こんにちは。
冷えとりコーディネーターの風茜()です! @kazeakane1
私は小さい頃から体が弱く、学校にいるよりも病院にいくほうが安心する子供でした。病気を直してくれるお医者様は神様のようで、病院にいけば私はお姫様のように大切に扱われて幸せでした。
人一倍、健康に憧れていました。私の悩みは、鼻が悪いことや、虫歯、顔一面のにきび、生理痛でした。この病歴が意味するものについて考えてみました。
冷えとり4年目
冷えとりを始めて4年経つ頃に、
どうして自分は冷えとりを始めたのか改めて考えたことがありました。
健康になるために冷えとりを始めたのに、かえってめんげんで不健康になっているような気もして・・・
これが本当に正しいのかなと思うところもありました。
周りに冷えとりをしている人がいなくて、自分のしていることが本当に正しいのか正しくないのか悩みました。本やネットしか頼るものがなかったのです。
冷えとりをして現れた症状が、
- 足の親指二重爪
- 急性気管支炎からの喘息
- 大腸の異変
でした。
良くなったのは
寝込むくらいの生理痛がなくなった。
冬になると必ずひいていたのど風邪をまったくひかなくなった。(家族がひいても感染しなかった)
アウトドアでは私だけ蚊にさされなくなった。
ことでした。
それでも、いろいろと差し引いても、まだまだ不健康の領域にいるなと感じていました。
私はどうして健康にこんなにも執着するのだろう?
健康ということがどういうことなのかを知りたかったというのが一番の答えです。
本当に病弱で体力もなく、病気に悩まされ、健やかに生きてこなかったから。健康に対して人一倍の憧れが強いからなのだと思います。
とにかく健康という体験がしたいのです!
風茜の子どもの頃の病歴、鼻茸、虫歯、にきび
私の子どもの頃の食事は、お肉やお魚などは週に1度あればいい感じでした。
今のようにコンビニでスィーツを手軽に買えるという環境もなく、ケーキは誕生日やクリスマスなどの特別なときだけ。
お寿司もお盆とお正月くらいしか食べさせてもらえませんでした。
外食だって、三ヶ月に一度くらいデパートの大食堂で好きなものを食べることができるだけで幸せと思っていました。
食生活においては、自然と粗食をとることができていたと思います。(そう考えると,現代は本当に環境的にも過食の傾向にありますね)
粗食というと、言葉の意味は、単に『粗末な食事』という意味ですが、『質素ながら素材をいかした食事』という意味合いもあって、ここでは「健康食」という意味で使っています。
小学校高学年のとき、
習い事に通い始めると、その行き帰りに友達が駄菓子屋に行くので、つられて私もチョコの一枚買いをして、親に隠れて一気に食べるということが日常となってしまいました。
すると、この頃から鼻がつまり、しょっちゅう鼻をずるずるとさせるようになりました。
学校の耳鼻科検診で
鼻茸(はなたけ)
と,診断されました。
鼻茸(はなたけ)は、副鼻腔にできるポリープ状の病状で、鼻の内部における粘膜が膨れて茸(キノコ)のような状態になったものを指す。鼻ポリープとも呼ばれる(wikkipedia)
鼻が詰まるのでよく眠ることができないし、口を開けて寝るのでしょっちゅう風邪をひいて学校を休むようになってしまいました。もちろん鼻が詰まって苦しいので、勉強にも集中できません。
鼻茸は鼻の手前にあれば、部分麻酔で切ることができます。私の場合は奥にあったので、入院して全身麻酔でしか鼻茸をとることができませんでした。
今から思えば、鼻やのどの具合が悪いのは明らかに食べ過ぎの毒です。毎日摂る過剰な糖分が私の身体に警告を発していたのでしょう。子どもは大人に比べて毒もそんなにたまっていないので、すぐに身体に毒が現れるのです。おそらく駄菓子屋で食べる大量のお菓子が私に毒をもたらしていたと考えられます。
中学生になっても鼻茸は収まりませんでした。
風邪をひくと必ず鼻茸ができるのです。
中学生になった私は食べる量がものすごく、部活終わりにロールケーキ一本を平気で食べていました。そのあとに夕ご飯を普通に食べていました。
