いじめ

緊急企画!! 子供がいじめられました。親がすべきこと1

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子供を持つ親なら誰でも気になるのがいじめ問題。いじめる側になっていないか、いじめられていないかは常に気になります。小学2年生の頃が幼児から子供へ変化をとげて、悪い言葉を知り、態度もひどくなる始まりでした。まさか自分の子供がいじめられる対象になるなんて!私たち親子がいじめに立ち向かい、どう立ち直ったのかをお伝えします。いじめで苦しみ死を選ぶくらいなら、学校に行かないという選択もありだと私は思うのです。

これから始まる!!

6月。

子供たちが保育園、幼稚園、小学校に入学して2ヶ月が経つ月がちょうど6月です。同じように進級した子供たちもクラス替えをして2ヶ月。新しい環境への緊張感も解け、新しい友達ができ、自宅で、今まで聞いたことがなかったお友達の名前がひんぱんに出てくるようになるのも、この時期です。

そして、子供同士のトラブルが起きて、幼稚園や学校から突然の連絡が入る、なんてことも、このころです。

まさか、自分の子供がいじめの対象になるなんて!

 

そう思っている親御さんがほとんどだと思います。

わたしもそう思っていました。まさか、自分の娘・音ちゃん(仮名)がいじめの対象になるなんて、本当にこれっぽっちも、微塵(みじん)も、まったく思ってもいませんでした。

音ちゃんは、かなり社交的な子供です。人見知りをほとんどしません。性格は基本的に、”ネアカ”というやつです。しゃべりだすと、はっきり言って、うるさいくらいです。スポーツと絵を描くことが大好きで、動物が大好きです。

ただ、ひとつの欠点というか、苦手なことは、

集団で遊ぶこと

でした。保育園時代から小学生になっても、お友達と、1対1で縄跳びをしたり、かけっこをしたり、好きなお絵描きをしたりという姿はひんぱんに見られましたが、大勢で遊んでいる姿はほとんど目にしたことはありませんでした。

「音ちゃんはたくさんのお友達と一緒に遊んだりしないの?」

そう聞いたことがあります。

「そういうの苦手なんだよね〜」

「じゃあ、音ちゃんのお友達はだれ?」

「◯◯ちゃんと△△ちゃん」

「二人だけ?」

「そうだよ」

「他にいないの?」

「おしゃべりはするよ。一緒に遊ぶし。でも、お友達は二人だけかな」

「それでいいの?」

「うん。それでいいの」

彼女は、保育園時代から小学校に上がっても、ずっとそうなんです。お友達は一人、多くても二人いれば十分。そういうタイプの子供でした。

(小学生の女の子って集団で行動したがるよな。大丈夫かな…)

そういう一抹の不安が、わたしたち夫婦に常につきまとっていました。そして、その不安が現実のものとなる日がきたのです。

無視から始まり、「あっち行け」そして、「死ね」

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音ちゃんの事件は、小学2年生のときにおきました。

6月ではありません。夏休み中のことでした。

夏休みは、子供たちが学校から解放され、自由に大きく心も体も成長する時期です。野に放たれた子猿と同じです。学校という足かせが取れ、自由すぎる分、子供同士の秩序の乱れが起き始めるのもこの時期です。

音ちゃんは、平日は毎日、学童保育に通っていました。

両親が共働きで、公園が近くにない子供たちは、平日のほとんどを、この学童保育で過ごしていました。学校とちがって、ルールと言えるようなものはほとんどありません。

ある日のことでした。

いつもなら、

「ただいまー!!」

と、大声で帰ってくる音ちゃんが、無言で帰ってきました。

「おかえりー」

そう言っても、返事がありません。

「どうした?なんかあった?」

「ううん。別に…」

「身体の調子悪い?」

「ううん。大丈夫……」

子供はわかりやすい生き物です。正直です。

「大丈夫…」

これは、明らかに自分に言い聞かせている言葉です。

わたしは、「大丈夫?」とは、聞いていません。なのに、「大丈夫」。

自分にそう言い聞かせ、親に(知られたくないなにか)が、起きたのだと直感しました。

知られたくないなにか)

小学2年生の、知られたくないなにかなんて、自分がいけないことをして先生にものすごく怒られたことか、いじめられたことくらいしかありません。

「どうした?なにがあった?ママには黙っててあげるからパパに教えて」

「ぜったいママに言わない?」

「うん。言わない」

「あのね…、学童保育で花子ちゃん(仮名)に、『死ね』って言われた。どうして、あんなひどいことを言うの?」

わたしは、後頭部を鈍器で殴られたような衝撃を感じました。

(えっ?うちの子に?)

