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「座敷童子を見たら一生お金には困らないという思い込み」心の冷えとりコーチング3

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「座敷童子を見たから一生お金には困らない」

このアクシデントに端を発した思い込みは、わたしたち夫婦には絶大な力を誇りました。

結婚3年目に起こったこのアクシデントから、収入はどんどん増え始めました。もちろん、仕事を一生懸命やりました。ライターになって3年間の下積みの芽が出始めた時期だったというのもあります。1995年は、「阪神淡路大震災」や「オウム事件」など、日本を震撼させた事件や事故が相次ぎました。

つまり、日本全体がアクシデント続きでした。そのアクシデントが、ストレートに仕事に結びつく環境に身を置いていたという偶然もあります。

全てが、「座敷童子を見た」からではもちろんないでしょう。でも、

「やっぱりあの時がすべての始まりだったよね」

そう思い込むには十分なタイミングと衝撃だったのです。

リスクをチャンスに変える

アクシデントや、それによって受けるショックは、人の生き方を変えるには十分な要素がたくさん含まれているのです。

その要素とは、悲しみや怒り、苦悩や苦痛です。

それらを乗り越えた時に必ずご褒美がやってきます。

それを利用しない手はない!

そういうことなのです。

収入が増えたらしっかり社会にお返しする

 

わたしは、不幸な事件や災害の取材でいただいた原稿料の大半は寄付をしています。

そのきっかけが、阪神淡路大震災でした。

震災当日に現地入りし、そこから10日間、現地に滞在しました。

現地の人の悲しみや苦しみを目の当たりにしました。

わたしは当事者ではありません。あくまで傍観者です。傍観者として見たもの、聞いたことを正しく伝える義務があります。とはいえ、痛感しました。何もできない自分に失望し、情けなくなりました。

取材を終え、東京に戻ってみると、当たり前ですが、東京は10日前と何も変わっていませんでした。

現地に飛んだ取材陣を慰労するために編集部は席を設けてくれました。

「みなさんお疲れ様〜。カンパ〜イ!」

の音頭と同時に一斉にお酒が振舞われ、会場が盛り上がる。その雰囲気に現地取材をしていたスタッフはものすごい違和感を感じていたのです。

東日本大震災では、東京もあれだけの揺れを感じ、関東でも少なからず被害が出たので他人事はありませんでしたが、阪神淡路大震災は関東の人にとって完全に他人事でした。

現地取材スタッフには、特別ボーナスも渡されました。

わたしは、このお金をどうしても受け取ることができず、翌日、郵便局へ行って、全額寄付をしました。それはわたしだけではありませんでした。親友でもある記者仲間の一人は、

「マスコミは人の不幸で食ってんだな。俺、これ以上ここにいるの無理だ」

そう言って、この業界から去って行きました。

このことがきっかけとなって、寄付が習慣化しました。

以来、ずっと、月に一度は必ず、給料のほんの一部ですが、寄付をしています。もちろん、ただ闇雲にお金を箱に入れるのではなく、一人でも多くの人に直接届くように努力している媒体を選んでいます。

 

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茜さんは、大学生の頃から、寄付を習慣化していました。

ベトナムの貧しい地域の子供達の大学入学までの学費を払う里親制度で、それを知ったのが、ボートピープルから神父になったベトナム人の友人との出会いがきっかけでした。

1年間で1万円。たったそれだけでベトナムの子供の1年間の学習費が賄えるのです。茜さんは一人の女の子がまだ小さかった頃から毎年1万円だけ、その子の学費のために寄付をしていました。その子からは1年に一回、手紙が茜さんに送られてきます。その子の映った写真と「にほんのおかあさんへ」という拙い日本語で書かれた手紙です。

その子は大きくなり大学の医学部へ進学しました。高校の卒業写真では、アオザイを着た綺麗な女性に成長していました。

日本人にとってのたった1万円で、その子の人生を豊かなものにできる。

日本人にとってのたったの1万円で、他人の幸せに加担できる。

これほど、お得なウィンウィンな関係はありません。

ウィンウィンな関係でお金を稼いでいますか?

学生時代、私の収入は飲食店や引越し、解体などのアルバイトでお金を稼いでいました。私が労力を提供することによって、提供される側も幸せな気持ちになれる。少なくともそういう仕事ですから、お金を稼ぐことに疑問を感じることはありませんでした。

しかし、社会人になって、大手不動産デベロッパーに就職して、最初は土地の買収を担当していました。次にマンション販売です。

そこで、ものすごく疑問を感じたのです。

私の仕事は人を幸せにするための仕事のはずなんだけど、本当に幸せにできているのか?かえって不幸している可能性はないか?

噂には聞いていたけれど、土地の買収で、泣く泣く土地を手放す人、土地を追われる人の存在を直接知ることができました。

その人たちから土地を買収して、それでも俺は両手で喜べるのか?

家を買うということは、人生の中でも一世一代の大きな買い物です。買ったマンションが、もし欠陥マンションだったら?本来の相場より明らかに高いということがわかっていて、買った途端に、その価値が下がるとわかっていたら?