熱で寝込むことはなくても、鼻風邪ですぐ鼻茸ができます。
鼻茸ができると切るしかないので、私は何度も入退院を繰り返していました。
高校生になっても鼻茸は治りません。
風邪をひくとすぐに鼻茸ができてしまうので、風邪をひかないように気をつけてはいるのですが、すぐに熱が出てしまいます。(めんげんですね)
鼻茸ができると、黄色い鼻汁がたまります。蓄膿(ちくのう)の膿み(うみ)です。これがものすごく臭い。そして鼻がつまっているので鼻をすすったり、かんだりすることができないので、自然に鼻水が垂れてきます。高校生といえば、おしゃれしたい盛りなのに、この鼻たれには本当に困りました。気を抜くと、黄色い汁が涙のように鼻から落ちてくるのです。
鼻茸と並行して現れたのが、顔面いっぱいのにきびでした。にきびは中学生のときはおでこにぽつんとできているだけでしたが、この頃にはほっぺ一面、にきびがひどくて、顔をあげるのが本当に嫌でした。
高校生のときの食生活は食べたい放題でした。中休みに購買で揚げパンを買って食べ、昼にお弁当を食べ、放課後、ハンバーガーやパフェを食べ、そのあとしっかり夕ご飯。それでもまったく太りませんでした。
消化器をこき使っていたので太れなかったのでしょう。そして消化器と関係のある呼吸器(鼻と肌)にその毒が出てきていたのかもしれません。
鼻茸のせいでいつも頭がぼんやりしていました。呼吸というのは大事なもので、うまく機能しないと身体に大きな影響を与えます。小学5年生から高校生まで、鼻呼吸がまともにできていなかったのです。いつも寝不足でいらいらしていて、ぼんやりとしていました。
何度も鼻茸の手術を繰り返していると、また切ればいいんだという投げやりな感じにもなってきます。それから薬さえ飲めば予防できると思い始め、この頃から私は少しでも風邪予防のために、抗生物質を大量に飲んでいくことになります。
あまりに鼻茸の手術ばかりしていたので、担当の耳鼻科医が
「上顎洞(じょうがくどう)を開放して、鼻茸の芽がいっぱいできている粘膜をとりましょう。それと同時に鼻中隔(びっちゅうかく)湾曲もあるので極端に曲がっている鼻の骨を削りましょう。」
と、提案してきました。
上顎洞とはほっぺたの位置にある副鼻腔(ふくびく・鼻の奥にある頰に広がる空間)です。
ここに炎症があると歯が痛かったりもします。そのときは気がつきませんでしたが、中学生になってお菓子の大量摂取以降、もうひとつの悩みは虫歯でした。
いつも歯が痛くて、神経を抜かなければならない虫歯が多くありました。これについては、素直に甘いものをたくさん食べているからだと納得していましたが、やめる気持ちは全然ありませんでした。だってお菓子を食べることは至福の喜びだったからです。
骨を削る手術は大掛かりなので、一ヶ月入院しなければなりませんでした。それから、ある程度の成長が止まらないとこの手術はできないとのことで、高校卒業後に手術をすることになったのです。
手術後、粘膜をはがした側のほおが腫れ上がりました。明らかに腫れのせいで顔が変形していて醜い顔でした。その腫れも時間をかけてひいていきましたが、一生この顔だったらどうしようと心配でいっぱいでした。
それでも、一ヶ月入院したので、病院食で食生活が改善され、鼻の具合がよくなるとともに、頰いっぱいのにきびもなくなりました。
その病院では食事と一緒におやつもついてきて、一緒に食べていたので、わたしの場合、食後すぐの甘い物は、にきびを作らないということがわかりました。
このときの経験を生かして、いまでも、甘いものを摂りたいときには”食後と同時に甘い物”を、実践しています。
食事と食事の間に、間食するよりも、しっかり食間をあけておいたほうが胃腸を休ませることができるから、胃腸が弱い私にとっては良かったようです。
術後、鼻がとおるという感覚を初めて知りました。
感動的でした。
健康であるということは,当たり前にできていたことに改めて気がつかせられるということなのかもしれませんね。
頭が痛いと頭の存在を意識します。
頭痛が治ると頭の存在など意識しませんよね?