と、いうことはもちろんですが、

(小学2年生なのに、人に『死ね』って言っちゃうの?もう?なのそれ?)

心なんか整理できません。とりあえず、思いつくままに言葉にします。

「え〜!?それで、音ちゃんはどうしたの?」

「悔しいから、死なないもんって言い返した」

「そしたら?」

「何回も何回も『死ね死ね死ね死ね』って、ずっと言われた」

「いつから?」

「少し前から。前はたまにしか言われなかったんだけど…」

「学童保育の先生は知ってるの?」

「知らないよ。だって、周りに誰も人がいないときに、音ちゃんの耳に小さい声で言うんだもん。だから誰も知らないと思う。前、言われた時に、『なんでそんなひどいこと言うの?』って言ったとき、先生が近くにいて聞いてきたから『死ねって言われました』って言ったら、花子ちゃんすぐに、『そんなこと言ってません。音ちゃんはすぐにウソをつくんです』って言ったら先生は花子ちゃんを信じちゃったから、知らないと思う」

わたしのショックは計り知れませんでした。

正直、この瞬間のわたしは、

(え?こういうとき、どうすればいいんだ?)

自分の子供がいじめられるかもしれないということに、まったく想像が及んでいなかったのです。

 

音ちゃんの話を整理すると、こういうことだったようです。

夏休みに入って、男の子たちが携帯用ゲーム機を学童保育に持ち込んで遊ぶようになります。普段は、持ち込み禁止なのですが、夏休み中は持ち込みが可能となるのです。

男の子たちが通信機能を使って大勢で車座になって遊んでいます。そこに、ゲーム機を持っていない女の子たちが仲間に入れてもらい、男の子から順番に借りて、みんなで楽しそうに遊んでいます。

音ちゃんは、ゲーム機を持っていませんでした。しかも、集団で遊ぶことが苦手な彼女は、いつもそれを遠巻きに見ていたそうです。でも、ゲームはやりたくて仕方がない。

一方の花子ちゃんもゲーム機を持っていませんでした。しかし、彼女は順番に借りて遊んでいました。

音ちゃんは、ある日、意を決して、

「さ〜せ〜て〜」

と、男の子に頼みます。男の子は快く貸してくれて、彼女も仲間に入って遊び始めました。ところが、その翌日、仲間にいれてもらおうと思ったら、なぜか、みんなが無視をするのです。

「さ〜せ〜て〜」

と、何度言っても、音ちゃんの顔をちらりと見るだけで誰も何も言いません。花子ちゃんだけが、音ちゃんの顔を見て、笑っていたそうです。結局、仲間には入れてもらえず、一人、漫画の本を読んで過ごしたそうです。

それから、無視は続き、ある日、また、意を決して、仲間に入れて欲しいと頼みに行くと、花子ちゃんが、

「おまえうざいんだよ!あっち行けー!」

周りの友達は、その様子を見て、誰も花子ちゃんを止めてはくれないし、音ちゃんに話しかけてもくれなかったそうです。

そして、その数日後には、音ちゃんの耳元で、

「おまえ死ね。早く死んでしまえ。死ね。死ね。死ね。死ね」

そう言われるようになったのです。

チックの発症

 

その夜、帰宅した奥さんに音ちゃんの前で話しました。

奥さんの形相は怒りで見る見る変貌し、鬼の形相となって、

「許せない。わたし、花子ちゃんの家に行ってくる。そして、二度とそんなことをさせないように話をつけてくる!」

そう言って、家から出て行こうとします。

わたしは、必死でそれを止めました。なぜなら、

「小学2年生なのに、そんなことを言う子供の親が、まともに対応すると思う?」

「しないね…」

「そうでしょう。親に言っても、花子ちゃんに謝らせてもなんの解決にもならないよ」

「じゃあどうするの?」

わたしは、考えていた作戦を奥さんに話しました。奥さんは、すぐに納得してくれました。そして、奥さんは、音ちゃんにこう言いました。

音ちゃん。これから、起きる出来事や感じた事。悲しいことでも頭にきたこと、なんでもパパとママに話してね。パパとママは、なにが起きても音ちゃんを助けるから。音ちゃんを苦しめたやつを絶対に許さないから。絶対に音ちゃんを守るから。そのためには、起きたことを全部話してね」

