こんにちは。
冷えとりコーディネーターの風茜()です! @kazeakane1
仕事が忙しすぎるとストレスがたまります。
人間関係が友好であれば、ストレスも解消できるので心の毒もたまりませんが、毒をため込むとあるとき、病状がでてきてしまいます。
最初は目の痙攣から始まり、それがふわふわめまいとして現れました。
ふわふわめまいは、やがてぐるぐるめまいに変わり、起き上がることができなくなり、休職することになりました。
今日の記事は、休職から復帰する人や、現在めまいの症状で休んでいて不安な方に向けて、また休職へ逆戻りにならないNG体験を自戒をこめて書いています。
休職して休養し、一時的にめまいは回復へ
忙しさや暴言に苦しんだ心的ストレスから、めまいが起こってしまいました。
1週間くらい休養し、薬を飲んだおかげで、家ではめまいが起こらなくなりました。(処方されて3日間は薬を飲みました)
耳鼻科のお医者様からも、
- パソコンを長い時間見続けない
- 自転車に乗らない
- めまいがしてきたら、仕事中でも(トイレなどにこもって)すぐ休む
- 気持ちが悪くなったら、早退する
- めまいの症状が少しでも現れたら、薬を飲む時間ではなくても、薬をすぐ飲む
と、このようなアドバイスを受けて、仕事に復帰しました。
(まだ会社員だった頃のめまいのおはなしです。)
めまいは一度出てしまうと、再発することが多いので、再発を避けるための注意事項でした。
夫(風宏)が20年ほど前にメニエル病にかかった時には、ずっと寝て休むという治療が基本でしたが、現在では、メニエル病は寝込ませないということで、できる範囲で身体を動かし、症状が現れたら横になって休むと治療に変わっていました。
めまいの休職から復帰
最初は、仕事に復帰しても同じ部署の人からは腫れ物に触るような扱いでした。
見た目はまったく健康な人と変わりがないので、2〜3日は思いやりがあって優しくされましたが、その後は仕事も激務になり、働くのが当然という感じになり、気分が悪くなるとトイレにこもって休んだり、早退したりしました。
(早退すると嫌味を言われるようになり、早退しづらい環境でした)
私の中で、こんな状態で仕事を続けるのが正しいのか?という疑問がだんだん出てきて、この会社から去りたいという気持ちが強くなってきました。
夫に相談すると、
「じゃあ、子供の塾の費用や習い事をどうするの?」と言われ、それもそうだなと思い、とどまることにしました。
当時、私の給与は子供の塾代や習い事にあてられていたのです。
ですから、この給与が入ってこなくなると、子供は塾に行けなくなるのです。
せっかく勉強が楽しいと言い出した頃でした。
そんな親心もあって、もうちょっとやってみようと思いました。
復帰してもストレスはなくならなかった
ところが、このとき、決定的なある出来事が起こります。
めまいが起こった頃、会社のシステムを大きく変えることになり、それを早急に覚えなければならなかったのです。
ところが、老化で覚えられないのか、めまいという症状が起こっているために覚えられないのか、どちらかはわからないのですが、やり方を教えてもらってもなかなか覚えられませんでした。
情報が右から入って、左に抜けていくという状態でした。
ですが、仕事には納期というものがあり、私も焦ります。
お昼ご飯を抜いても、間に合いません。
周りに聞いても、わからないから教えられないと言われます。(当時、周りの人も新システムにまだ馴染んでいませんでした。一人ずつに一つの項目のシステムが一度教えられ、それをシェアしていくという方式でした。最初に上司が私にそれを教えたので、私が教わったシステムについては、教えてくれた上司と私しかわからないという状況でした)
そのやり方を唯一知っている上司に聞きに行っても、
「一度説明したでしょ。なんで朝早く来て、自主練しないの? こういうのをわからないからといって、すぐに学校に習いに行くというのも無駄だから、やめてね。自分でやろうという気持ちがなければ、いつまでたってもできないんだ。」
と言われました。
今から思えば、病み上がりの私に対して言う言葉ではないと思います。
マニュアルもなく、一度、口頭でやり方を教わっただけでしたので、私にはなかなか理解できませんでした。
「いつでもわからなかったら聞いてください」
教える立場の人は、常にこうあるべきだと思いますが、上司はそうではありません。
私は病み上がりで、突然の新システムです。(上司は、一度聞いただけで覚えられるもともとできる人なのでしょう)
ましては、朝来て自主練しろとも言われていなかったので、驚きました。(この会社では朝の早出は残業手当はつきません。つまり上司は暗にサービス早出をしろと強制していることになります。)
そういうことも気が付いて自主的にやらなければならないんだ・・・。
自主朝練に気が付かないなんて、私は本当にダメだな、と思って、また落ち込みました。
仕方がないので、教えてもらった記憶を辿りながら、作業をしていましたが、当然進みませんでした。
結局、その日は納期締め切り時間ギリギリまで作業をしましたが、間に合わず、上司が直前にやってきて、さっと片付けてしまいました。
「なんで、こんな簡単なことができないの?」
そう一喝されました。
上司には舌うちされるし、同僚も見て見ぬふりでした。
放置されている時間(7時間くらい)が本当に無駄だと思いました。(教えないで自分で考えろということもモラハラの一つです)
だったら、さっさと教えてくれればいいのに。これでは無視というイジメじゃない?
