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イクメンパパの育児ノイローゼ3「実体験と今すぐできる対策」

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赤ちゃんの夜泣きに悩まされ、育児ノイローゼになりかけていた私は、見栄やプライドを捨てて、人に頼ることにしました。まずはネットで検索すると、たくさんのお悩みを知り、自分だけじゃないと安心できました。次に電話相談。これも安心させられました。

育児ノイローゼは自分だけで抱えてしまうために起こるのだと身を以て体験しました。今日の記事は、育児ノイローゼになりかけている方に向けた私の体験談です。

まずはネット

音への”肩揺すり事件”をきっかけに、わたしは少し冷静さを取り戻すことができました。

と、いうのも、夜中の番が奥さんの提案で一日置きになったからです。

一日置きになったことで、夜泣きが止まらなくても、イライラしないでいられるようになったし、どうにも不安な気持ちが収まらない時には、奥さんを起こしました。

すると、

「この夜泣き、いつまで続くんだろうね」

「本当だよね。他の赤ちゃんもここまで凄いのかな〜」

「ネットとかで、質問してみたら?」

「そうだね。そういうのやってみたことないけど、やってみようかな?」

いざやってみたら、

「なんで今までやってみなかったんだろう。質問したら、こんなに回答が来てるよ」

同じような悩みを抱えているママからたくさんの励ましの言葉が届き、夜泣き改善法も教えてくれました。

「なんだ。みんな同じようなことで悩んでるんだ。わたしたちだけじゃなかった」

「本当だね。わたしたちだけじゃなかったね」

こうやって字にすると当たり前なんですけど、”自分たちだけじゃない”。

このことを自覚できたというのは、本当に大きかったと思います。

「もっと早くやっていればよかったね」

最初からやっていればなんてことなかったかもしれないのに、すっかり見落としていたりしているもんなんです。

『ヤフー質問箱』は、奥さんの必須アイテムになりました。

そして、育児本

何度も書きましたが、奥さんの唯一の趣味は読書です。

しかし、どういうわけか、育児本の類はほとんど読んでいませんでした。

妊娠中はずっと会社の上司からのマタハラと戦いながら仕事をしていましたし、7ヶ月目からは切迫早産になりかけたので、自宅で安静状態が続きました。とにかく、リラックスして笑うことがいいと聞き、お笑い番組や映画をたくさん観て、好きな本だけを読んで過ごしていました。

そういうタイミングもあったのかもしれません。

読書好きなのに、妊娠しているのに、子育て本は全く読んでなかったのです。

奥さんは、育児本の中から、

「夜泣きしなくなる魔法」(確かこのようなタイトルだったそうです。正確なタイトルは忘れました)というタイトルの本を借りてきて、読みました。

そこには、

「規則正しい生活を徹底すれば、夜泣きしなくなります」

「赤ちゃんは不安だと泣きます。規則正しい生活をすれば、次に何があるのかわかるので、泣かなくなるのです」

そう書かれていました。

そんなことは、わかりきっていました。

でも、二進も三進もいかなくなった状態で改めてこのフレーズを目にすると、目から鱗(うろこ)が落ちたような思いがしたのです。

「そうだったね。規則ただしい生活さえ心がけていれば、赤ちゃんはスヤスヤ寝てくれるはずだよね。頭ではわかっていたはずなのに、なんで、そんな当たり前のこと、忘れていたんだろう?」

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そして、電話相談

わたしは、夜中の不安感を少しでもなくすために、夜中でも相談できる電話相談室に電話をしました。

ある夜、例のごとく夜泣きがひどい。そして、ようやく哺乳瓶をくわえてくれてミルクを飲み始めました。そして、200ml飲んでも、まだくれという仕草をします。そして、200ml。まだくれと言う。200ml。まだ足りない。200ml。もっと。200ml。これで、もう1リットル。

怖い怖い怖い怖い。

そこでわたしは初めて電話相談室に電話したのです。

電話に出てくださったのは、落ち着いた雰囲気の声のご年配の女性の方でした。夜中の3時頃だったので、ものすごく驚いてしまいました。まさか、夜中の3時にこんなに柔らかい声が聞こえてくるとは思ってもいなかったのです。