「うん。わかった」

翌日、わたしは、車に乗って、学童から帰る音ちゃんの姿を隠れて観察してみました。

7、8人の女の子の集団が前から歩いてきて、その斜め後ろの少し離れたところを音ちゃんが一人で歩いていました。集団の中には花子ちゃんもいます。彼女たちは楽しそうにゲラゲラ笑いながら歩いています。それを、チラチラと音ちゃんが見ながら歩いていました。交差点にきて、みんながバラバラになるとき、音ちゃんだけがその間をすり抜けるようにして「バイバイ」と、小さく手を振りましたが、誰も反応しませんでした。その音ちゃんの後ろ姿を見ながら、女の子たちは、ひそひそとなにやら話しているのです。

胸が張り裂ける思いとはこういうことだと、実感しました

わたしは、急いで自宅に戻り、音ちゃんの帰りを待ちました。

「ただいま〜」

音ちゃんの声。

「おかえり。今日はどうだった?なんか嫌なことなかった?」

「うん。今日は、『死ね』って言われなかった。楽しかったよ」

「そうか…。良かったね…」

子供は、

親に心配をかけたくないんです。子供は、親を悲しませたくないのです。

 

それから3日後、音ちゃんにチックの症状が出始めました。顔面の左半分が痙攣(けいれん)し始めたのです。チックの症状は、激しいストレスがかかると、それから数日遅れて症状が出てきます。最初は、目をパチパチ神経質に開いたり閉じたりしていただけでしたが、すぐにひどくなっていきました。

もう、時間の猶予はありませんでした。

わたしたちは、すぐに作戦を決行させました。

 

音ちゃんの自信を取り戻す作戦!

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まずは、基本的なことです。すぐに、学校と、学童保育に連絡を入れ、事の経緯を説明しました。

そして、

1、花子ちゃんが「死ね」と言っていることに気付いたら注意して欲しい。

2、二人の接触を注意深く観察してほしい。なにかあったらすぐに連絡をしてほしい。

3、チックの症状が出ているので、注意深く観察してほしい。

この3点でした。基本的なことです。

学童保育の担当者からは、

「花子ちゃんの親御さんに厳重注意という形で注意しましょうか?」

と、聞かれました。わたしは、それを丁重に断りました。その理由は、

「花子ちゃんが親から虐待されている可能性があれば、花子ちゃんの身に危険が及ぶ可能性があると思います。親になにかを言うことに効果があるとは思えません。花子ちゃんの音ちゃんに対するイジメがひどくなる可能性もあります。だからけっこうです」

ボクシンググローブとミット

 

わたしは、格闘技専門ショップに行って、子供用のブクシンググローブとテイピング、ミットを買いました。

そして、帰宅した音ちゃんの両手にテイピングをして、グローブをはめました。わたしがミットをかまえ、

「音ちゃん。叩いてみて」

そう言うと、ペコンッと叩きました。

「そんなんじゃダメだ。もっと強く」

音ちゃんは、思い切りミットを叩きます。すると、音ちゃんの手首がグキッと曲がって、「イタイッ!」。

「パパ、痛いよ」

「ね、痛いでしょう。叩いたら、叩かれたほうはもちろん痛いけど、叩く方も痛いんだよ。知らなかったでしょう」

「うん。知らなかった」

「音ちゃん、人を叩いてみたいと思ったことある?」

「ないよ」

「そうか〜。ないか〜。音ちゃん優しいね〜」

「パパはあるの?」

「何度もあるよ。音ちゃんは、いま、花子ちゃんのこと、どう思う?」

「どう思うって?」

「叩いてやりたいとか思わない?」

「思わないよ。いやだな〜って思うけど。ひどいことばかり言うし、仲間外れにするし…」

「悔しい?」

「悔しいよ…」

「じゃあさ〜。このミットを花子ちゃんだと思って叩いてみたら?」

「え〜、なんで?」

「だって、悔しいんでしょう?叩いてみなよ。花子〜って名前を叫びながら」

「はなこ〜!」(バシンッ!)

