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子供がアトピーになった!闘うアトピーvol3ホメオパシーという自然療法

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アトピー治療にはステロイドが定説ですが、ステロイドはこわいものというイメージが強くあり、私も奥さんも子供に使いたくありませんでした。納得のいく治療法を求めて、彷徨った結果、ホメオパシーに出会いましたが、私はどうも胡散臭くて信頼することができませんでした。

西洋医学しか知らなかったからです。今日はアトピーとホメオパシーについて、考えてみたいと思います。

ドクターショッピング

 

ドクターショッピングとは、医者の言葉が信用できず、次から次へと医者を変えて受診する状態をいいます。店から店へとショッピングをするように医者を渡り歩いていくことから、このネーミングがついたと言われています。

セカンドオピニオンは、別々の医者の違った意見や治療法を聞いて、どの治療法を選ぶか自分で判断するための材料にすることですが、ドクターショッピングは、基本的には医者の言葉が信用できなくなる状態のことを言うのです。

私たち夫婦は、そういう状態に陥りそうになっていました。

いったいなにが正しくて正しくないのか?

猫のマウと住んでいいのか、いけないのか?

ステロイドは使うべきなのか、使わざるべきなのか?

暗中模索の日々は続きます。

 

耳鼻咽喉科

 

近所にアレルギーの専門の耳鼻咽喉科がありました。50代くらいの女性医師です。

血液検査の結果を見せると、

「猫は手放したほうがいいわね。卵とか食べ物も除去した方がいいと思うよ」

そう言われました。

これで、

2(手放せ)対1(手放すな) です。その他にも、顔をかきむしることについては、

「寝るときには小さなミトンのような手袋をさせておくと、かいても血まみれにならないよ」

と、女性ながらの細やかなアドバイスもいただきました。

ステロイドについては、

「もちろん、使ったほうがいいね。ここまでひどくなると、ひとまずこれを治さなきゃ」

皮膚科医と同じ意見でした。

「大人は見栄えが悪くなるのがいやで、ある程度は我慢できるけれど、子どもは本能で動いているので、かゆければかくし、かき癖がついてしまえばかゆくなくてもいつもかいて、皮膚を傷つけることになるから、それを防ぐためにもステロイドを使うというのは悪いことではないよ」

このあたりで、わたしは、奥さんに提案しました。

「どの先生もステロイドを使ったほうがいいと言っているんだから、使ってみよう」

 

しかし、奥さんはどうしても首を縦に振りません。彼女はステロイドだけは使いたくなかったのです。

「これが最後でいいから、自然療法医の意見を聞いてみたいの」

 

自然療法医

 

自然療法医といっても、いろいろあります。代表的なのが、漢方ですが、最近ではマクロビオテックスとか、ホメオパシーなどが、その治療法として注目されています。

奥さんが、その当時、注目したのが、ホメオパシーでした。

 ホメオパシーとは、

[ホメオパシーの理論は、ドイツの医師ハーネマンが確立した。「健康な人間に与えたら似た症状をひき起こすであろう物質を、その症状を持つ患者に極く僅か与えることにより、体の抵抗力を引き出し症状を軽減する」という理論、およびそれに基づく治療行為であるとされている](wikipedia参照)

簡単に言うと、

 ”毒をもって毒を制する”治療法

 と、言えます。 

その40代の女医さんには二人のお子さんがいて、以前、大学病院の麻酔科医をされていて、西洋医学の薬物治療に疑問を感じられ、ホメオパシーを研究し、ホメオパシー専門の母と子どものクリニックを開かれたばかりでした。

正直、私はうさんくささを感じていましたが、奥さんはとても乗り気でした。
完全予約制で、1度の診療時間は1時間半です。

問診がほとんどで、子供の性格がどうなのか、分析するところから始まります。ある程度、わかったら、その性格と相性に良い、レメディ(薬草や鉱物を希釈したもの)を処方するのです。

レメディとは、

[様々な物質を一定の方法によって水で希釈を繰り返したものを砂糖玉に染みこませたものである](wikipedia参照)

たとえば、ある治療にバラのエキスが有効と診断されたら、バラの花びらから抽出されたエキスを多量の水で薄めたものを極小さな砂糖玉に染み込ませて錠剤にしたものを1日3粒といった具合に飲ませるのです。

