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あなたの先生は怒らない先生?子供の教育に大切なこと

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子供を持つ親ならば、学校での子供の様子はとても気になります。

子供が小学生の時には、毎月のように授業参観がありました。

授業参観でみるだけなのに、どの先生が良いか悪いか一目瞭然でした。

今日の記事は、子供は先生のどこをみているのかについて書きました。
子供の学校教育について気になる方に向けています。
どうぞご覧くださいませ。

悪いことをしたら怒ってくれる先生、います?

 

「親御さんにお願いがあります。わたしの教育方針として、悪いことをしたらきちんと叱ります。ご了承いただけますか?」

小学校4年の春先、新しく娘の担任になった真風子(仮名)先生が家庭訪問に来られたときの宣言です。

かなりベテランの女性教師の方で、お母さんたちの間では、

「あの先生が担任になったクラスの子供はものすごくやる気を起こすし、成績もすごくよくなるらしいですよ。あの先生はすごいって、評判なんですよ!風さんうらやましい」

娘がこの先生のクラスになった直後、同級生のお母さんたちは、

「真風子先生が学年主任になってくださっただけでも子供たちのやる気が全然違うんですって。よかったですね。今年はわたしたちの学年に来てくださって。しかも担任なんて、音ちゃんうらやましいな」

こぞって、そうおっしゃるのです。

「へ〜。そんなにすごい先生なんですか?」

「そのかわり、ものすごく怖いらしいです」

「どういうふうに?」

「すっごく怒るらしいです」

「へ〜」

怒るというか、叱るんだろうな。廊下に立たせたりするのかな?懐かしいな〜。ビンタするかな?さすがにそれはないか。でも、ヒステリックにガミガミ言うような叱りかただったらよくないよな〜。

と、そんなことを思っていました。

そして、新学期が始まって1ヶ月経ったゴールデンウィーク中。その先生は家庭訪問で我が家にいらっしゃいました。

玄関ドアを開けて、そこに直立不動で立っていたらした真風子先生は、明らかに緊張していました。あれ、堂々とした感じじゃないんだ…。

そして、

「初めまして。音の父です。わざわざ来ていただいてありがとうございます。これから1年間よろしくお願いします」

の、挨拶のあと、いきなり先生は、冒頭の言葉を言われたのでした。

「実は、お父さんにお願いがあります。わたしの教育方針として、いけないことはいけない。悪いことは悪いとしっかり子供たちに教えることが大事だと思っています。この1年間、子供たちをしっかり叱っていろいろなことを教えていこうと思っています。3割は褒めますが7割叱ります。どうか、ご理解いただきたいと思いますが、ご了承いただけますでしょうか?」

「……ご了承もなにも、先生がご自由にやっていただけたら、それで構いません」

わたしの言葉に先生の肩が5センチは下がったように見えました。そして、ホッとした笑顔になられて、

「ありがとうございます。そう言っていただけるとありがたいです」

そうおっしゃったのです。

「うちの娘は褒めて伸びるタイプではありません。褒められたら調子にのるだけです。バンバン叱ってください。叱られたら叱られただけ、もぐら叩きみたいにぴょんぴょん伸びてきますから。ハッハッハッ」

「ありがとうございます。音さんはものすごくしっかりされているので、あまり叱ることはまだありませんが、これから叱ることがあるかもしれません」

「しかし先生。そういうことを、わざわざ親に説明する必要があるのでしょうか?学校にお預けしている以上、親は学校にそういうことを一任しているわけですし」

 

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「怒るな」という親

 

「そう仰っていただける方ばかりではないので、一応、こうやってお断りを申し上げております」

「えっ?『うちの子を叱るな!』とか、叱られた子供の親がどなりこんでくるとか、そういうことがあるんですか?」

「まあ…(とても言い辛そうに)『うちは褒めて伸ばす教育方針なので、うちの子は叱っていただかなくて結構です』とか、『そういうのは困ります。うちの子はそういうときは叱らずに連絡してください。わたしのほうで言っておきます。だから、うちの子はそっとしておいてください』とか、そういうふうに仰られる親御さんはおられます」

「本当にそんな人いるんですか?だったら私立の小学校に入れるべきですよね。公立小学校でそんなこと言う親いるんだ」

「まあ、今の時代いろいろな価値観があるのは理解できます。わたしはずっと叱るときは叱るという教育方針でやってきて、自分のやり方が間違っていないと確信を持っております。ですので、そう仰られる親御さんには、一応、きちんと説明してご理解いただくようにしています」

「そこまでやらくなてはいけないんでしょうか。先生は間違ったことをしようとしているわけではありません。普通の教育です」

「まあ、”普通の教育”の概念が非常に限定的な親御さんもおられますから…」

「大変ですね…。ところで、ビンタとかは?」

「いえいえ(顔の前で大きく両手を振りながら)。それは絶対にありません」

「すみません。一応、聞いてみただけです。やっぱりビンタなんて、いまの時代、ありえないんでしょうね」

「もちろんです」

担任の先生が変わるだけで、子供の様子が180度変わる

 