「どう?」

「なんだかよくわかんない」

「じゃあ、10発叩いてみよう。思い切りだよ。手が痛くなっても休まないで思い切り。花子〜!って叫びながらだよ」

「うん。はなこ〜!はなこ〜!はなこ〜!はなこ〜!はなこ〜!はなこ〜!はなこ〜!はなこ〜!…」

「どうだった?」

「なんだか…気持ちよかった」

「じゃあ、次は、花子ちゃんに対して思っていることを言いながら叩いてみて。」

「ちくしょう!ちくしょう!ちくしょう!…」

言葉にできなかった感情が、飛び出してきました。中で、ぐっと抑えていた怒り、恨みといった悪い毒が、言葉とともに外に出てくるのがわかりました。

「どう?」

「すごく気持ちいい!!楽しい!」

それから、毎日、帰宅したら、30分間のミット打ちが習慣になりました。

 

逆上がりの特訓

 

それと、同時におこなったのが、

 逆上がり

でした。わたしは音ちゃんに聞きました。

「いま、同級生で逆上がりできる子いる?」

「まだ、習ってないからいないと思う」

「じゃあ、音ちゃんが同級生で一番最初に坂上がりできる子になってみる?」

「みるみる!」

「でも、きついよ。そうとう鉄棒やらないとできるようにはならないよ。でも、できたら、間違いなくみんなのヒーローだよ」

「ぜったいやる!頑張る!」

 

それから、わたしと音ちゃんは、帰宅してからの30分のミット打ちと土日の逆上がりの特訓が習慣になりました。

そして、1ヶ月後、音ちゃんは逆上がりができるようになりました。

翌日、自宅に戻った音ちゃんは大興奮です。

「校庭で逆上がりをやってたら、みんなから『教えて教えて』って言われた。上級生の女の子からも言われたよ。パパ、逆上がりの威力ってすごいね!」

 

すぐに立場が逆転

 

音ちゃんが、学童から帰ってきたある日のこと。

「パパ、聞いて聞いて?」

「どうした?」

「今日、花子ちゃんからまた『死ね』って言われたよ」

「それで?」

「言い返してやったの。『そんなこといつまでも言ってたら自分が死んじゃうよ。死神が花子ちゃんのところに来るんだよ』って。びっくりした顔してた。おもしろかった〜」

「もう『死ね」って言われても平気なの?」

「平気じゃないけど、花子しつこいな〜って思うくらい」

いつのまにか、「花子ちゃん」が「花子」になっていました。

相手に仕返しをするのではなく、相手にやめるように説得するのではなく、自分が変わる

 

わたしは、このブログで何度も言っています。

人を変えることは、とても難しいのです。

でも、

自分を変えることは簡単です。

 

音ちゃんは、

ストレスの解消方法を学びました。グローブでミット打ちをすることです。

子供は吸収が早い。音ちゃんはみるみるパンチ力をつけました。かなりのパンチ力です。

その過程で、わたしは、一度、音ちゃんにグローブを外した拳で、わたしの二の腕を本気で殴らせました。

わたしの二の腕は、みるみる晴れ上がり、紫色に変色しました。一週間くらい腫れた状態が続いたでしょうか。

「ほら、音ちゃん。みてごらん。人を叩いて打ち所が悪いと、音ちゃんのような子供が大人を叩いてもこんなになっちゃうんだよ。どう思う?」

「怖い。人を叩いたらいけないと思った」

「そう。人を叩くのは、ものすごく怖いこと。だから、絶対に人を叩いたらダメ。でも叩いてもいいタイミングが二つだけある。ひとつは、スポーツの場合。もうひとつは、襲われたとき。そのときは、ここを叩きなさい。(わたしの急所を指して)」

もうひとつの、自分を変えた方法は、

逆上がりができるようになったことです。

誰よりも早くできるようになったことで、同級生から一目置かれる存在になりました。それが、音ちゃんの自信につながりました。花子ちゃんは、逆上がりができません。

「花子ちゃんに逆上がり教えてあげたら?」

「それ、いい考えだね」

音ちゃんは、翌日、花子ちゃんにつきっきりで逆上がりを教えてあげたそうです。

それでも、花子ちゃんはまだ逆上がりはできませんが…。

 

これが、わたしの娘に起きた最初のいじめ問題。

 

いかがですか?

 

少しはご参考になりましたでしょうか?

 

人は簡単には変えられません。

でも、

 自分は、変えられるのです。

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(執筆者:心の冷えとりコーチ 風宏)