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その女医さんは、小さなペンライトのようなものを激しく揺らしながら、音ちゃんの体に光を当てます。そして、

「この子は癇癪(かんしゃく)持ちね。そうでしょう?」

そう聞いてきます。

「いえ、癇癪は持ってないと思います」

「ううん。そんなことないよ。この子は癇癪持ちだよ。そうとう頑固だよ」

と、断言します。

「いや。全然そんなことないと思うんですけど。全然イライラしたりしないし。大人しいし」

「だって、そう出てるから間違いないよ」

「光を当てただけでわかるんですか?」

「わかるよ」

「どうしてわかるんですか?」

「だってそう出てるから」

わたしには、ぜんぜん意味がわかりません。

そういった感じの診察を繰り返した結果、音ちゃんの診断は、

「脾臓が弱い。脾臓が弱い子はとても怖がりなのでそれに対処できるレメディを処方します」

と、いうことでしだ。

「なぜ脾臓が弱い子は怖がりなのですか?」

と、いう問いには、

「そうじゃないの。怖がりな子は脾臓が弱いの」

と、いう回答でした。また、言っている意味がよくわかりません。

「なぜ、怖がりな子は脾臓が弱いのですか?」

と、聞くと、

「統計的にそうだから」

やっぱり、わたしには意味がわからないのです。意味がわからないし、じゃあ、このレメディを飲んだら本当に脾臓はよくなるのか?怖がりじゃなくなるのか?

「それは続けてみないとね。時間はかかるわよ。でも、やるからには信じてもらわないと」

そりゃそうです。

真実は、続けてみなければわかりません。言っている意味はわからなくても、レメディを飲んで、治ってくれたらそれでいいのです。

もう一つ薬を処方されました。肝心のアトピーのほうです。

皮膚が弱いということは大腸が弱いということなので乳酸菌がよい」

と、レメディではなく、

アトピーにはアルベックスという医療機関でしか購入できない乳酸菌

を処方されました。

「普通の乳酸菌ではダメなのですか?」

市販の乳酸菌飲料には砂糖が大量に入っているの。砂糖はアトピーによくない。アルベックスは純度100パーセントの乳酸菌なので効き目が全然違う」

わたしは、正直、この女医さんの言葉を信用することはできませんでした。しかし、処方された薬は、どれもしばらく続けないことにはその効果はわかりません。

女医さんは信用できないけれど、薬が効いてくれたらそれでいいのです。

わたしは、ホメオパシーを否定したり、信用していないのではありません。ホメオパシーに対して、もともと半信半疑な気持ちがあったので、少しでもそれを払拭するべく、疑問に感じることを口に出し、わからないことを質問しているのに、この女医さんの言葉には、どうしても説得力を感じることができないのです。

 

また、続けるには別の大きな問題がありました。それは、

 これらは、すべて健康保険が効かない。

と、いうことです。

 つまり、診察代も薬代もかなり高額なのです。

でも、奥さんは、続けてみたいと言います。女医さんの言葉を素直にすべて信じることはいまはできないけれど、

 

 やらない後悔よりは、やった後悔のほうが何十倍もいい。

 

だから、続けることにしました。

マウの件は、やはり、

「絶対手放すべき」

でした。

これで3(手放せ)対1(手放せ)

結論は出ました。

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決断

数人の専門医の話を聞いた結果私たちは決断しました。

  1. マウは手放す(結果、マウは、音ちゃんが生後10ヶ月目に奥さんの実家に預けられることになりました。そのことは、このシリーズ終了後、おまけで)
  2. 抗アレルギー剤とステロイドは使用する
  3. 自然療法である乳酸菌とレメディも使用する

 

その結果、

生後8ヶ月で発症したアトピーは、一時は、音ちゃんの頬を血で染めるまでひどくなったこともありましたが、ステロイドのおかげで、みるみる効き目を見せ、肌も普通の子と同じようにきれいになっていきました。

アルベックスも効いているのでしょうか。胃腸もとても強い子に育っていきました。

 

だからといって、アトピーは、そう簡単に完治するほど甘くはありませんでした。

本当の戦いは、まさにステロイドを使うようになってから。もう治ったのかな?と、感じられるようになってからだったのです。

続きは、子供がアトピーになった! 闘うアトピーvol4喘息への移行をご覧くださいませ。

(執筆者:心の冷えとりコーチ 風宏)

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