4年生の前半が終わり、娘が明らかに変わったこと。

宿題を決して忘れなくなった。

学校の課題を進んで提出するようになった。しかも、それに楽しそうに取り組んでいる。

夏休みの宿題を早めに終わらせようと試みた。しかも、一番やっかいな自由研究に本気で取り組んだ。

運動会の練習も一切、手を抜かなかった。

そして、一番、顕著だったのが、

「今日の真風子先生はね〜」

と、

毎日、先生の話をするということです。

 

ただただ、娘にとって、真風子先生がものの見事にハマっただけなのかもしれませんが、それにしても、ここまで担任の先生が変わっただけで子供って変わるかね〜。

そうなんです。

子供は、そばにいる大人の影響をモロに受けます。

一番は、もちろん親なんでしょうけれど、その次は、明らかに、

 

先生。

 

教師です。

 

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では、なぜ、娘は変わったのでしょう?

「真風子先生、とっても怖いんだよ。今日も剛(仮名)、廊下に立たされてたよ。でも、剛が悪いんだよ。小介(仮名)のことをいじめたから。先生、ああいうの絶対許さないからさー。ちょー怖いよ。半端ないよ」

「やばい。忘れ物したら先生に叱られる。ちょ〜怖いんだよ。だから、今度から夜寝る前に準備するね」

「感想文、手を抜いたらすぐにバレるからさー。すっごい真面目に書かなきゃ。去年の先生は全然楽勝だったのに、真風子先生だと、漢字の書き取りも字が汚いと全部やり直しだからさー」

「真風子先生、全部見てんだよ。なんでも見てんの。いつ見たんだろってくらい。でさ、掃除をサボったり、係を人に押し付けたやつ、ちゃんと知ってんだよね。いつ見たかぜんぜんわかんないんだよ。先生が見てるところでちゃんとやってても、見てないところでサボってるやつ、絶対バレるからね。で、すごい怒られるの」

それでいて、

「先生、すっごい面白いんだよ。ギャグとかちょーおもしろいし。もしかしたらパパよりおもしろいかもしれないよ。パパ、やばいよ。先生にギャグ負けてるよ」

とか、

「真風子先生は、毎日、給食が終わったら、余った全部のご飯を集めて塩おにぎりを作ってくれるんだよ。それで、ジャンケンに勝つともらえるんだよ。毎日、すっごい盛り上がるよ」

 

これだけでも、真風子先生が、どれだけ、子供たちを観察して、子供たちを見て、子供たちと真摯に向き合っているかよくわかります。

娘は、4年生です。1、2年生ときの担任の先生もとても一生懸命取り組んでくださった印象でしたが、ここまで、

 

子供たちだけをみている

 

と、感じる先生は初めてでした。

 

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えこひいきしない先生

 

とある授業参観日。

その日は、ポータブル携帯パソコンを使っての授業でした。二人に一台支給されるのです。

最初に先生は、子供たちに、

「パソコンにまだ触らないように」

と、いう前置きをして使い方の説明をします。そして、

「今日は、これを使って、社会に貢献しているお仕事について調べます。いったい、どんな職業があるのか、そして、それは具体的にどういうお仕事で、どういうところが社会に貢献していると思うのか、それを二人一組で調べて発表してください」

そう言い終わると、まっすぐ後ろの席で勝手に電源を入れて指を動かしていた男女一組のところに行き、

「はい。先生の話しを聞かないあなたたちに使う資格はない」

と、パソコンを取り上げたのです。そして、彼らは最後まで使わせてもらえることはありませんでした。

その代わり、生徒たちがパソコンを扱っているあいだ、先生は二人のところに行って、何かを真剣に伝えている様子です。

なるほど。明確でわかりやすい。

この授業の間、真風子先生が、わたしたち親のほうに視線を向けることは一度もありませんでした。

こういった真風子先生の行為に対して、パソコンを取り上げられた生徒はどう思っているのでしょう?

娘に聞いたところ、だからといって先生はヒドイとか、二人の生徒が納得がいってないということはないそうです。

なぜなら、

「先生は誰でもそうだから。態度が変わらないんだよ。えこひいきが全然ないの。みんながターゲットなんだよ」

だから、生徒たちは、先生に叱られたのなら仕方がないと。

「去年の担任はあったの?えこひいき」

「普通あるでしょう。だって人間だもん」

「おおっ、えらく達観してるね〜。いまクラスではいじめはないの?」

そう聞くと、

「真風子先生に絶対に見つかるからね。だからクラスではないよ」

 

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教師や先生もピンキリ

 

だからといって、生徒からも先生からも学校からも信頼される素晴らしい教師ばかりとは限りません。

娘は、隣のクラスの男性教師のことを、こう評価していました。

「なにをやってもまったく怒らないんだよ。明らかに、男の子が別の子をいじめてるのに、気付いてないふりしてんだよね。興味ないんだよきっと。去年の担任の先生と一緒だよ」

子供が一旦、教師に対してそういった評価をくだすと、

子供はすぐにナメます。

ナメられると気が付いたら、とことん、行けるところまでナメ尽くします。

 

