こんにちは。
冷えとりコーディネーターの風茜()です! @kazeakane
虫歯の治療が遅れて、結果的に歯を抜くこととなりました。その後の治療に、インプラントも、ブリッジも嫌だった私は40代の矯正に踏み切りました。
矯正器具装着前に5本も虫歯があったことを知り、さらに虫歯治療することになりました。
私はとてもショックを受けました。
こんなにも、次から次へと虫歯ができるとは・・・。
これは毒だしなのか?
それとも自分の磨き方が悪いのか?
今日の記事は、40代の矯正と虫歯についてお伝えいたします。矯正中も治しても治しても、虫歯ができてしまったのです。
40代の歯列矯正器具装着
矯正器具装着の日がついにやってきました。
この日までに3本の歯を抜き、5本の虫歯を治しました。
矯正歯科医から、どのように矯正を行って行くか、私の歯形をもとに説明がありました。
◯私の歯は前歯が扇状に生えていて,歯と歯が重なっているのでこれをまっすぐにする(このため前歯の重なり部分にかなり大きな虫歯があることが発覚)
◯親知らずから第二小臼歯までを第一小臼歯(抜歯した歯)のスペースにすべて移動させ、この空間を埋める。
つまり第一小臼歯をベースに奥歯は奥から前方へ、前歯は前から後方へ力をかけて移動するのです。
そのためにまず前の歯上下8本を除いて、器具をつけ、ワイヤーでひっぱることになりました。
まずブラケットというワイヤーを通すための固定器具をつけるのですが、歯に接着剤をつけて貼付けます。
(歯に接着剤?!原始的・・・)
ブラケットがつくと、その出っ張りで、口元にとても違和感を感じます。
口の中がこのブラケットで切れたりするからです。
そしてこのブラケットにワイヤーを通して、歯に力をかけて引っ張るのです。
明るい矯正歯科医はおおらかな人ですが、治療は非常に綿密で用心深く、治療がいやにならないように少しずつハードルをあげていく方法をとりました。
だからブラケットを最初からすべての歯に装着してしまうことをしなかったのだと思います。まず人から見えない奥歯に器具を装着して、慣れてきた頃に目立つ前歯に装着するということでした。
他人はあまり気にならないかもしれませんが、本人は本当に口元がどう見られているか気になって仕方がありませんでした。
見栄は肝臓に毒がたまるのに!
しかし、思っているより他人は自分には関心がないのです。
矯正は、月に一度、歯の移動を先生に診せにいくこととなりますので、それまでブラケットがとれてしまったら連絡をくださいという感じで、診察代を支払い帰宅しました。
(やっぱり接着剤で、貼り付けているだけのブラケットって、外れることもあるんだ)
そう思ったことが今では良い思い出です。
実際、自分の歯のブラケットは外れませんでしたが、治療した歯の金属部分につけたブラケットは何度も外れました。
歯列矯正の歯の痛みと虫歯
翌日ブラケットをつけたまま初めて仕事に行きましたが、前歯にはついていなかったので、矯正しているという事実をほとんど気がつかれることはありませんでした。
家では、夫(風宏)も気がつきません。子ども(音)だけすぐに気がついて、珍しそうにブラケットに触ってきました。
「とれたらどうするの?! 一回の診察に5000円だよ!」
と思わず言ってしまいました。
ケチですね。
強欲は大腸の毒を貯めます。
会社で矯正をすることになったと話すと、
「なんでその年で矯正するの?もうおばさんなのに。お金もったいないじゃん!」
というひどいことも言われました。
人は人、自分は自分。
怒らない,怒らない。
怒ると肝臓に毒がたまります。
冷えとりをやると本当に穏やかになれますから、人からの攻撃をスルーする技も覚えられます。
器具をつけ始めたばかりの頃は自分も緊張していたので、あまり痛みも感じなかったのですが、2〜3日経つと慣れて、いろいろな感覚が現れました。