つまり、
無意識でいられることが健康なのだ
と、私は思いました。
風茜の社会人になっての病歴、にきび、生理痛
鼻の大きな手術後、前ほど頻繁には鼻茸はできなくなりました。
油断して風邪をひくと、鼻茸ができることもありましたが、耳鼻科外来で切ってもらうことで済ますことができるようになりました。奥にできない小さな鼻茸に変わったからです。
にきびに関しては、術後はしばらくはおさまっていたのですが、働くようになるとまた増えだし、私の一番大切な20代と30代はずっとほお一面ににきびがあり、顔をあげることができませんでした。
加えて、生理痛だけは本当にひどくて、市販の薬は全く効かず、病院で処方される鎮痛剤を2時間おきに飲みまくっていました。(生理痛は中学生のときは保健室のお世話になりましたし、高校生のときは学校を休みました。どうしようもないくらい痛くて寝込んでしまうのです。病院処方の鎮痛剤だけが痛みを和らげることができました。)
痛さや辛さから逃れたい一心です。
このころは、身体も心も冷えきっていたのだと思います。ファッションもミニスカートにストッキング一枚。夏も冬も寒さに震えていました。でも見栄のためにそのファッションがやめられないのです。
夏の猛暑、外に出ると、冷房で冷えきった身体があたたかいとホッとしたものでした。今から考えるととてもおかしな感覚です。
進藤先生の、
楽あれば苦あり。
と、いう言葉も当時の私には耳に入らなかったでしょう。
生理痛がひどいのは身体が冷えているからです。その証拠に経血はレバーのようにどろっとしていました。さらさらした水分ではないのです。(私の生理は初めての生理から、経血がどろっとしていました。冷えとりを始めて、生理痛がない生理のときに、水分のような経血を初めてみて、痛くない正常な生理はこういうものなのかということを知りました。たまに食べ過ぎやストレスがかかると、生理痛は復活し、その場合の経血はどろっとしたものでした。)
と、言っても、それを改善しようなんて気持ちは全く持てなかったし、薬を飲めばいいとしか考えていませんでした。
楽だけしたいという思いでいっぱいなのです。
おいしいものをたくさん食べて、かわいい服をたくさん着て、自分の欲望のままに生きていれば、病気という苦が待っているのに。
そういうことにも気がつかないで、
おいしいものをたくさん食べたい!かっこよくみられたい!
ということばかり、考えていました。
風茜の病歴を探ることによって
病歴を振り返ることによって、自分の毒がどこに一番たまっているのか知ることができます。身体の毒だけではなく、心の毒も探ることができます。
たとえば、冷酷な人は心臓が悪くなり、強欲な人は便秘等のせいで大腸がおかしくなります。私は強欲すぎて大腸の毒をこの頃から貯めていたのだと考えられます。
昔から鼻が弱かったし、ニキビだらけだったなど思い出し、だから今、呼吸器と消化器のたまった毒を出しているのかと納得できることもあります。
なかには病気などしたことのない健康な人もいるかもしれません。
そういう人が本当にうらやましかったです。
私は子どもの頃から身体が弱く、病気をたくさんしてきたので、親に慰められるように、
「身体が弱い方がちょくちょく病院に行くから大事に至らないんだよ」
「健康で何一つ病気をしたことがないと言っていた人は、あんなに元気だったのに亡くなるなんてということが多い。気がついたときには手遅れになっているんだよ」
と、言われて育ちました。
進藤先生によれば、
「病気は身体の毒だしなので、毒だししているほうが長生きできる」
健康で元気だった人が突然亡くなるのは、毒を出す力がなかったのです。
人は五臓六腑をおかしくすると死にいたります。だから五臓六腑の毒を引き受けて、毒を出しても支障のないところから毒だしをしているのです。
だから、病気になることは毒をだせることとありがたく思うようになりたいものです。
渦中にいるときは、不安でいっぱいですけれどね。
身体が弱いと思いやりの心を持つことができます。
健康を豪語する人に限って、身体の弱い人に対して、
「身体弱い!自己管理能力がないんじゃないの!」
と、心のないことを平気で言う人が多いような気がします。
身体が弱い人は病気のつらさを自分の経験から知ってるから、自然と優しい言葉をかけることができるでしょう。
「大丈夫?ゆっくり休んでね」
病気の人をほっとさせる思いやりの一言です。
そして,人一倍健康のありがたみを享受することができるのです。
(執筆者:冷えとりコーディネーター 風茜)
冷えとり豆知識
- 小さい頃,どこが一番弱かったか思い出してみましょう。
そのときの食生活はどうだったか。
心の環境はどうだったかを思い出しましょう。 - たまった毒を出しやすくしましょう。
汗は表面の毒→半身浴で毎日出せます。
吐くことは中ぐらいの毒→食べ過ぎ,飲み過ぎると胃が拒否します。
下痢は身体の奥にたまった毒→下痢とともにけろりと症状がおさまることがあります。 - 今、不調なところはいろいろなところとつながっています。
たとえば呼吸器は消化器の親にあたるのは腎臓(生殖器)だから、子にあたる呼吸器や消化器の毒を親である生殖器が引き受けるということがあります。
だから,子どもにあたる部分の毒を出せば,親にあたるところも改善されてきます。
ぜひ進藤先生の本を読みましょう。