こんにちは。
冷えとりコーディネーターの風茜()です! @kazeakane1
服部みれいさんといえば、冷えとりガールズたちの憧れの人。
マーマーマガジンの編集長でもあります。
若者憧れの街・原宿に事務所を構え、先端で冷えとりをおしゃれに伝えてきた方でもありました。
そんな服部みれいさんは、2011年の東日本大震災を機に、都会で暮らすことに違和感を感じ、故郷の美濃へ拠点を移されました。
今日の記事は、そんな服部みれいさんの冷えとりスタイルや生き方を書いた本をご紹介します。
服部みれいさんってどんな人?
服部みれいさん
岐阜県生まれ。文筆家。詩人。マーマーマガジン編集長。
育児雑誌の編集長を経て、1998年独立。
2008年春に「murmur magazine」を創刊。
冷えとりグッズと本のウェッブショップ「マーマーなブックス アンド ソックス」主宰。
2015年春、岐阜県美濃市に編集部ごと移住。同年8月には「エムエムブックスみの」オープン。
主な著書に日記シリーズ『あたらしい東京日記』『あたらしい結婚日記』『あたらしい移住日記』(すべて大和書房)、『わたしらしく働く!』(マガジンハウス)、『SELF CLEANING BOOKS3 うつくしい自分になる本』(筑摩書房)などがある。
*『みの日記』のプロフィール欄から抜粋しています。
わたしにとって、服部みれいさんとは、生き方やライフスタイルをお手本にしたい憧れの人です。
私は、子供のアトピーを治したいと思う一心でいろいろな健康法を探し、たどりついたのが冷えとり健康法でした。
当時の私は、まだまだ、冷えが取れていなかったので、こんなふうに思ったのですが、そんなとき服部みれいさんのマーマーマガジンと出会います。
私の冷えとりの意識改革をしてくれたのが服部みれいさんの書籍でした。それ以来、服部さんの著書はすべて読んでいます。『みの日記』も楽しみながら読みました。
服部みれいさんの『みの日記』とは?
この本は、華やかなファッションの最先端を発信している原宿から情報を提供していた服部さんが、生まれ故郷の美濃に移住してきてからの2016年から2018年のこと、服部みれいさんの冷えとりが中心の生活、いつも元気でいるための新しい健康習慣などが散りばめられています。
田舎と都会:服部みれいさんは、どうして、原宿から美濃へ移り住んだのか
実は、私は田舎者で、東京という都市にとても執着していました。
なぜならば、
- 電車が次から次へと来る便利さ
- ショッピングするのに魅力的なものがたくさんある
- 人間関係のしがらみが田舎に比べて希薄
- 通勤時間が長いのが嫌(東京勤務に1時間半かかっていた)
という理由からです。
田舎は不便で都会は便利という気持ちがずっとあり、東京を離れることに恐怖すら感じていました。
東京に憧れて上京してくる若者の大半は私と同じ気持ちだと思います。
服部さんは2011年の東日本大震災をきっかけにその意識が変わったと著書に述べられています。
『マーマーマガジン』では、2008年に創刊以来、「自分のことを大切にすることが、自然を大切にすることにつながっている」をモットーに「都会でも自然の暮らしを」と銘打って、からだのこと、食べもののこと、服や暮らし、新しい意識について、ちょっぴりパンクな、かつ陽気な気分で取り上げていました。
出典:『みの日記』
この気持ちは私にもよくわかりました。
都会 > 田舎
が、
都会 = 田舎
になった、いやそうでなければならないということを私も実感したからです。
都会で自然をとりいれるのもとてもいいことだと思いますが、その先のものを目指す段階にきたのかもしれないと私も感じています。
生きるということに激しく考えさせられた
それほど東日本大震災は、多くの人の生活や心に爪痕を残しました。
私も当時は子供が小さかったので、夫の実家に子供と共に避難しました。おそらく、子供がいなければ避難しなかったと思います。子供を育てるために避難しなければいけない場所に住んでいたという事実に激しく動揺するとともに、ひと月、義両親との田舎暮らしで不便さに辟易して東京に戻りたくて泣いたことを思い出します。
田舎の人特有の干渉のわずらわしさが、東京に長く住んだ私には耐え難いことでしたし、買い物するにも車が運転できないとでかけられない、病院は遠くにあるので歩いて一人で行くことができない、田舎に暮らす不便さを久しぶりに味わい、心の毒をたくさんためて、最終的に東京へ逃げ帰ってしまったのです。
田舎で生きるのは大変だし、いずれ親の世話で戻ることになったらどうしようかと真剣に悩みました。
自然と共に生きるということは、憧れの生き方でありますが、同時に厳しさもともないます。東日本大震災があった8年前の私は冷えとりを始めたばかりで、体のめんげんも心のめんげんも受け止めることができるくらい成長していませんでした。
どこで生きる
どんなふうに生きる
何ができる
そんな思いが残りました。
この本を読んだ時、私のあの時の気持ちが蘇りました。
冷えが取れるとこんなふうに変わる…はず!
現在は、東日本大震災から8年経過して、私も冷えとり歴が12年になりました。体の冷えも、心の冷えもとれてきて、田舎暮らしはぜったいにいやだという気持ちも、少しは薄れてきました。
服部さんは、
もともと、自然や人々が「いのち」を中心とした暮らしを取り戻すにはどうしたらいいか、そんなことを考えながら、時に人体実験をしながら、小さな雑誌をつくりつづけていました。(冷えとり健康法の実践も、そういった流れの中にあるひとつです)
出典:『みの日記』
と述べられています。
私の場合は、服部さんと違って、アトピーの子供を治したい、自分が健康になりたいと思って始めた冷えとりでしたが、今では生き方やライフスタイルまで冷えとりのおかげで変わりました。
服部みれいさんは、
自分には「世の中をよくしたい」という「強欲」の心の冷えがある
出典:『みの日記』
と著書の中で述べられています。(ご自身は強欲と関係のある大腸の病気もされています。)
実は私も服部さんと同じように、「世の中をよくしたい」という欲が強くあります。
だから、やはり大腸の不具合が起きています。
冷えとりをする人を増やしたい
冷えとりは世直しだから
と思っていた私は、少し考え方を改めないといけないなと思わせてくれた素敵な本でした。
本当の自分を生きる、憧れの服部さんの冷えとりや、ライフスタイルを知りたい人にはお勧めの本です。
(執筆者:冷えとりコーディネーター 風茜)
まとめ
冷えは万病のもと万病を治す「冷えとり」生活療法/進藤義晴
著者:服部みれい
出版社:地球丸
版型:21cm×15cm×1.4cm
ページ数:143ページ
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