました。
(*詳しくは冷えとりアドバイザー進藤幸恵さんの冷えとり勉強会に行ってみました♡をご覧ください。)
実家の家族は血がつながっているからこそ、理解し合えることができると思い込んでいた私・・・。
数年たって、冷えとりが進んだ今の私からあのときの自分に言ってあげたいです。
血がつながっているからこそ、思っていることを遠慮せずに言い過ぎて大げんかに発展することがある!
親にとって、子どもはいつまでたっても子ども・・・・。
家族であったとしても、人は自分の信じたいものしか信じないのです。
無理強いはなんでもいけませんね?
家族には自分でやりたくなるまで温かく見守る必要がありそうです。
(執筆者:冷えとりコーディネーター 風茜)
冷えとり豆知識
- 家族の病気が心配で冷えとりをさせたいと思うあまりに、強制するのはよくありません。あくまで、その人がやりたくなる日までじっと待ちましょう。
- 自分の両親の年代の人はパソコンを使えない人がほとんどです。
一緒に住んでいれば、ネットでシルクの冷えとりグッズを買うお手伝いができます。
離れたところに住む両親は、そういうことがネックで挫折してしまうこともあるので、ぜひお手伝いしてあげてください。 - 冷えとりの靴下を何気なく帰省の折に持って行く。しばらく放置されていても、「もったいない世代」の親・・・。気がつくと履いていることがあります。
家族の冷えとりバトルの本を出版しました。ぜひお読みいただければ幸いです。