心の冷えをとるコーチング

心の冷えとりコーチング13 ~何歳になっても稼ぎます!1~ 「その前に、稼ぐ人の心を知る」

投稿日:2016年5月21日 更新日:

どんな状態も認める

 

数年前、ある有名プロ野球選手Aにインタビューした時の話です。

当時、Aはスランプの真っ只中にいました。その前年まで、デビューから数年にわたってずっと好成績を収めていました。そして、この年、大ブレイクが最も期待される選手として、マスコミの大注目を浴びていたのです。

つまり、Aにとっては、飛躍する大チャンス。一流選手の仲間入りをするための約束手形をもらう1年間となるはずでした。

おそらく、自分でも自信に満ちた思いで開幕を迎えたことでしょう。彼の成長をずっと見守り続けた監督もコーチも、他の選手も、ファンも、そしてマスコミも、太鼓判でした。

 

しかし、蓋を開けてみると…。

開幕当初から成績は振るわず、打率は0.250(2割5分)にも届かず、守備でもエラーを連発していました。開幕から早半年。全く浮上の兆しが見えないまま、ペナントレースは終盤を迎えていました。スタメン出場はかろうじてできていましたが、途中交代させられる試合が増えました。

試合中、画面に映る彼の顔から笑顔は消え、常に不貞腐れた表情をしているように見えます。

球場内のインタビュールームにユニフォーム姿で現れたAは、

「ちわーっス!」

帽子を取って挨拶して、ソファにドカッと座り、初対面の私に、開口一番、こう言いました。

「はあ〜(自虐的な笑みを浮かべながら私を見て)俺なんか、ぜんぜん(首をイヤイヤするように横に振る)。もうなんでも聞いてください。なんでも話しますから。てか、どうやったらこのスランプから抜け出せるのか、教えて下さい。自分ではもう何やったらいいのか、わからないんです」

そう言って笑うのです。

「落ち込んでいる割にはずいぶん明るいですね」

「だって、もう笑うしかないですから。これで暗くなってたら、今の僕には何もないですからね」

 

(あ、この人はどんな自分もしっかり受け止めている。壁を越えられる人だ。スーパースターになる人なんだな)

ファーストインプレッションで確信したのです。

わたしは、第一印象で、ものすごく好感を持ちました。自分の心の状態をここまで赤裸々に表現できるプロのアスリートに出会ったことがなかったからです。(その後、もう二人出会ったので、プロ野球選手では三人だけです)

「スランプの原因は、自分ではなんだと思うのか?」

「今、行っているトレーニング法は?」

「それをやっての実感は?」

「メンタルトレーニグは何をやっているのか?」

「効果は?」

今まで、彼が幾度となく聞かれてきただろう質問を、浴びせます。それに対して、彼は、時にはソファーに体を投げ出し、頭をかきむしり、自分を責めながら、自分の言葉を自らに言い聞かせるように一つ一つ丁寧に話してくれました。

これにも、私には驚きでした。スランプに陥っている選手は、そこを突っ込まれることを非常に嫌います。選手によっては、インタビュー前に広報から、

「スランプという言葉は絶対に使わないでください」

とか、

「打率についての質問はNGです」

など、事前に忠告されることもよくあります。

ちなみに、このように広報から気を使われる選手は当然、ベテラン大物選手に多いのですが、その後、復活することはほとんどありません。

選手に質問すると、

「またその質問ですか?もう勘弁してくださいよ。もう何回も話してますけどね。ちゃんと記事読んでます?」

と、露骨に嫌な顔をされることもあります(むしろその方が多いかも)。しかし、こちらとしては、直接、本人から聞かなければ記事にはできません。選手もそのことはわかっているはず。でも、イライラとした感情が、どうしてもこちらに向いてくる。

