レスキュー料理

レスキュー女子レシピ 〜いまさら聞けない野菜、果物の常識〜

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今の子供は、ぶどうはタネがないことが当たり前に育ってきています。中学受験勉強で、種子の勉強をした時に、は?タネがなくてもぶどうができるでしょ?と思ったのは、うちの子だけではないはずです。

今日の記事は、いまさら聞けない野菜や果物の常識のことについてお知らせするものです。
これを知ったら、タネありの方がいいと思うはずですよ。

知っていて当然!のはずが…

 

「はっ? ”め” ってなんですか?」

「芽はにんにくの芽だよ」

「だから〜!芽ってなんですか?」

「真面目に言ってんの?にんにくの芽炒めの芽だよ」

「なんですかそれ?知らないです」

「にんにくを輪切りにしたら、真ん中にある緑の臭い匂いの素のやつだよ。それが臭いんだよ」

「え〜っ?にんにくを輪切りにしてもそんなのありませんよね〜。風さん、なんかと勘違いしてません?」

「マジか……」

これ、30歳。料理好きを自認する女性との会話です。

「パスタをつくるとどうしても、にんにく臭さが口の中に残るんですよね〜。どうすればいいですかね〜?」

そう聞かれたので、

「オリーブオイルを加熱する前ににんにくを入れて、極とろ火で焦げないようにじっくり炒めて香りが漂ってくるまで炒めてる?あと、芽が残っていたらその部分が先に焦げるし、口の中に残る臭みの素だからちゃんと取らないとね」

「はっ?めってなんですか?」

と、そういう流れです。

そこで、わたし、思いました。彼女が非常識なのではなくて、かつて野菜の常識が今の非常識になってしまっているのではないかと。

と、いうのも、確かに、最近のにんにくには、

芽がないのですよ!

輪切りにして、お箸の先で突いて取っていたあのくさ〜い芽がないんですよ。

だから、知らなくても仕方がないんですよ〜。

それって、どうなんだろう?

それって、正しい進化なのだろうか?

「風さん。他にわたしの知らない野菜の常識教えてくれませんか?」

「じゃあ、きゅうりは?」

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「きゅうり?きゅうりがどうしたんですか?」

「むかしは両端が苦かったの、知ってる?」

「苦かったんですか?知らない。じゃあ、なんで今は苦くないんですか?」

「スーパーで売られているほとんどのきゅうりは、その苦味を取るために、カボチャの根を接ぎ木してるんだよ。だから、正確には、いま、わたしたちが食べているきゅうりは見た目はきゅうりでもかぼちゃときゅうりのハーフなんだよね」

「え〜っ?知らなかった〜」

”甘い”が良いとされている昨今の風潮 

 

”糖度”

トマトやいちごの品質を語るうえで、

”糖度”=どれだけ甘いか=甘けりゃ甘いほどええに決まっとるやんか〜

が、常識になっています。

ちなみに、甘みを測るのによく使われている『糖度計』。

あれ、”甘さ”を測るためのものではありません。

糖度=甘さ

とは、限らないということです。実は、レモンの糖度はかなり高いのです。しかし、酸味が強いので甘みを感じられないだけなのです。

そうそう、トマトでした。

トマトは、中のドロドロが本当にドロドロしていて草くさくて全然甘くない。だから、きら〜い!

それがトマトの常識だったあの頃は遠い昔。

気づけば、甘いトマトばかり。目をつむって食べたら、「この果物なに?」と、聞いてしまうほど。

甘いことはいいことだけど、なぜ、甘いトマトしか売れなくなってしまったかというと、

 人間の舌が甘みに対して鈍感になってきているから

と、いう説もあるそうです。つまり、苦味の中にほのかに感じる甘みを感じられなくなったから、人工的に甘くしないとトマトを食べてくれないから、”甘み”重視の野菜作りが主流になってきていると言うんですね。

