こんにちは。
冷えとりコーディネーターの風茜(@kazeakane1)です。
体を温める食べ物と冷やす食べ物があるのをご存知ですか?
体を温める食べ物は、冷やして食べても体を温めますし、体を冷やす食べ物はいくら熱くして食べても体を冷やすのです。
発酵していないお茶である緑茶は体を冷やす性質がありますが、冷えとりでは毒を出すのを助けてくれるものとして、勧められています。
冷えとりなのに、日本茶を飲んで冷えてしまっていいの?
そんな謎にもお答えいたします!
お茶の種類は体を温めるものと冷やすものがある
お茶には、それぞれ効能があり、製法の仕方によって、完全発酵茶、半発酵茶、不発酵茶に分かれます。
完全発酵茶と半発酵茶についてをお伝えしてきました。
詳しくは▶︎紅茶の効能は冷えに効く!完全発酵茶は体を温める!
この回では、日本人になじみのある不発酵茶である緑茶について、考えてみたいと思います。
渋い味が好きになれなくて疎遠だった緑茶
日本人といえば、日本茶(緑茶や抹茶)。
お茶どころの静岡や京都、福岡などの方は、そういう方が多いと思います。
(実際に、静岡出身の知人は、急須に着く茶渋も重要なので、けして漂白しないと言っています。イタリア人もエスプレッソマシーンに着くコーヒーの香りや風味が失われるから、マシーンは洗わないとうことも聞きましたから、お茶の世界ではこういう考え方は共通なのでしょうか?)
私は狭山茶の名産地である埼玉出身でしたので、日本茶といえば、狭山茶。
でも、その味があまり好きではありませんでした。
そして、日本茶もいろいろなものがあるのに、一つの日本茶の味だけで、日本茶はあまり美味しくないなと思い込んでいました。
なんとなく、日本茶から疎遠になり、実家でのお茶は中国茶に移行。
多分、母も北陸出身なので、日本茶に関しては、あまり美味しいお茶を飲んだこともなかったので、こだわりもなかったのかもしれません。
ところが、結婚して、九州出身の夫は日本茶といえば、八女茶。
八女茶は日本茶でも、渋みがあまりなく、甘味があり、色だけつくわけでもなく、薄い色でも味はしっかりしていて、急須に入れっぱなしでも渋みは出ない。
まろやかで本当に美味しい。
緑茶の八女茶を知ってから、私も生まれて初めて日本茶を美味しいと思うようになりました。(母にもおすそ分けしましたが、本当に美味しいと今では大ファンです)
今は、少し高級スーパーに行けば八女茶は気軽に買えるようになりましたが、少し前までは、あまりスーパーでは見かけることもなく、いつも九州から送ってもらうようにお願いしていました。
こちらで購入できるようになりましたが、その名残があり、ちゃっかり、今でも義両親から送ってもらっています。
日本茶(不発酵茶)は体を冷やすお茶だけど毒出しできて体にいい
日本茶(緑茶)は、栽培方法、摘採時期、製造工程などの違いによって、さまざまな種類のお茶があります。
日本茶は紅茶や中国茶が発酵させて作るのに対して、発酵させずに作ります。
発酵させて作るお茶は身体を温める作用がありますが、発酵させないものはその作用はありません。
しかし、お茶の葉を発酵させずに作るため、健康に良い生葉の成分をそのまま残すことができます。(発酵させる紅茶や中国茶はお茶の葉に含まれているビタミンCなどの健康に良い成分が減少してしまいます)
緑茶といえば、煎茶、玉露、抹茶、玄米茶、ほうじ茶、番茶などが、馴染みがありますね。
よく胃がもたれた時には緑茶を飲むと、さっぱりしますよね?