それでも、俺はマンションを売るのか?

自分がお金を稼ぐということで、誰かを不幸にしている可能性はないのか?

その壁にぶつかりました。

以来、私は営業で、お客様に私の知りうる事実全てを話していました。もちろん、営業成績は下がります。でも、それでも買ってくださる方はいます。

「風さんは真実を話してくれるので信用できる。値段は相場より高いかもしれないが、この場所で探していたので構いません」

そう言って買ってくださった時は、本当に嬉しいものでした。

ビジネスは商売です。

綺麗事だけではやっていけないことは十分わかっています。

ただ、それをそのまま放置してしまったら、自分の中のバランスが崩れていくのです。だから、バランスを取るために、納得のいかない物件の営業になった時は真実を話して「極力売らない」という努力をしていました。

嘘をつきたくないので、上司にも正直に話しました。

「この物件、どう考えても高すぎます」

「そうだな。でも、お客さんがそれを高いと思わなければ、その値段が適正なんだよ。そして、それを売るのがお前の仕事だ」

上司の言葉は全て正しい。

私の行動は、100パーセント間違っている。正しいバランスの取り方ではありません。

で、あれば、わたしは正しいバランスの取り方を見つけなければならないのです。

それが、ウィンウィンの関係を見つけるということです。

 それを見つけられなかったわたしは、当然、その仕事を追われることになりました。

ウィンウィンの関係を築けないわたしは、お金をいただくことができなかった。それだけのことです。

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ライターの仕事を始めても同じでした。

わたしの書いた記事を読むことによって、幸福度が増した方はたくさんおられます。

これはウィンウィンの関係です。

しかし、

わたしが記事を書くことによって、不幸になった方も確実におられるのです。

不幸な出来事を題材に、私が記事を書いてお金を稼ぐ。

これも、厳然たる事実です。

つまり、ウィンウィンの関係ではない。

ここに必ず不公平が起きます。

民主主義に不公平はつきものですが、そのままではやはりバランスが取れない。

バランスが取れなくなるとどうなるか?

お金がスムーズに回っていかなくなるのです。

 

例えば、相場より高いマンションや欠陥マンションを売って儲ける。

これは、言い換えれば、

「与えないけど欲しい欲しい」「与えた以上のお金が欲しい欲しい」状態です。

Aという人物がBという人物を貶めるために情報をリークし、その情報をもとにわたしが記事を書く。そして、わたしはお金を稼ぐ。その記事によって、必ず不幸になる人が現れます。

ライターとしては間違っていないのかもしれないけれど、人としてはどうなんだろう?このお金はスムーズに回っていくのだろうか?

 

呼吸にしても、お米や野菜を作るにしても、食物連鎖にしても全て同じです。

自然界は、恵みを与えるから恵みが得られるのです。

 

二酸化炭素を吐くから酸素を吸うことができる。

水や太陽や肥料を与えるからお米という恵みをいただくことができる。

植物は草食動物に食べれら、草食動物は肉食動物に食べられ、肉食動物の死骸が植物の肥料となる。

お金もそれと同じです。

与えるから得られるのです。

 

つまり、サービスを与えるからその対価が得られる。

わたしが記事を書くことによって不幸になる人がいる。でも、それ以上にその情報を求めている人がいるからその対価をいただくことができます。

しかし、やはり不幸な人がいるという厳然たる事実からは逃れられません。

わたしは、阪神淡路大震災の取材で、現地の悲惨さや人々の苦しみを日本中に伝えるため、被災者の方々のためと信じ、報道しました。しかし、それがすべての人の役に立ったのか?と、問われれば、何も答えられません。

「自分は人の不幸を利用してお金を稼いでいる」

それは、やはり事実なのです。

その懺悔の気持ちから、「事故災害取材でいただいたお金は寄付をする」と、決めました。

その結果、

「お金は正しい形で回せば必ず戻って来る」

たまたまその事実に気づくことができたのです。

もちろん、一番良いのは、自分の仕事がそのまま人の幸せに直結する仕事です。

ただ、理想と現実がほど遠いのも事実ですが。

986d88796aab0b39ff627e64cc34a257_s流れなき場所は美しくない

 

お金が集まる仕組み 

 

お金は、必ず、人を幸せにできる人のところに集まってきます。

お金は、与えるから得られるのです

 

二人の人に与えられる人は、一人の人に与えられる量の倍のお金が得られます。

「そんなに単純なことなのか?」

そうです。

お金そのものは考えて動いているわけではありません。とても単純です。

より多くの人を幸せにしている人のところに、より集まる。

それだけのことです。

ここで、間違えてはいけないのは、

たくさん働いている人のところに、より集まるわけではない。

と、いうことです。

人より長時間働いている人のところに、たくさんのお金が集まるわけではない。

労働時間がどんなに短くても、ちっとも真面目に働いていないくても、その人が多くの人を幸せにしていたら、それだけでたくさんのお金が集まるのです。

 

