こんにちは。
冷えとりコーディネーターの風茜(instagram kazeakane)です。
冷えとりでは、下半身を温めるということが大切で、靴下の重ねばきや半身浴が奨励されています。
なぜ、足先を温めるといいのだろう?
冷えとりを始めたときに、普通にそう思ったことがあります。
そして、下半身を11年間温めてきた結果、自分にどのような変化があったのでしょうか?
今回のおはなしは、手先、足先が温めた結果、どのような変化があったのかをテーマに考えてみたいと思います。
冷えとりスタイルの基本は靴下の履き方&半身浴の温度
冷えとりでは、靴下は絹→綿→絹→綿という順番で、少なくとも4枚は、履いた方がいいと言われています。
(このとき、直に肌に触れる最初の絹の靴下は、五本指の方が、足の指の間の毒を吸収するので、どうぞお試しくださいね。また、五本指を2枚以上はくと、指が締め付けられて痛くなりますので、それ以上は履かないで、先が丸くなっている靴下を履くと良いと思います。)
それから、半身浴。
胸から上をお湯に浸からないで、おへそから下の部分だけ浸かり、20分以上入浴します。
(慣れない頃は、胸から上をお湯から出して、なんだか寒いような気がしましたが、慣れてしまうとなんとも思わないようになりました。また、お湯がぬるくなったら、追い炊きしてもオーケーです。)
すると、汗が自然と玉のように出てきて、驚きました。
冷えとりを知る前は、必ず42度以上のお湯に浸からないと気が済まなかった私でしたが、その時は全く汗はかかなかったのです。
42度のお湯に入ると、熱いので温まった感じがしますが、芯は全く温まっていなかったのです。
お風呂からあがったときは熱いのですが、すぐ湯冷めがして、寝る頃には冷えてしまってしました。
ところが、ぬるめのお湯(半身浴は自分の体温プラス1〜2度なので、私の場合は39度くらい)に長時間浸かると、感覚として熱い気持ちはあまりしないのですが、芯は温まります。
すると、なかなか冷えないのでいつまでも温かいのです。
冷えとりで手足の先を温めることで何が変わった?
足を温めることで一番変化を感じたのは、寒くない、ということでした。
私は、夏でも冬でも異常なくらいの寒がりでした。
冷えとりをやるようになり、意識して足先を温めるようになると、冬に周りの人が寒さで震えていようと、そんなに寒いのかな?と思うほどになったくらいです。
そして、外気の温度がどんなに下がろうと、寒くないので活発に動けることができるようになりました。
こうなるまでには、4〜5年かかったように思います。
以前は、寒さのあまり冬になると家に閉じこもってばかりいました。
冷えとり歴7年生の子供も、足があったかいから寒さはあまり感じないけれど、顔に当たる空気が冷たいねなどと話しているくらいです。
(子供は学校で体育の時間に、絹のスパッツを脱がなければならないので冬の体育は本当に嫌だというくらいです)
それでも、私たちは手袋も、帽子もかぶりません。
なぜならば、毒の出口は手首でありますし、頭寒足熱が冷えとりなので頭は暑くしてはいけないからです。
ニットの帽子は本当に寒い時だけかぶることにしていますが、暖かい東京では全く必要ないかもしれない気がしています。
(もちろん、寒がりだった頃は完全重装備でしたよ!)
こうして私は、引きこもりがちだった冬生活を活発な冬生活に変えることができるようになりました。
昔は本当に寒くて、仕事先の暖房の温度設定を30度にしていたりしたこともあったのですから、今、とても変化を感じます。
そして、身体が温まってきて何が一番変わったかといえば、体調不良を起こさなくなったということにつきます。
- 風邪をひかなくなった(私)
- 喘息の発作が起こらなくなった(子供)
これは本当にもう快適です。
以前は冬になると、必ず喉が痛くなって、そこから咳の風邪や鼻の風邪をひくことが多く、ひどい場合は咳が止まらなかったり、高熱が出ることがしょっちゅうありました。
ところが、今はもうないのです。
たまに鼻が詰まったり、喉が痛かったりすることもありますが、半身浴をいつもよりも時間を増やすと、比較的重症にならずに完治してしまいます。
免疫力が増えていたのですね。
温まると、先端まで血液が回り、栄養を行き渡らせ、いらない不要物も持ち帰ってくれるので、毒も貯めなくて済むのです。
冷えていると、先端まで血液が届かないので不調が起こると言われています。
取り入れ、めぐらせ、捨てる。
非常に大切なことです。
そして、身体的に変化が訪れると、心の方にも変化が起こりました。
それは、温かいとイライラしないのです。
お風呂に入った瞬間、誰でも、ああ、幸せと思いますよね?