風邪の季節になると、予防にも、緑茶が有効と健康番組ではよく取り上げられます。
これは緑茶に含まれるカテキンとサポニンが抗インフルエンザに効くと言われているからです。
さらに、フッ素が含まれているので、虫歯予防にも有効です。
緑茶は万能なんですね。
以前、お茶どころの出身の知人が、台ふきんを水で濡らして絞らずに、急須に残ったお茶で濡らして絞り、テーブルを拭いていたのを見て、驚いたことがあります。
「だって、緑茶には殺菌作用があるんだよ」
そう友人は言っていました。
なるほどね〜。
わざわざ、アルコールで食卓を拭かなくても、お茶の残りがあれば、それを使用すれば衛生的には大丈夫なのですね。(茶渋はつかないのだろうか、心配ですが・・・)
また、緑茶は、紅茶やコーヒーなどに比べれば、カフェインが少ないので、健康的ですね。(そうはいっても玉露はコーヒー(エスプレッソ)と同じくらいカフェインはありますし、抹茶も比較的カフェインは多い方です。しかし、このお茶は日常的には、あまり飲まないものなので、たまに飲むくらいであれば心配はないと思います)
紅茶やコーヒーにはミルクを入れたり、砂糖を入れたりしますが、日本茶にはそんなこともしませんし、ノンカロリーで健康的であるといえば健康的かもしれませんね・・・。
さらに、緑茶の中でも、ほうじ茶はお茶を炒っている時にカフェインが飛ぶので、さらに緑茶で飲むよりもカフェインが少なくなりますので、子供には飲みやすいお茶だと言えるでしょう。
だから、晩御飯の後には、ほうじ茶が多いのかもしれませんね。(カフェインに弱く、眠れなくなる人も多いそうですね)
玄米茶も玄米が混ざっている分、カフェインは少ないので、子供には安心です。
【緑茶の効能】
- 効用は、カテキンが多く含まれ、ビタミンも豊富
- 緑茶に含まれるカテキンとサポニンが抗インフルエンザに効く
- フッ素が含まれているので、虫歯予防にも有効
- 緑茶は、紅茶やコーヒーなどに比べれば、カフェインが少ない
- 冷えとりでは、緑茶は排毒力が高いと言われている
こういうことを知り、朝に飲むお茶を緑茶に変えました。私の朝の半断食の空腹時にしょうが紅茶を飲むと胃もたれがすると感じましたが、緑茶に変え、胃がさっぱりしてもたれなくなりました。
現在は、朝食の際にストレートで紅茶をいただき、午前中は水分補給に緑茶(朝、食べないので空腹時)、昼食後にコーヒー、帰宅後に緑茶(夕食前なので空腹時)、夕食後にコーヒーというティータイムをとっております。
そして、晩ごはんごの団欒の時間には、その時の気分でお茶を選び、いただいております。
このティータイムが本当に私には大切な時間となっております。
冷えとりでは緑茶は毒出しを助けてくれる
それでは、冷えとりの中でお茶についてはどのように考えられているのでしょうか?
「医者知らず『冷えとり』で完全健康人生」(進藤義晴著)の中には「体によい食品、悪い食品」で、お茶類は身体に良い食品とされています。
(特に夏は麦茶が良いそうです。ティーバックよりも煮出して作るものが良いそうです)
「冷えは万病のもと万病を治す『冷えとり』生活療法」(進藤義晴著)では、
「緑茶は排毒力が一番強いので四季を問わず飲む」「肝臓が悪い人は麦茶を」
とあります。
緑茶は不発酵茶だから、身体を冷やす性質がありますが、それでも緑茶は日本人の遺伝子に長く組み込まれているものなので、身体を冷やす性質があっても身体にいいものと記述されていました。
身体は温める作用はないのかもしれませんが、拝毒力という点では力がある食品なのです。
そういう意味では、本来持つその食品の性質が、人の身体に入ると、さらに有効な成分を引き出し、その力を発揮するものもあるようです。
進藤先生の著書に、そのような食品についての記述があります。
「海藻は身体を温め、酸に出会うとカルシウムを出す」
ので、わざわざ牛乳などでカルシウムを摂らなくても、人の身体は必要なものを作り出すこともできるとあり、感心したこともあります。
「また海藻はアルカリ性に会うと、周りのナトリウムを吸い取る性質もあり、・・・中略・・・腸液は強いアルカリ性の液なので、海藻がその周りのナトリウムを吸い取ってくれるために、血圧を下げる働きがある」
ということなのです。
海藻自体にヨウ素、カルシウム・カリウム等のミネラル、食物繊維をたくさん含んでいます。
その海藻が胃酸に出会い、カルシウムを出してくれ、さらに小腸でアルカリ性に出会うとナトリウムを吸い取る働きがあるとは・・・。
よくテレビの健康番組では、これを食べると健康になれると一つの食品を推している時があり、その時はその食品がスーパーの棚から消えることがあります。
でも、よく考えてみると、その食品の持つ効能も重要なのですが、身体の中で必要なものに変える力を私たちは、すでに持っているのだと思うと、本当にミラクルに思います。
その力を思う存分発揮するためにも、身体を温め、毒を出し、免疫力を高めれば、本当に鬼に金棒。
ですから、食品には本当に敬意を払っていただきたいなと改めて思いました。
普段、何気なく飲んでいたお茶にも素晴らしい力があったとは・・・
みなさんご存知でしたか?
そしてお茶の効能よりも、何よりも、お茶を入れている時は無心になれるし、お茶を飲んでいる時はホッとしてリラックスできますので、心の毒も取れるのかもしれませんね。
(執筆者:冷えとりコーディネーター 風茜)
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まとめ
緑茶はその性質は体を冷やすものですが、それ以上に体の毒だしを助けてくれるもので、日本人の遺伝子には緑茶を飲んできた歴史があるので冷やすものでも取り入れても大丈夫な食品とされています。
どこの家にもある古くなった緑茶。皆さんはどうされていますか? まさか、捨てていませんか?フライパンで煎ると、ほうじ茶に早変わり。
緑茶として飲む分には味は損なわれていても、ほうじ茶として飲むのは美味しいです。また、作ったほうじ茶を家に置くと消臭剤としても、香りが高く、リラックス効果があります。
渋い緑茶が苦手な方は、八女茶がおすすめです。星野製茶園の緑茶はとてもおいしいです。
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