しかし、この選手は違いました。

かなり、苛立っている様子でしたが、それは、わたしにではなく、あくまで自分の不甲斐なさに対してです。その感情を取り繕うことも隠そうともしません。

彼は、私のことを、「自分を取り巻く多くのマスコミの一人」と、してではなく、

今ここで向き合っている1対1の対等の人間同士として、しっかり向き合ってくれていると感じられたのです。

彼はいずれスーパースターになるスター選手。わたしは、無名のフリーライター。

でも、彼のわたしに対する姿勢は、”対等”です。

正直、これは、インタビュアーにとって、本当に嬉しいことです。

そう感じることができると、聞きづらい質問も出来るようになるからです。

そこでわたしは、ふと感じたことを聞いてみました。

「気晴らししてます?遊んでます?」

普通は、

「オフは何をされていますか?例えば趣味とか?」

このように聞きます。でも、彼には、「遊んでます?」ストレートにこう聞いてみたかったのです。つまり、「彼女と遊んでますか?」と。

「全然遊んでませんよ!」

まるで、ズッコケルように肩を滑らせて、身を乗り出してツッコミを入れたのです。この瞬間、彼の本来の明るい感情が全身からバッと溢れ出てきました。

「風さんが、それ聞きます?風さんが一番わかってますよね?」

「何がですか?え、わからないです」

わたしもあえてとぼけて見せます。

「試合のない日くらい、野球のことは忘れて遊んだらどうですか?モテるんだから」

「だって、遊べませんよ。どこで誰に見られているかわからないんだから。マスコミにも追われるし、どこに行っても人目がありますから。こんな状態の時に、遊んでいたら何を言われるか。そうなったら最悪ですよ〜」

「えー!?そんなくだらない理由で?遊べない理由は、人に見られたくないからですか?」

「当たり前ですよ。絶対、悪い事書かれるじゃないですか」

「そんな事を気にしてるんですか?スーパースターが?」

「だって、風さんだって、僕がどこどこで遊んでいるってタレコミが来たら、写真撮りにくるでしょう?『なに、こんな大事な時に遊んでるんだ?』って書くでしょう?」

「当たり前ですよ!だってあなたは今やスーパースターですよ。ファンだけしか知らないような選手だったら撮りませんよ。あなたがスーパースターだからマスコミは注目してるんです。ファンもそうです。フラフラしてたら、そりゃ叩きますよ。「真面目にやれ!』って」

「いやいや、言ってることおかしいですって。撮るんでしょう?」

「撮りますよ」

「だから遊びたくても遊べないんですよ!ストレスを発散することもできないんですから」

「でも、フラフラしてないじゃないですか。一生懸命、やることやってるじゃないですか。もがいているじゃないですか。しっかり苦しんでいるんだから、その分、しっかり遊べばいいんです。自分のいいところだけ見られたいって、都合良すぎますよ。ファンは全部見たいんです。見られてなんぼじゃないですか。叩かれてなんぼじゃないですか。今までだって散々叩かれてきたんだから関係ないじゃないですか」

「まあ、そうですね。じゃあ、僕が遊んでて、マスコミに見つかったら風さん、責任とってくれますか?」

「いえ、僕がその写真を撮りに行きます」

「マジか!」

「本当のスーパースターになって何億円も年俸をもらうようになったら、もっと注目されるんです。もっと叩かれますよ。どうせ、叩かれるんです。そんなことを気にしてたら一生遊べませんよ」

「よーしわかりました。だったら絶対に、バレないように遊んでやりますよ」

「そうですよ。そうやって開き直ればいいんです。ダメな時はダメですよ。でも、努力し続ける限り、必ずよくなります」

「僕、よくなりますかねー。これで終わりなんてこと、ないですかねー」

「それはわたしにはわかりません。その答えは自分で出さないと」

「そうですね。出したいですね。くそー!出してえなー」

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黄色いチューリップの花言葉は、「正直」だそうです。

 

 

謙虚であれ

 

長年、インタビュー取材を行っていると、こういう感覚はよくあります。

初対面の人と会うと、やはり人間ですから、

(この人、ちょっと面倒くさそうだな)とか、(なんか会話のリズムが取りづらいな)とか、(目が死んでるな)とか。

その反対に、

例えば、会場が30名くらいのセミナーや講演会に参加すると、思わず目がいく人とか、たまたま隣に座った人に、(なんかこの人とは相性が合いそうだな)とか、立食パーティーで隣に立っていた人が、一番気の合う人だったとか。