◯ブラケットで口の中がいっぱい切れる。
◯そのためいつも血の味がする。
◯ものを噛むと痛い。
それも歯が割れたときと同じ痛みで、大好きなきゅうりのお新香も噛めません。噛むと飛び上がるくらいの痛さです。
このとき私が使える歯は前歯上下8本だけでした。
前歯でカリカリときゅうりのお新香をかじる姿はねずみのようでした。
何も噛まなければ痛くないのですが、何かを噛むと猛烈な痛みがあり、ほとんど食欲減退で矯正のつけ始めの頃にはあまり食べませんでした。
それが大腸の回復に良かったのです。ちょうど大腸検査が終わり、異常もなかったので、好きなものを食べれる!とわくわくしていました。
にもかかわらず、矯正の痛みのおかげでまったく食欲がわかず、食べずに済みました。たぶんこの矯正がなければ、大腸の毒だしはリバウンドしていたと思います。(あんなにもう大腸検査はいやだと言っていたのに、のど元の熱さをすぎるとこのあり様です)
(*詳しくは「冷えとりとめんげん 大腸の毒だし」をご覧ください)
矯正をすると歯が痛くなると聞きましたので、痛いときは痛み止めを飲むようにと言われていましたが、痛みはいろいろなことを教えてくれるので、鎮痛剤を飲みませんでした。
(*詳しくは「冷えとり やめたこと4 抗生物質とサプリメント」をご覧ください。)
薬を飲まなかったのが良かったということを、後になってわかる出来事が起こったのです。
歯列矯正中の猛烈な痛みに襲われる
前歯上下8本を除いた矯正が始まり、三ヶ月が経ちました。
突然、右奥の親知らずの歯が猛烈に痛くなりました。
私は矯正の痛みだろうと思っていました。その頃の私は、年中歯が痛くて、どこが痛いのですらわからない状態だったのであまり痛みが気にならなかったのです。
矯正歯科医からは、
「矯正器具をつけて、噛んで痛いのはだいたい一週間くらいでおさまり、普通にものが食べられるようになります。痛かったら鎮痛剤を飲んでください。お湯や水がしみたりしたら、教えて下さい」
と、言われていましたが、右奥の親知らずは水もお湯もしみないのに痛みがありました。だから、わたしはその痛みは、矯正の痛みだと思い込んでいました。
そのうちに、どうにもこうにも耐えられない痛みになってきました。
そこだけうずくように痛くて、やがて歯が折れたときのように、歯と歯が合わさってカチンとなっただけでも、
ズキーンッ!!!
あの痛みが襲ってきたのです。
親知らずが骨折するようなことをした覚えもありません。
だとしたら、この痛みはなに?
不安が広がるばかりです。
矯正は本当にストレスがかかります。
女子は美しくなるためなら痛いことも我慢できるかもしれませんが、ある程度の年齢を重ねた私の矯正目的は美しさを目指しているのではなく、将来的に歯を失わない健康目的のためなので、本当にすぐにへこたれそうになります。
とくに食べれないときは辛くて、器具に慣れて食べられるようになったときの反動がすごく出てしまいます。
器具のせいで外出先での間食はできなくなり、食べ過ぎを防ぐことはできるようになったのは不幸中の幸いですが…。
でもその反動で,家にいるときは猛烈に食べてしまっていたので、せっかく大腸の毒出しができていたのに、また逆戻りしつつありました。
この頃の私のお腹の具合は、いつもゆるゆるでした。
器具を装着して痛みのために食べれないときのほうが、いい便が出ていて、それを自分自身でもわかっているのに食べられるようになると食べることをやめられませんでした。
その折に、
ズキーンッ!
が、また現れたのです!
次から次と虫歯の発覚
矯正歯科医は虫歯の治療はしてくれないので、担当歯科医に予約をとって、歯を見てもらいました。
親知らずの痛みをみてもらうと、なんと神経に達するほどの大きな虫歯!
矯正のために奥歯が磨けていなかったのでしょうか?
矯正が始まってから、朝昼晩と歯磨きをかかさず行っていたというのに!