「なにそれ?なんか納得いかないな〜」

でも、事実はそうなのです。

飲食店で考えてみましょう。

お客さん一人にランチを800円で提供すると、二人で1600円。子供でもわかりますよね。

同じ料理を高級食材を使って同じ労力を使って作って5000円で提供したら、誰も注文しないのかというと、そうではありません。5000円でも食べたいという人は必ずいます。そして、5000円分の満足度を得られるから気持ち良く5000円を払うことができる。

子供でもわかります。

わたし、なんでもない当たり前のことを書いてます。

わかっている人が読んだら、「人を馬鹿にしてんのか!」ってお思いでしょうね。

でも、

「お金が欲しい」

そう願っている人に限って、この当たり前のことがわかってないのです。

 

このことをあたらめて考えてみてください。

「お金が欲しい」「どうして給料が増えないんだろう?」「どうやったらもっとお金を稼ぐことができるだろう?」

その答えが見つからない人は、ここをよく読んで気づいてください。

お金は、より多くの人を幸せにできる人のところに集まるのです。

なぜなら、

その人のところにお金が集まれば、もっと多くの人が幸せになるからです。

 

だから、もっともっとたくさんのお金が欲しければ、

どうすれば、自分は、自分のやり方でもっとたくさんの人を幸せにすることができるのだろう?

 

こう考えればいいのです。

「だから寄付しろってこと?」

寄付をしろとは言いませんが、否定はしません。寄付もその一つです。

少なくともわたしは、寄付を通してこの事実を知ることができました。

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お金は人を幸せにする

 

お金は、自分が幸せになるためのものではありますが、それ以上に、

お金は、自分以外の人を幸せにするためのものです。

人間は、自分以外の人を幸せにできたら、自分の幸せを感じることができます。

お金は、そのための道具です。

 

 

考えてもみてください。

お金は、人に渡して初めてお金なのです。

自分の手元にどんどん集めても、貯金通帳の数字がどんどん大きくなっても、そんなのはただの数字です。

人の手に渡して初めてお金なのです。

水は流れるからきれいなのであって、流れるから飲めるのです。

血液が流れているから我々は生きられるのです。

全く歩かない人より、たくさん歩く人の方が長生きできます。

お金も同じです。

人の手から渡ったものを人の手に渡すから、またグルッと回って自分のところに戻ってくるのです。

人の手に渡った瞬間に、あなたは幸せを人に与えたのです。だから、

人様の手に渡す瞬間に、幸せを感じられるようになれば、お金は必ずまた戻ってきてくれます。しかも、もっと多くの金額となって。

そして、グルッと回って自分の手もとに戻ってきた時にさらなる幸せを感じます。

それは、また誰かを前回よりたくさんの人を幸せにできるチャンスを与えられたから幸せなのです。

それを、純粋に感じることができる人のところにお金は集まってくるのです。

お金が入ってきて、自分を通って人の手に渡る。

その流れが心地いい。その流れがスムーズな時に、人は、

「幸せだな〜」

と、感じることができるのです。

会社の業績が上がれば、会社が潤い、従業員が潤います。

一人の人間より、会社に多くのお金が集まるのは、より効率よく多くの人を幸せにする能力があるからです。

より良いもの、より良いものを提供し続けるから業績が伸びるのです。

良いものを作り、より良いサービスを提供し続けるから、業績が右肩上がりで伸びるのです。

その結果として、たくさんのお金が会社に入る。そのお金をより一層のサービス向上のために(人様の幸せのために)設備投資や商品開発に当てる。従業員の給料に還元する。

その流れがスムーズな会社が成長を続けられるのです。

全ては、

”人様を幸せにする”

 

この哲学が根底にある人、企業、組織にお金が集まる。

これが、

お金の真実です。

 

だから、その哲学に捻れが生じた時に、会社は傾き、人の心は乱れ、お金の流れが滞る。

「人様をもっともっと幸せにしたい」→「お金が欲しい。もっともっとお金が欲しい」

こう考えるようになってしまうと、企業でも人でも同じです。入ってきたお金を懐に貯め込み、出て行かない。出ていかないのだから、最初はどんどん貯まるのかもしれない。でも、そのうち、詰め込むスペースがなくなってきます。そうなると、

「貯まる」が「溜まる」になります。

そんな場所にお金が「来たい」と思うはずがありません。

そもそもスペースがもうないのです。

だから、お金は回さなくてはなりません。

ただし、人様のためになる使い方を心がけてください。

自分だけが得をするような使い方をしても意味がありません。

なぜなら、それは無駄遣いだからです。

お金のお話の続きは、「500円玉貯金と願ったら忘れること」心の冷えとりコーチング4をご覧くださいませ。

(執筆者:心の冷えとりコーチ 風宏)

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風宏(Kaze Hiroshi)
この記事を書いている人

風 宏(Kaze Hiroshi)

 風宏

心の冷えとりコーチ

冷えとり歴13年目。靴下6枚ばき、半身浴20分。最近お酒がやめられるように変化した2015年2月4日より、女性のための問題を解決するブログを開始。2016年9月GCS認定プロフェショナルコーチ資格取得。女性のための心の冷えとりコーチング講座も開催。