誰だってあると思います。

何となく、気詰まりな場所に一人で赴くと、少しでも、気が休まる場所を無意識に探して、何となく「ここでいいかな」と、思った場所にいると、隣の人に話しかけられて、お互い自己紹介をして、そのままずっとその人と話をして、連絡先まで交換していたみたいな感じ。

基本的には、それと全く同じなのですが、わたしのようにインタビューを生業にしていると、その人の会話の癖だとか、その瞬間の精神状態だとか、私との相性はどうかなどを、いち早く察知し、相手が気持ち良く話せる状態に持っていく必要があります。

そのためには、まず、相手の落ち着く”間合い”を作り(座る位置や距離)、相手の一挙手一投足、目つきや顔つきを観察し、声のトーンや表情を合わせ、相手の状態そのままをしっかり感じ取り、共感できるように心がけます。

そのためには、先入観に囚われないように(特に、疑惑をもたれている人物にインタビューを行うときなど)常に自分の心をフラットに心がけています。

だから、相手が不機嫌だと、その感情がそのままこちらに伝染してしまうし、相手が意識的に不機嫌なのか、無意識でそうしてしまっているのか確認するために、自覚を促すのです。

「今日の気分はいかがですか?話せますか?」

 

「あ、すみません。ちょっと態度悪かったですね。気をつけます」

Aのように、そう言って姿勢を正す選手もいるし、

「そうすか?だったらなんなんすか?インタビューやめますか?俺も話すことないし」

そう言って、そのまま不満をぶつけてくる選手もいます。

ちなみに、同時期に、同じようにスランプに陥っている人気選手B(その当時、ある球団の将来を担うスター選手として大注目されていた選手)にインタビューした時、彼は、終始、ずっとそのような不貞腐れた態度だったので、私はインタビューの途中で、こう尋ねました。

「あなたは、球団が勝手に取材の依頼を受けたのだから、自分は答える必要はない。そう反発しているのかもしれませんが、それを承諾して、今ここにいるのは、あなたです。わたしは一部の番記者や御用記者のように、あなたにとって都合の良いことを書くためにここに来たのではありません。読者に真実を伝えるためにきたのです。そのような態度を終始続けるのであれば、そのまま書くしかありません。それでいいですか?」

それに対し、彼は、

「聞かれたことを全部、話さなきゃいけないんすか?そこをなんとか書くのがプロじゃないんすか?書きたいこと勝手に書けばいいんじゃないですか?別に何も話すことないし」

取材終了後、カメラマンが開口一番、Bを称してこう言ったのが忘れられません。

「球団が過保護に育てちゃったな〜。どんなに才能があっても、育て方が悪いとああなっちゃうんですね。実力がないのに偉くなっちゃってる。全然、自分が見えてないですね。Bは長くないな」

長年の経験上、自分がどんな状態でも、きちんと姿勢を正す(=謙虚さ)選手は、早い段階で壁を乗り越えるか、のちに大きく飛躍します。感情そのままに不満をぶつけてくる(正直と混同してはいけません。正直とわがままは紙一重です)選手はまず、大成しないと言っても過言ではないでしょう。

 

謙虚な所に情報は集まる

 

その後、Aは、週刊誌に何回か熱愛記事が踊りましたが、プライベートでいくら遊んでも、彼に対する批判は一切出てきません。

なぜなら、結果を残しているからです。結果さえ残せば、プライベートのことなんて誰もなにも言いません。

彼は今や日本を代表するスター選手であり、その一挙手一投足を誰もが注目しています。

時折、スランプに陥り、苦しみもがく姿をテレビ画面を通して観ることがありますが、それでも、ふてくされたような表情をすることはなくなったように感じます。

そんな時でも、その状態をどこか楽しんでいるように見えるのです。

もちろん、わたしと会話したことで彼が変わったなどとは思っていません。わたしが気づきを与えたわけでもありません。

彼は、常に、自分に正直に、自分とまっすぐ向かい合っていたから、わたしのような初対面の人間に対してもあのように自分の恥部をさらけ出せるのだし、どんなきっかけも逃さず、必死に自分に気づきを与えるチャンスを少しでも増やそうとしていました。