わたしは、相談内容を伝えました。以下わたしとその女性の会話です。

「そのまま泣いていたら泣き疲れて寝ると思うんだけど寝ないの?」

「はい。寝てくれないんです」

「部屋の電気は?付けっぱなし?」

「はい。そもそも部屋を暗くしたことで夜泣きが始まったので」

「今でも?」

「今は、付けっぱなしでも泣きます」

「じゃあ今度は夜泣きが始まったら電気を消してみたら?そうしたら、そのまま寝てくれるかもしれませんよ。眩しくて寝たいのに眠れないから泣いているだけなのかもしれないし」

「そうか。そうですね〜」

そう言いながら、なんでそんなことに思い至らなかったんだろう?と、思うのです。

わたしは、ミルクのことも恐る恐る聞いてみました。

と、いうのも、常識的に考えても、1リットルも飲ませていいはずがないからです。さすがに怒られるかな?そういう思いがあったのです。

でも、その女性相談員は、わたしの予想に反して、ケラケラと笑いながら、

「それは、いくらなんでも飲ませ過ぎだと思うよ。飲むわね〜赤ちゃん。200mlで充分充分」

「ですよね。でも、欲しがるんです」

欲しがったからってあげる必要はないですよ。必要な栄養は十分足りているんだから200mlだけ上げて少し時間が経てば、もう欲しいなんて思わなくなると思いますよ

「そうですか?それと、夜中一睡もしないので大丈夫かなって」

「でも、翌日、赤ちゃん元気なんですよね?」

「はい。元気なんです」

「だったら、体力あるのよ。赤ちゃん。すごく元気なのよ、きっと。お散歩はしてる?」

「毎日、2時間くらいしてます」

「散歩の時も寝ないんじゃない?赤ちゃん」

「はい。そうです。全く寝てくれません。ずっと目を開いたままでキョロキョロものすごく好奇心旺盛に周りを見ています」

「きっとものすごく元気な赤ちゃんなのね。でも寝ないのは良くはないから、やっぱり電気は消しましょう。そうするとすぐじゃなくても多分、寝てくれると思いますよ

「わかりました。やってみます」

「また、わからなかったり不安な時はいつでも電話をしてみてください。わたしではなくても、必ずいるものが電話に出ますので」

「あの、最後にお伺いしたいのですが、わたしのような相談は多いですか?」

「赤ちゃんが怪我をしたり、病気をされたりした時に親御さんがパニックになって電話をかけてこられる場合が一番多いですが、同じようなご相談はたくさんいただきます。良くあるご質問ですよ」

「ミルクを飲みすぎるのもですか?」

「そうですね。どれだけ飲ませればいいかわからないといったご質問は多いですね」

「そうですか。ちょっとホッとしました。ありがとうございました」

電話を切って、「ミルクをもっとくれい!」と、手足をバタつかせている音を見て言いました。

「音ちゃん、もうミルク飲ませちゃいけないんだって。だから、ごめんね。これ以上、あげられないわ」

そして、夜泣きが始まりました。

わたしは電気を消し、音を布団に寝かせ、その横にわたしも横になりました。歌も歌わず、ポンッ、ポンッと胸のあたりを一定のリズムで優しく叩きました。

気がつくといつの間にか朝になっていました。その横で音がスヤスヤと寝息を立てて寝ていました。

「あ、寝ちゃった」

その日を境に音の夜泣きは少しずつですが、治ってきたのです。

徹底的に規則正しくをやり直す

ネットでのアドバイス、本に書かれていたこと、電話相談でのご指導。これらをもう一度、頭に叩き込んで、

「規則正しい生活を取り戻そう」

二人でそう誓って、一からやり直しました。

「赤ちゃんは、2、3時間おきに寝て、起きてを繰り返す」

と、いう思い込みを捨て、夜9時になったら、泣こうが暴れようが、電気を消して、三人で布団に入りました。夜泣きが始まっても電気をつけず、お漏らしをしてなければ、起きませんでした。我慢をして寝続けました。

