私は西の出身です。
東京に来てから、あまり粉物を食べる習慣がないということにショックを覚えました。
とくに関東出身の奥さんは、お好み焼きは、お祭りの時に食べるものと思っている!?
そんな奥さんも私が作るお好み焼きは大好き。
今日はお好み焼きに興味がなかった人でも、大好きになってしまうお好み焼きの作り方をご紹介いたします。
西の人みんな大好き 東の人興味ない
それが、
お好み焼き
です。
わたしは、北九州出身なので、大好きです。物心ついたときから自分で焼いていました。
お気に入りは豚玉もち入り。
「ウウェ〜きもりわり〜」
いま、わたしの隣にいる東京出身東京育ちのライターは顔をしかめています。
「ぜったいもんじゃの方がおいしいって!」
「ウウェ〜きもりわり〜」
わたしの台詞です。わたしは、生まれてこのかた一度ももんじゃを食べたことがありません。月島を歩いたことはありますが、お店に入ったことはありません。
それくらい、もんじゃが苦手です。理由は書きません。東京にいられなくなるから。
やっぱり、お好み焼きが好きです。今でも、月2のペースで食べています。でも、満足できるお店がなかなか見つからないのも事実です。広島風のお好み焼きは地元にいたときには食べたことがなかったので、「へ〜こんなもんかあ〜」とそれなりの満足感は得られるのですが、いわゆる大阪風のお好み焼きが北九州では主流なので、それを東京で食べても「なんか違うんだよな〜」と思うことが多かったのです。おそらく、具材の切り方や生地の厚さや硬さなど好みの違いだと思いますが、
おいしい!
と、声が出せるお好み焼きは、やっぱり、
自分で焼いたお好み焼き
だったのです。
それからずっと、月2のペースで焼き続けて20数年。わたしが最終的に(と、いっても現段階で)たどり着いたのが、これ。
”ごぼうと、しらすの、豚玉お好み焼き”
なのです。
ごぼうとしらすの豚玉お好み焼き
材料
ごぼうとしらすの豚玉お好み焼きレシピ3人前
豚バラ肉か切り落とし300g、卵3個、山芋1本(スーパーで売っているサイズ)、小麦粉適量、水適量、ごぼう1本、キャベツ4分の1個、小松菜2束、長ネギ1本、しらす1人前に一掴みぐらい。おたふくソース(お好みで)、マヨネーズ(お好みで)、七味(お好みで)、かつおぶし(お好みで)、青海苔(お好みで)
つくりかた
生地をつくります。
ボールに山芋を擦ります。生卵3個入れて、お玉でしっかりかき混ぜます。その中に刻んだキャベツ、小松菜を入れます。刻み方はお好みによりますが、わたしは、けっこう大きめにざっくりと切ります。野菜感を出した感じにしたいので。生地と野菜どっちが勝った感じかという言い方をすれば、野菜が勝った感じです。
そして混ぜます。とうぜん、野菜の量が多いので、ここで小麦粉とお水を少しずつ足し入れて、混ぜて、自分の好みの硬さになるように調節します。
※逃げるようですが、決まった分量はありません。お好み焼きの硬さは、その人の好みです。
わたしは、山芋のトロ〜リとした感じが大好きなので、小麦粉はなるべく入れないで、焼き方で頑張るようにしています。ただ、初心者の方は、それだと、ひっくり返すときに必ず失敗しますので、最初は小麦は多めがいいかもしれませんね。
生地が馴染んできたかな〜と思ったときの重さは、3人前でだいたい900gになるようにしています。つまり、
1人前300g
ごぼうは、ピューラーでそぎ切り。ネギは小口切りにしておきます。
蒸す!
プロは、ここで生地を寝かせて馴染ませて、なんてことをすると思いますが、そんな必要はありません。たしかに、馴染ませたほうがおいしい。でも、馴染ませなくても十分おいしい。
テフロン加工のフライパンにサラダ油を敷いて、豚肉100gを敷きます。そこから、火をいれます。中火です。長ネギをその上に振りかけて、そこに生地300gをタラ〜と垂らします。上に、ごぼうをパラパラと置いて、さらにその上にしらすをパラパラとおきます。
で、ふたをします。まずは、
”蒸す”
のです。できれば、中が見えるガラス蓋があるといいですね。余裕を持って観察できますもんね。
チロリとのぞく豚肉が茶色に色づき、生地の端の上の部分が固まってきた感じが出てきたら、蓋を取り、強火にします。
焼く!
おもいっきり焼いちゃってください!
躊躇したらダメ!
焼いて焼いて焼いて〜!フライパンを持ち上げてグルグルグルグル振って振って〜!
生地が、くっつかず、形が崩れず、フライパンの上を踊るように動いてくれたら、
ひっくり返す!
と、いっても、難しいです。はい。とっても、難しいです。
コツは、
勇気!
勇気です。
どわりゃ〜〜〜!
掛け声を出すのもいいでしょう。
勇気と、掛け声と、手首のスナップ。
この三つが、うまくかみ合うと、
ほら。こんなに素敵に引っくり返せます。いい感じに焼けてますますね〜。
でもって、また、ふたをして、
蒸す!
中火で蒸します。今度は、さきほどよりは短くて大丈夫。熱が上に逃げませんからね。
そして、
焼く!
焼けたら〜
どわりゃ〜〜〜!
と、ひっくり返す。
ほら、きれいきれい。
ここで、両面の焼き具合を見てお気づきになりましたでしょうか?
焦げ目がついているところ。
最初のほうは、長ネギ。次は、ごぼう。
野菜ばかりにより多くの焦げ目がついています。それは、野菜のほうが糖質が高いからです。だから、焦げやすいのです。豚肉やしらすが焦げたら香ばしくてより旨味が増しますが、野菜が焦げたら苦いです。
そうならないように、一番上に豚肉やしらすを置いて、野菜をその下に敷くのです。そうすると、豚肉の焦げと野菜の焼き具合がうまくマッチします。しらすとごぼうが、仲良く同じように焼けます。
表面の焼き色はしっかりつけて
とにかく、表面はしっかり焼きましょう。豚肉、しらすはカリカリにしましょう。
そうすると、ソースをつけても、カリカリのままです。中は熱々のままです。
お皿に盛って、あとはお好みです。
わたしはたっぷり七味をふりかけます。
さあ、どうでしょう。
一度、つくってみたいと思っていただけましたか?
お好み焼きは、”お好みで” 焼く食べ物。好きなものを自由に入れて、自分のベストを見つけましょう。
そういうロールプレイング的な楽しみを与えてくれる食べ物です。
東の人!挑戦してみてください。
わたしも、もんじゃ、挑戦しま……す。
(執筆者:心の冷えとりコーチ 風宏)
風 宏(Kaze Hiroshi)
心の冷えとりコーチ
冷えとり歴13年目。靴下6枚ばき、半身浴20分。最近お酒がやめられるように変化した2015年2月4日より、女性のための問題を解決するブログを開始。2016年9月GCS認定プロフェショナルコーチ資格取得。女性のための心の冷えとりコーチング講座も開催。