ピンチを必ずチャンスに変えてやる!そういう、パワーをみなぎらせていました。

スーパースターだって苦しむのです。

でも、その苦しみを隠さない。

その苦しみを自分に隠してないから、人にもごまかさない。

ごまかさないから自分のみっともない部分を人にさらけ出すことができるのです。

さらけ出すことができるから、苦言や忠告を素直に聞くという姿勢が生まれます。

謙虚な所に、情報は集まってきます。

常に、アンテナを張るとは、そういうことです。

 

忠告や批判を素直に聞くことは、とても難しいことです。

必ず、感情が邪魔をします。

「いや、そうじゃない。自分はそうじゃない」

と、否定したり、

「そうだ。俺はダメな人間なんだ」

と、落ち込んだり。

 

そうではなく、そう言った苦言も、たくさんある情報の中の一つとして、ただ聞く。評価をしない。

必要のない情報は、そのまま右から左へ聞き流せばいい。

 

自分の殻を抜け出すことのできる人は、この姿勢が全くブレません。

 

スーパースターたる人間に共通していることは、彼らは、

自分を評価しません。

自分を評価しないから、他人も評価しません。

だから、彼らは、

常に謙虚なのです。

情報にも貪欲です。

謙虚であればあるほど、情報は入ってきます。

 

常に、現状を把握するためにも、情報は不可欠です。

多ければ多いに越したことはありません。

その中から、自分に必要なものだけを選択します。

そのことだけに意識を集中させています。

そして、

現状に足りないものを正確に分析し、補う。

そこに、ただただ集中する。

そして、休む。

このメリハリです。

ちなみに、今現在、AとBの年俸格差は、10倍以上です。

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今の季節に素敵な香りな金木犀。花言葉は「謙虚」

 

己を知る

 

この差は、3年前のあのインタビューの時にすでに付いていたと言ってもいいでしょう。

BよりAの方が才能があったからでも、努力したからでもありません。

Bだって、ものすごく努力をしていると思います。

その差を生んだのは何か?

”己を知る”

”どんな状態の己も受け止める”

”謙虚であり続ける”

”自分の行うべきことだけに集中する”

 

この姿勢だと思います。

 

60歳をこえてからでも社会に復帰できる

 

これは、選ばれた特別な人だけに共通する話ではありません。

妊娠と同時に退職して、子育てが一段落したから社会に復帰したい。でも、今までのようには働けない。そう決め付けている30代のママ。

30代のママと同じように、子育てが一段落したから復職したいけど、かつてのようにバリバリ働くことに自信がないとか感じている40代のママ。

子供も独立して、急に自分の時間ができたのはいいけれど、今まで一度も働いてきたことがないので、自分に仕事ができるとは思えない。そう思い込んでいる50代の女性。

夫の定年後の人生に不安を感じ、今からでも働きたいと考えてはいるものの、外に出る勇気が持てない50代60代の女性。

みなさん、

土俵は同じです。

 

Aのような数億円を稼ぐスーパースターと皆さんの間には、なんの違いもありません。

人生という同じ土俵に立って、

「もっと素敵な人生を歩んでいきたい」

目標も同じです。

誰でも、何歳から始めても、稼ぐ人になれるのです。

次回は、そのお話です。

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紫色のヒヤシンス。花言葉は「初心」

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風茜のプロフィール


風茜のプロフィール

冷えとりコーディネーター。
大学卒業後、美術館学芸員を経て、不況、夫の大病のため、転職を8回経験する。仕事のストレスから体が冷え切っていて、ようやく30代後半で妊娠するも、冷えのため切迫早産しそうになる。子供のアトピーをきっかけに冷えとり健康法を知り、靴下2枚ばきから始める。ずっと体が弱く、入院、手術を繰り返していたが、冷えとりで体質が改善されて、健康を取り戻した。現在冷えとり歴10年目。どんどん体の毒出しが起こり、体の冷えがとれて思う通りの幸せな毎日を送ることができるようになった。現在、靴下8枚ばき、半身浴2時間、1年中湯たんぽをいれ、腹7分を心がけている。アラフィフを機に、冷えとりコーディネーターとして、冷えとりと人との間をつなぐ仕事をしたいと活動を決意。2015年6月より冷えとりブログを開始。
冷えとり歴11年まであと2018年7月1日
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