すると、音はそのうち夜9時に寝ると、朝5時まで全く起きなくなりました。

夜泣きも全くしなくなりました。

それどころか、お漏らしすらしなくなったのです。

「たったこれだけのことで?」

本当に拍子抜けでした。

夜9時になったら電話を消してみんなで寝る。

これだけです。

ちなみに音は、オムツが取れてから、今の今まで、一度もおねしょをしたことがありません。

これもまた、極端な話ですが、音の夜泣きは、こうやってなくなったのです。

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第3者の声を聞くこと

”いまそこにある危機について、直接、意見を聞ける”

このことが、一番救いになりました。

電話相談室という存在を全く知らなかったわけではないけれど、いざその瞬間になったら、つまり本当に必要な時には、すっかり忘れてしまうものです。あるいは、わかってはいたけれど躊躇していたのかもしれません。どちらだったかは今となって曖昧でよく覚えていませんが、それだけ、頭が正常に働いてなかったということです。

でもこれも、育児を始める前に、壁なり冷蔵庫に、

「電話相談室。電話番号○○○ー○○○○」

と、紙に書いて貼っておけばよかったのです。そうすれば、全く忘れてしまうなんてことはなかったでしょう。少しでもわたしの中に”備えあれば憂いなし”という用心があれば、一連の状態には陥ってなかったのかもしれないのです。

それもすべて、わたしの油断と過信が原因なのです

後になって考えれば、子供が大きくなった友人に相談することも可能だったはずです。しかし、わたしは親友にも相談しませんでした。

「こんなことで相談するなんてカッコ悪いよな」

と、いうプライドがあったからだと思います。

今だと、

「なんだ?そのプライド?」

って、思うんですよ。なんの意味もない。なんの役にも立たないことくらい、後になって考えればわかるんです。でも、その時は、わからない。

渦中にいるときには、友人に相談することは思いついても、「カッコ悪いか」とか、「こんな下らない質問で時間を取らせたら悪いかな?」とか、「バカにされるかな?」とか。「赤ちゃん一人一人全然違うんだからどうせわからないか」とか。

本当はかけたいくせに、かけられない理由も同時に考えてしまうんです。

前回に書いたことと同じです。完全に思考が変なモードに突入してしまっているのです。

結局、マイナス思考から生まれる結論は、間違った結論しか導き出しません

ここに落ち着くのです。

マイナス思考に陥っている時って、どういう時?

今、すごく思います。あの時、友人に相談していればよかったって。

なんで友人に相談しなかったんだろうって。

本当に後悔しています。

でも、

マイナス思考に陥っている時というのは、自分のことを信用できなくなっている時です。

自分を信用できないから、友達の言うことも信用できなくなっているんです。

だったら、医者とか、子育ての専門家とか、信用しても良さそうな肩書きの人に頼ればいいのに、自分を信用していないから、人を頼るということすらできなくなってしまうのです。

つまり、誰も何も信用できない。

最後は、純粋無垢の天使のような赤ちゃんすら信用できなくなる。

何一つ、自分の言うことを聞いてくれない。自分の言う通りにならない。何で、言うことを聞いてくれないんだ?おい、おまえ、なめてんのか?俺を馬鹿にしてんのか?

極論のように聞こえるかもしれませんが、自分を信用できなくなると、こういう形でいとも簡単に人間は崩れていくのです。

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育児ノイローゼの仕組み

では、自分のことが大好きな人間にはそういう失敗は起こらないのかというと、決してそうではありません。

誰にでも、簡単に起きてしまう。

それくらい、人間は脆い生き物だと思います。

特に、わたしなんて、その典型です。

わたしは男性ですが、家事が得意で料理が大好き。自負に近い自信を持っています。職業柄、たくさんの方に会います。芸能人、スポーツ選手、文化人、財界人。いわゆるセレブと呼ばれるひとかどの方々の話を聞き、そんな一流の方々の一端に触れることができます。その反対に犯罪に巻き込まれた方や、社会から酷い仕打ちを受けた女性。命がけの実名で事件を告発しようとしている女性など、普通に生きてゆくために戦いを強いられている女性に会うことも少なくありません。