昨年の1年間、3年生のときの娘の学校の感想は、いつ聞いても、

「授業が全然面白くない」

でした。

「だって、わからないところを聞いても、全然教えてくれないんだよ。『教科書をきちんと読めばわかります』って、そればっかり。読んでもわからないから聞いてるのに。それに、私語をやめない生徒のことも全然注意しないし。なに考えてるかさっぱりわからないんだよね」

確かに、この先生の授業を何度か拝見して、思わず首を捻ることが何度かありました。(「子育て論9〜勉強について」)

だからといって、娘がこの先生をナメるということはありませんでしたが、なぜこの先生がナメられるのか、決定的なシーンを目の当たりにしたことがあります。

ある授業中、これも、ポータブル携帯パソコンを使った授業でした。子供たちに初めて支給された日だったのです。

このとき、生徒は4人一組でパソコン1台を使用します。

パソコンを手にした生徒たちは、ゲーム機を手に入れたような興奮ぶりでした。わたしの目の前の4人組の中の男の子が、

「俺は家でも使ってるから俺に任せろ!」

と、言って、電源をいれ指でスクロールして巧みに操っていました。それを、見ていた男の子ひとりと女の子ふたり。女の子たちが、

「自分ばっかりやってないでさ、わたしたちにもやらせてよ」

そう言っても、男の子は、

「ちょっと待ってて。やりたいことあるからさ」

と、言って聞く耳を持たない。そして、ずっと黙っていた男の子が満を持して

「僕にもやらせてよ」

と、手をのばしたのです。その手をパーンとはらい、パソコンを譲らない男の子が、

「おまえにパソコンを触る資格はない!」

そう吐き捨てたのです。その一言で、言われた男の子は目にいっぱい涙を溜め、下を向きました。女の子ふたりは、

「いまのひどいよ。ほら、泣いちゃったよ。どうすんの?謝りなよ!」

そう詰め寄ります。それにたいし、男の子は、

「うるせえ!資格のないやつに資格がないって言ってなにが悪いんだよ」

謝るどころか、パソコンを譲る気すらない。女の子ふたりが立ち上がって男の子に詰め寄ります。

「サイテー!サイテー!ちょっとちゃんと謝りなさいよ!」

「やなこった!」

教室の後ろで見学していた親御さんは全員このやり取りを聞いていました。

 

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先生がようやく気付いて近づいてきました。女子ふたりが先生に説明をします。

そして、そんな彼らの行動をまったく無視してパソコンをいじっている男の子の傍らに行き、生徒の名を呼びますがまったく無視。

そんな生徒に対し、先生は傍らに跪き、生徒よりさらに頭を低くし、生徒より低い目線になって、話しかけはじめたのです。とっても小さい声で、おそらく本人には聞こえているであろう声で。

申し訳ありませんが、わたしは聞き耳を立てました。

「◯◯さん(いじめた生徒の名前)、◯◯さん(いじめられた生徒の名前)にちゃんと謝ろう?ね?ちゃんと謝ろうよ。謝らないと、先生、授業始められないよ」

先生は、そう言っていました。

いじめをした生徒に、教師が、謝るようにお願いをしているのです。

男の子は、もちろん謝ろうとしません。普通に、

「やだ!だって、あいつバカなんだもん」

そう反論します。それに対し、先生は、

「そういうことを言わない。それはダメだよ。だって、◯◯さん(いじめられた子)はバカじゃないでしょう?お願いだから謝って」

「やだ。俺、悪くないもん。本当のこと言っただけだもん」

こういうやりとりがしばらく続いたでしょうか。その間、教室は当然無秩序状態となり、生徒は大声で話し始めました。

「いいかげんにしなよ。謝ればすむんだからさ。早く謝りなよ」

女の子ふたりにそう言われ、男の子は、半分苦笑するような形で、本当に形だけ、

「ごめん」

と、頭を下げたのでした。先生は、いじめられた子に、

「◯◯さん、いい?」

いじめられた子は、

「はい」

そう言うしかありませんよね。

 

どうです?いじめられた生徒は、先生のことを好きになるでしょうか?

いじめた生徒はどう思うでしょうか?「楽勝楽勝」ですよね。

女の子ふたりは先生のことをどう思うでしょうか?「なんなのあれ?あんなんで謝るわけないじゃん」ですよね。

そして、わたしたち親は、このとき、どう思ったか?

「だめだこりゃ」

いま、授業参観が月一ペースで行われています。

こんなに、たくさん、必要でしょうか?

この授業参観、いったい誰のために行われているのでしょう?

続きは、学校の先生!親の顔色を伺うのではなく子供だけを見ましょう2〜月1参観は親のためをご覧くださいませ。

(執筆者:心の冷えとりコーチ 風宏)

 

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風宏(Kaze Hiroshi)
この記事を書いている人

風 宏(Kaze Hiroshi)

 風宏

心の冷えとりコーチ

冷えとり歴13年目。靴下6枚ばき、半身浴20分。最近お酒がやめられるように変化した2015年2月4日より、女性のための問題を解決するブログを開始。2016年9月GCS認定プロフェショナルコーチ資格取得。女性のための心の冷えとりコーチング講座も開催。