これも、仕方のないことなんでしょうね。

いちごも甘くないと売れません。でも、甘いいちごは高い。

福岡県出身のわたしにとって、いちごといえば、「あま王」

たしかに、甘い!でも、高い。高すぎる。近年は、ほとんど、高級果物。

高値の華であります。

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いちごって、実は野菜です。赤い部分は、お花の中心。ひまわりの真ん中の黒い部分と同じなんですね。

そして、いちごの旬は5月です。

クリスマスにイチゴのケーキ。バレンタインあたりでもいちごのケーキ。イチゴ狩りはなぜか3月。そういう流通としての旬を人間が無理やり作り出したんですね。

本来は暖かい時期にできるものを寒い時期に無理やりつくってるわけですから、ハウスでしか作ることはできないし、そこに甘みを増やすとなると…。

そう、考えていくと、お金がかかっているんです。いちごには。だから、高いのは当たり前。

仕方ないです。

ブドウや桃もそうですよ。

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考えてもみてください。

ワインの原料となるブドウは、太陽の下、しっかり日の光を浴びたものを使っていますよね。粒はとっても小さくて、とても食用に向いているとは思えません。わたしたちが食べているブドウは棚の下で和紙に包まれて過保護に育てられています。

なぜ、そうやって育てるのでしょう?

なるべく、皮を薄く、中の果実を大きく育てるためです。甘みは?

もう、それは、研究と品種改良の成果です。

実は、ブドウの旬も、人間が独自に作り出したものです。

本来、自然界でのブドウの旬は、実の付け根の部分。実と枝の部分の皮がパキンと割れて中から果実の汁が出てきた状態が本来の食べごろなのです。

そして、その甘い香りを嗅ぎつけ、鳥がやってきて中の実をついばむ。たくさん食べて鳥は山に戻る。そして、そこかしこでフンをして、その中にある種が育って子孫を多くの場所に残す。

だから、皮がパキンと割れるまでは、食べられるわけにはいかないから、皮がとっても渋いのです。

でも、人間界では、皮が破れたあとでは売り物にならない。だから、割れる前の状態でも十分に甘くなるように、品種改良を繰り返してできたのが、わたしたちが食べているブドウです。

最近は、種のない巨峰が増えています。

これも、

「種があるから面倒臭いもんね〜」

そういう昨今の風潮から、発明された食べ物。

でも、考えてみてください。

本来、種子植物であるブドウの種がない。

じゃあ、このブドウはどうやってできたのか?

その時点で、自然界にあったものとはまったく別物になっているということがわかります。

ちなみに、わたしの知り合いのブドウ農家の方は、

「種なしはつくっているけれど、自分は絶対に食べない」

そう言っていました。理由はわかりません。

ちなみに桃も、

人間が意図的に旬をずらした食べ物。桃の表面には小さな繊毛が生えていますよね。

なぜか?

動物や虫に食べられないようにするためです。

なぜか?

繊毛が生えているあいだは、食べられたくないからです。

本来の旬は、繊毛がすべて抜け落ちてから。

でも、それでは、人間界では売り物になりません。

だから、繊毛が抜ける前でも甘いものを頑張ってつくったのです。

それが、桃。

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では、バナナ。

バナナは世界一生産されている作物です。アフリカや、南米では主食として食べられている国もあります。

なぜなら、バナナは生命力が強く、病気になりません。だから安い。

そういえば、バナナの種って見たことありますか?

ありませんよね。

実は、バナナには、種はありません。

種のあるバナナもありますが、人間が食べているバナナには種がないのです。

これは、遠い昔、突然変異で種のないバナナができた。食べてみたら美味かった。じゃあ、クローンをつくろう!そうしよう!

だから、どのバナナも遺伝子的にはすべて同じ。それがバナナです。

神様が与えてくれた食べ物なんだな〜きっと。そう思いました。

ちなみに、バナナは、青い状態で必ず輸入しなければならないと、法律で決められています。

 

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人間だって、種無しだったら困るのに、どうして果物は人間の都合でそうなっているのでしょうね?

そんなことを考える秋です。

(執筆者:心の冷えとりコーチ 風宏)