だから、一般企業に勤める会社員の方々と比べれば、洞察力に優れている。ちょっとは人のことがわかっている。そんな気になっていました。

正直言うと、自惚れていたわけですね。

「わたしは人間のスペシャリストだ!」

それくらい調子に乗っていた。

お恥ずかしい話です。

だから、

「なんだ、育児くらい」

そういう思いがありました。

「本来なら母親一人でもできるんだから、それを夫婦でやるんだから楽勝楽勝」

そう思っていました。

そのわたしが、赤ちゃんのことが全くわからない。

インタビュー相手と話していると、10分もすれば、その方がどういう方なのか、なんとなくわかるものです。どういうテーマで話すと喜んでくれるとか、言葉遣いには極力気を使った方がいい人だろうとか、ノリノリで話した方がリズムが合いやすいとか。そういうことが自然とわかってくるものです。

しかし、赤ちゃんは全くわからない。

しかも、その赤ちゃんは赤の他人ではありません。

自分の娘なのです。

愛する自分の娘のことが全くわからない。

一ヶ月経っても、二ヶ月経っても。

これは、もう本当にショックでした。

自信たっぷりだった自分の観察力、洞察力って一体何だったんだ?わたしは、一体何に自信を持っていたんだ?結局、自分はわかったつもりになっていただけで、何もわかってなかったんじゃないのか?

ピラミッドの頂点からガラガラガラガラ〜。いとも簡単に転げ落ちてしまいました。

何なんだ俺?

そうなると、もう自分が信用できません。そんな自分が信用できないんだから、友人の助言なんて信用できません。だから、赤ちゃんも信用できない。だから、

「なんでパパの言うことを聞いてくれないんだよ〜!」

これが、わたしの育児ノイローゼでした。

育児ノイローゼにならないために

 

わたしに申し上げられることは、

孤独にならない。

孤独感を味わわないように気をつける。

「夫婦二人で育児をするのだから孤独感を感じることはないだろう」

そう過信しないことです。

孤独感とは、一人きりの時だけ感じるものではありません。

赤ちゃんと一緒に公園に行っても、話しかけられる人が一人もいなければ孤独感を感じます。

夫婦で育児をしていても、相談できる人がいなければ孤独感を感じます。

1日に一件もメールが入らなければ孤独感を感じます。

平日に家から一歩も出なければ孤独感を感じます。

自分は孤独感を感じるスイッチがどこにあるのか?

それをあらかじめ知っておくことはとても大切だと思います。

育児そのものに関しても考え方は同じで、育児をしている時に、どういう場面で自分は一番苦痛を感じるのか?

やりながら、「これはしんどいなあ〜」と、思ったら頑張らずに、奥さんにきちんと言うということです。つまり、弱音をきちんと吐くということがとても大切です。

わたしの場合は、夜泣きでした。

でも、奥さんを起こしてはいけないと我慢をしてしまった。それが、いけなかったのです。

「辛い」「できない」「交代して」

そういう言葉をきちんと言葉にすることが大切なのです。

そして、

とにかく、頼れるものにはすぐに頼る。

親でも、友人でも、ネットでも、電話相談室でも、それこそ赤の他人でも。頼れるものは何でも利用しましょう。そして、すぐに繋がるようにあらかじめ準備をしておくのです。

すぐに電話できるように。すぐに連絡が取れるように、壁に書いて目につくところに貼っておく。わたしはそうするべきだったと後悔しました。

「自分は大丈夫」

育メンは、おそらく皆さんそう考えています。でも、大丈夫じゃないこともあります。そうなったときのために、きちんと備えておきましょう。

備えあれば憂いなしですから。

だって、

育メンとは、赤ちゃんの”命を育む男”ことです。

生半可な気持ちでは、できません。

楽しくやるためには、最低限、備えておくべきことをする。

育メンの皆さん。

よろしくお願いしますね。

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(執筆者:心の冷えとりコーチ 風宏)

風宏(Kaze Hiroshi)
この記事を書いている人

風 宏(Kaze Hiroshi)

 風宏

心の冷えとりコーチ

冷えとり歴13年目。靴下6枚ばき、半身浴20分。最近お酒がやめられるように変化した2015年2月4日より、女性のための問題を解決するブログを開始。2016年9月GCS認定プロフェショナルコーチ資格取得。女性のための心の冷えとりコーチング講座も開催。