それからすでに5本も虫歯を治療していたのに、
「この歯も!この歯も!虫歯になっています」
新たにまた5本の新しい虫歯が見つかりました。
矯正で歯が移動すると、今までは歯と歯が重なりあっていたところに隙間ができて、そこにものがつまりやすくなるのか、虫歯が歯と歯の間に多く発見されました。
本当に泣きたい気持ちでした。
治療して、きちんと歯も磨いているのに!
どうして虫歯ばっかり次から次へとできるのだろう?
虫歯は消化器の毒出しです。
(虫歯を治療すると毒を出す出口が塞がれるから、隣の歯が虫歯になったり、詰め物がはずれたりすることがあるというけれど、そういうことなのか? それとも、ただ単に私の磨き方が間違っているのか?)
頭の中をいろいろなことがぐるぐるとまわります。もう不安でいっぱいです。
半ばやけくそになった私は、担当歯科医に
「親知らずの虫歯は、必要ないから抜きたいんですけれど」
と申し出ました。
すると、
「身体の中にあるものはできればとっておいたほうがいいのです。それをとらなければならない場合は仕方がありませんけれど、役に立っていないものはないのです。神経を抜いてクラウンをしても、中の土台だけセラミックにして(保険が効かない)外側は奥で見えないから保険が効く銀歯でいいと思いますよ」
だけど、この頃の私はあとの5本の治療を考えて、心の中はいっぱいいっぱいでした。
80パーセントは
親知らずなら抜いてしまえ〜!
という心境でした。
念のため、矯正歯科医にも、この虫歯について意見(セカンドオピニオン)を聞いてみることにしました。
「たとえ親知らずでも抜かないほうがいいです。風さんの親知らずは使える親知らずですから。なぜ抜かない方がいいかというと、もし、この先、前歯を失うことになったとしましょう。そういうときにこの親知らずを移植して使うことができるから、できるだけとっておいたほうがいいのです」
(でも、神経がない歯ですよ?!そういう歯が移植に使える?)
『たとえ神経がない歯でも使えるのです。今、移植技術が進み、大学病院などではそのような手術が行われています。私も実際、手術をしたことがあります。インプラントをいれるよりははるかに自分の歯の移植のほうがいいんです」
そう説明され、納得でき、親知らずは神経を抜いて温存することに決めました。先のことは誰にもわかりませんからね。私だって、まさかこの年で矯正をしているとは思ってもいませんでしたから・・・。
鎮痛剤を飲んでいたら,痛みがわからなくて親知らずの虫歯ももっとひどいことになっていたかもしれません。(実際、もう少し治療にくるのが遅ければ、虫歯の毒が脳のほうにまわっていたかもしれないほど危ないものだったと後から教えてもらいました)
ついでに、次から次へとできる虫歯についての対策を矯正歯科医に相談してみました。
「確かに、風さん、歯がよく磨けていませんね。けっこうプラークがついています。矯正をしている人は、虫歯予防のために毎月クリーニングに来る方もいますので、そうしてみたらどうですか?」
なんだ!
そういうことはもっと早く言ってもらいたかったものです・・・
こんなふうに40代で矯正を始めた私は、矯正前の矯正中も虫歯との戦いだったのです。
(執筆者:冷えとりコーディネーター 風茜)
冷えとり豆知識
- ある程度の年齢になったら、歯科の定期検診に行くことをおすすめします。
自分でとりきれない歯垢やプラークをとってくれると、歯磨き=歯をこする=毒だしができます。 - 疑問に思ったことはなんでも医師に聞いてみましょう。
こちらが聞かないと教えてくれませんが、 聞けばなるほどと思う答えがもらえる場合があります。
ちょっとしたことを聞いて怒るようなら、その医者はいい医者ではありません。 - 冷えとりが進むと、以前の自分より穏やかな自分に変わったことに気がつきます。
下半身を温めていると、いつもぬるま湯につかっているような温かさの状態なのででいらいらする気持ちになれないからかもしれません。