なかなか、お風呂に入っている状況で嫌なことを考え続けるのは難しいと思います。
最初は考えていても、まあ、仕方ないとか、もう、いいやと思うようになり、忘れられるようになりました。
すると、心に毒(体の毒に比べて5000倍)もたまらず快適に過ごせるようになってきたのです。
冷えている頃は本当にしつこくいつまでもイライラして、ストレスを溜めていました。
冷えとりをするようになり、半身浴の時間が増えてきて、だんだんまあいいかと思えるようになってきて、半身浴以外にもいつでも下半身を温め、ぽかぽかな状況になってくると、他人から嫌なことをされてもあまり気にならなくなってくるようになってきたのです。
他人を自分の思うようにコントロールしないと気が済まなかったから、イライラしていたのだと思うのです。
冷えとりでは、我執という強欲、傲慢、冷酷、利己という4つの毒を誰でも持っていて、その持っている毒の組み合わせによって病気になると言われています。
例えば、強欲だと体の中のものも出すのも嫌がって、便秘になり、大腸の病気になったりします。
心が乱れていると冷えを呼びます。
本能が狂ってしまうので、あえて冷えをよぶようなことばかりするようになり、病気になってしまうのです。
進藤先生の言う、
(病気を)治すな、(心がけや生活習慣を)直せ
というのは、こういうことなのですね。
病気を早く治したい、本当に治るのか?と不安に思ったり、 痛いのは嫌というのは、我執にあたるのでよくないことです。
何回も同じ症状を繰り返すようでしたら、少し自分の我執を振り返って、改善していくのもいいと私は思っています。
その小さな繰り返しが、何度も訪れて、心身ともに健康になれると私は考えます。
冷えとりで、本当に手足の先は温まっているの?
それでも疑り深い私は、本当に手足の先が温まっているのかしら?と思っていました。
手は外気温で温かくなったり、冷たくなったりします。
足は基本的に寒さを感じないのですが、汗で濡れて、冷たい場合もあるので温かいのかな?という疑問がありました。
そんな折にとても面白いことに遭遇しました。
上野の科学博物館に出かけた時に常設展示コーナーに、サーモグラフィーで熱を測ろうコーナーがありました。
左が私、右が子供です。
色は、赤が一番高く、次が黄色、緑という感じです。
二人とも手は赤いので温度は高いですね。子供は首や顔も赤いので熱が上に上がっていることがわかります。
足元は靴を履いているために赤くは写りませんでしたが、子供が足先はどうなっているのか見たいと言いだし、靴下を脱いでくれました。
見てください!
足先もやはり、赤く温かいのです。
冷えとりすると先が温まるというのは、やはり本当だったのです。
皆様も、上野の国立科学博物館に出かける機会がありましたら、ぜひご自分の手先、足先の温度を見てみると面白いと思います。
こんなふうに結果がわかると励みになることもありますが、こういうのはまだ自分でコントロールしたいという我執ということになるのでしょうね・・・
反省です。
(執筆者:冷えとりコーディネーター 風茜)
まとめ
冷えとりの靴下は、絹の五本指を一番最初に履きます。五本指が足の指の間から出る毒を吸い取ってくれるので効果的であるとという理由からです。
少なくとも4枚履くのが良いですが、絹とウールやコットンを交互に履くのがベストです。
私は、絹の五本指→ウール→絹丸首→コットン→絹→コットン→絹→コットン
という感じで履いていますが、冬の寒い日にはコットンのところにウールを履いたりもしています。
足先が温まると血流が良くなり、免疫力が上がります。一番効果的なのは、自分の体温プラス2〜3度(私の場合は36.7度プラス3度で39〜40度)の湯加減が良いです。
もちろん寒くなってきたら追い焚きしましょう。
暑い場合は、風呂場の窓やドアを開けたり、頭に冷水をかぶると長く半身浴することができますよ。
冷えとりは頭寒足熱なので、帽子は被らない方が良いです。頭から毒が抜けていくからです。
冷えとりコーディネーター風茜のおすすめグッズもどうぞご覧くださいませ。