こんにちは。
冷えとりコーディネーターの風茜()です! @kazeakane1
冷えとりでは、身土不二、旬のものを食べることを勧めています。冬にスイカが食べられたり、いつでも外国産のフルーツを食べたり、現代生活では季節感もあまりなく、子供もいつでもなんでも食べられると思ってしまっています。
食べ物は体を温めるもの、冷やすものがあります。冬には体を温めるもの、夏には体を冷やすものを食べるようにできているのです。
今日の記事は、体を温める食べ物のひとつ、酢のことについてお話いたします。
冷えとりでは酢は体を温め効果がある食べ物
酢は何からできているかご存知ですか?米酢は米、リンゴ酢はりんご、バルサミコ酢はぶどうから作られています。お酒になるものはすべて酢をつくることができるのです。
お酢の作り方は米酢を例にすると、
米を蒸して米麹と水を加え米のでんぷんを糖化させ、それに酵母を加えて発酵(アルコール発酵)させてお酒を作ります。
そのお酒に種酢(仕込用のお酢)と酢酸菌を加えて酢酸発酵させるとお酒のアルコール成分がお酢の酢酸に変わります。
つまり発酵食品なので、体を温める食品なのです。
そして、酢は最古の発酵調味料といわれています。昔から、寿司、酢の物、酢漬けなどで日本では、ずっと食されてきた馴染みが深い調味料です。
酢の効果
疲れた時には酸っぱいものが食べたい、体を柔らかくするために酢を飲んだ方がいいと昔から言われてきました。
酢にはクエン酸が含まれ、疲労回復効果があるので、疲れると酸っぱいものがほしくなると体はわかっているのです。
クエン酸には、カルシウムとマグネシウムやミネラルと結びついて、キレート作用という体に吸収されやすい形に変えてくれる力もあります。
酸っぱいものを食べると食欲がわくのは、唾液の量を増やして消化吸収を助けてくれるからでしょう。
また酢には抗菌作用もあり、大腸の善玉菌を増やしてくれます。そのために便秘も解消されるのです。
酢が欲しい時は体の状態は?
肝臓が疲れてくると、酸っぱいものが食べたくなります。
飲み過ぎで肝臓が疲労困憊な時は、逆に酸味を受け付けなくなります。酸っぱいものが欲しい時は、体を冷やしてしまう果物で食べるのではなく、酢でとることをおすすめします。
酢の効果的な食べ方
冷えとりでは、海藻を食事の最初にとることを勧めています。うちでは、もずく酢を食べています。空腹時の胃には胃酸があり、体を温める酢と海藻とが胃に入ることで、体も温まりますし、胃酸をカルシウムに変えてくれるからです。
海藻は消化、吸収されないので、栄養学的には注目されませんでしたが、最近、強い酸(胃酸等)に会うとカルシウムを放出し、強いアルカリ(小腸内の腸液等)に会うと周囲のナトリウムを吸着することが知られてきました。
出典:『新版万病を治す冷えとり健康法』(進藤義晴著)p148
おすすめの酢の効果満点!超簡単レシピ
冷えとり家族が愛用しているお酢のご紹介をします。
梅酢
梅干しをつくるときにできるものを捨てないでとっておいて、梅ジュースをつくるとよいです。お料理にも、酢の代わりに使いましょう。梅和えにしなくても、梅の風味が楽しめます。
三年酢
見た目は真っ黒でびっくりしてしまいますが、三年かけて醸成しているので、味はとてもまろやかでおいしいです。梅干しもつける時間が長ければ長いほど、いいものができるので、お酢も3年酢がおすすめです。かくし味にするととてもおいしいので、うちではドレッシングに使用しています。
手作りドレッシングは保存料も入っていませんし、新鮮でおいしいですよ!
バルサミコ酢
バルサミコ酢はブドウから作る酢ですが、長期熟成されてつくられるので、味にとても深みがあります。香りがとても良いので、それだけで使用すると素材の味も引き立ちます。
イタリア料理の前菜のような仕上がりになり、冷やして食べても美味しいです。
冷えとり豆知識
氷は冷やさない性質なので、冷たくして飲んでも体を冷やしませんが、冷たいものを体に入れると体温は下がります。
体温が1℃下がると、代謝が12%下がりますので、気をつけましょう。
酢を効果的に使って、おいしい生活をおくりたいですね!
(執筆者:冷えとりコーディネーター 風茜)
三年酢は高価なものが多いですが、こちらは比較的お手頃です。
ものすごく高価なお酢ですが、とてもおいしく、長時間熟成のものです。
バルサミコ酢は輸入のものが多いので酸化防止剤が入っている場合が多いのですが、こちらはオーガニックなので使用しています。バルサミコ酢は醸成年数によって、価格が変わってきます。食事を洋風にしたいときに便利です。
記事中にご紹介した書籍はこちらです。
他にもおすすめなグッズはこちらをご覧くださいませ。
こちらの記事にも別の食品のことをまとめました。