さすがの私もそんなふうに思いました。
(めまいが起きた時に診ていただいた耳鼻科や婦人科の先生も、この行為については立派なパワハラだと言ってくれました)
この時は、私は自分ができないということを植え付けられ、本当に落ち込みました。
すると、またグルグルとめまいが起こり始めたのです。
この納期に穴を開けそうになった日に、仕事で外部の人と会うことがありましたが、このことを話しましたら、このような行為はパワハラに当たると教えられました。(上司はわからないという部下に対しては、突き放すのではなく、わかるように指導するべきだというのがその方の意見でした。)
その方からは、その上司の上司に報告したほうがいいとアドバイスされました。
「自分で考えろ」という上司(教えないでストレスを与えます)は、立派なモラハラなのです。
(事実、この会社ではうつで休職する職員が2人いましたし、暴力沙汰のけんかも多かったのです。)
このようにする人は自分を上位に見せることで優越感を得て、教えられない部下に劣等感を与えて、支配するのです。
せっかく社外の方から、これはパワハラだから社長に相談したほうがいいとアドバイスされたのにも関わらず、自分がダメだから仕事に穴を開けてしまったと思いこんでしまいました。
その結果、まためまいを引き起こすことになったのです。
帰宅して、力を振り絞って、夕食を作ったとたん、めまいで起き上がれなくなり、夫に電話しました。
「また、めまいが起こった・・・」
めまいの再発
この事件がきっかけで、まためまいを発病し、会社を休むことになります。
心から、もうあの会社に行けないと思ったのです。
めまいも怖かったのですが、職場で無視に近いイジメのような環境で働くのも耐えられませんでした。
ここに来て、私の許容量がパンクしてしまったようです。
今からしてみれば、よく何も言い返しもせずにここまで耐えてきたなと思います。
でも、私はこのときすでに心が、パワハラやモラハラに支配されてしまっていたのです。
自分が悪いと思い込むようになっていたのです。
夫に連れられて、また耳鼻科を受診します。(一人で歩いて病院に行くこともできないくらいのめまいに襲われました)
そちらで診断書を書いてくれるというので、しばらく休養をとることにしました。
会社に休むという連絡をしようとすると、胸がドキドキして具合が悪くなるので、夫に連絡してもらうことにしました。
以前、勤めていた会社もそうでしたが、パワハラやモラハラをする人間は、本当は自分自身が小さく権力にとても弱いので、弱いものに自分を強く見せようと誇示します。ですから、こちらも自分よりも強いものに頼ることにしました。また電話で連絡の際に、暴言を吐かれて、体調を崩したくないという気持ちもありましたが、私もようやく頼れるものには頼ろうと思えるようになってきていました。
(*前回の私の受けたパワハラのお話につきましては、
〜非正規社員さんの育児休暇後〜 」をご覧くださいませ。)
夫があえて会社に直接診断書を持って行ってくれました。皆、手のひらを返したように態度が変わっていて、とても私の話から聞くような人たちには感じられなかったと言います。
耳鼻科で私は先生に聞きました。
「めまいが再発してしまいました。これはメニエル病ではないですよね? 会社に行こうとすると、めまいが起こるんです。うつ病の一種ではないですか? だとしたら、心の問題だと思うんです。心療内科のようなところにかかったほうがいいのではないでしょうか?」
先生は、このようにアドバイスしてくれました。
「心療内科なんて行ってはダメ。抗鬱剤を飲んだらおしまいよ。ずっと飲み続けることになる。うちで、風さんに処方している薬は、ビタミン剤などだから、そんなに身体に影響はないものなの。風さんには音ちゃんというお子さんもいるのだから、そこに行ってはいけない。そこから抜け出せなくなるよ。それよりも、ゆっくり休んでいる間に、本当に今の会社にいるべきかいないべきかをよく考えたほうがいい。そこまで体調を崩させる会社で、トップもそれをわかっていないのは、今後も何も変わらないでしょう。そこに風さんがいる利点をよく考えて。風さんは、資格も持っているのだし、その仲間で商売をしたっていいじゃない。どこかを借りてセミナーを開いたっていいと思う。今はインターネットがあるのだから、HPを作ったっていいじゃない」
実は、婦人科にめまいは更年期かもしれないと思って受診した際にも、信頼している先生から同じようなことを言われました。
それまで、「私は仕事する=会社員でなければならない」という強い思い込みがあり、お二人の理系で冷静な判断をするお医者様方から言われても、「無理、無理。私など起業してもやっていけないだろう」と思っていました。
ところが、このことがきっかけで私は冷えとりコーディネーターの道を歩むこととなったのです。
めまいが再発した原因は、
会社の人が気遣ってくれなかったせい = 自分でダメだと言えなかった
ことがNGだったと今ではわかるのです。
他人に気を使ってもらうのが当然という考えは、たとえ病人でも通用しないのです。
もしも、仕事に休職から仕事に復帰するのであれば、今までと同じことを貫こうとしたり、他人に労って欲しいという考えを捨てるべきです。
そうしなければ、まためまいを繰り返すことになります。
自分のことは自分でするというのが基本であり、そのためには人にどんなふうに思われてもいいという考えに改めない限り、また同じストレスをため、めまいが再発するという堂々巡りを繰り返すか、その場所をにげて、また新しい場所でも同じことを繰り返すだけです。
自戒をこめてお伝えします。
(執筆者:冷えとりコーディネーター 風茜)
まとめ
何回も同じことが起こるときは、もうそうじゃないんだよと教えてくれてくれていたことを今では理解できます。
冷えとりでは、生き方やライフスタイルを変えなければ、同じ病気が何度も再発すると教えてくれているように、心のあり方も同じです。