こんにちは。
冷えとりコーディネーターの風茜()です! @kazeakane
人は人間関係で悩む生きものです。
学生の時は学校の友達関係で悩み、仕事をするようになってからは上司との関係で悩みます。
そんなとき、大切にしたいのは友人関係。
Facebookの友人、学生からのリアルな友達、ママ友で親しくなった人など、環境が変われば人付き合いも変わります。
今日の記事は、そんな心の支えになる友達から裏切られたときに立ち直る方法を考えてみたいと思います。
友人だと思っていた人からの金銭貸借願
金銭貸借は基本的にしないことがベスト
親が金銭トラブルを起こして嫌な面をみてきたので、金銭貸借での人間関係の崩壊を嫌というほど知っているからです。
金銭でトラブルを起こすのは、本当に辛いことを身を以て知っているので、トラブルを起こすくらいなら最初から金銭貸借はしないと固く決意しています。
それでもまったくノーというわけではなく、飲み物を買う細かいお金がないというようなときには、返ってこないことを前提にお金を貸すことに決めています。
もし、どうしても金銭を貸借するとしたら、その人との関係がなくなることも覚悟ですることにしています。
そんな私を試すかのように金銭貸借の依頼があったのです。
金銭貸借の実体験
それはある講座で出会った方からでした。とてもいい方で、尊敬すべきところもたくさんある魅力的な方でしたので、私もこの人とは長く友情関係をつくっていきたいと思っていました。
ところが…
先方はそうでなかったのです。
講座で会うにもかかわらず、直接ではなくインスタントメッセージで金銭貸借を依頼してきました。
内容は、
お財布をすられてしまって困っている。
家族も今週は海外にでかけていて、家族が帰らないと親戚の連絡先もわからない。
家族が帰ってくるまで、◯万円必要なので貸して欲しい。
利子をつけて来週必ず返す
とありました。
その金額は、とうてい失ってもいいという額ではなく、本当にお財布をすられて、海外から家族が帰ってくるまでの間に、なぜそんな大金が必要なのか疑問に思う金額でした。
それから、親戚の連絡先がわからないというのも違和感を感じました。
それについても、きちんと親類の連絡先がわからない理由が言い訳のように書かれているのにもさらに違和感を覚えました。
また、講座で知り合ってまだ数回しか会っていないのにどうして自分に金銭貸借を依頼するのかも変な感じでした。
正直、2〜3回しか会ったことのない私に依頼するというのは、親しいお友達がいないのではないかとその人の人間関係を不思議に思いました。
そんなことから、インスタントメッセージの依頼をしてきたのは、なりすましの詐欺かもしれないと思って、どうしたものかと思い悩んでいたところ、数分もしないうちにその人から別の人からお金を借りれることになったとインスタントメッセージがありました。
すんでのところで金銭貸借しなくて済んだのです。
その依頼があった次の週にその人と講座で会いましたが、何かそのことについて話があるかと思ったのですが、何事もなかったかのように振舞われたのも違和感として残りました。
当時はお財布をすられたことを知られたくなかったのかなと思いました。
私は、自分がその金額を貸してあげられるほど金銭に余裕がなかったことと、せっかく自分を頼ってくれたのに力になれなかったことを本当に残念に思う後味が残りました。
でも、このインスタントメッセージに違和感が残りました。
なぜって、あれ?と思うことに対して、きめ細やかに不安を払拭する理由が次々書かれていたからです。
私にはそれが自分を正当化しているように感じられて違和感を感じました。
結果的には、この不信感がトラブルに巻き込まれずに済んだのです。
ネットの世界の情報拡散の恐ろしさ
1年後にネットで悪事が暴かれる
ところが、そのほぼ1年後…
その人が私にした方法でたくさんの人に借金をしていて、お金を返さないということがSNSで拡散され、その人の金銭貸借問題が発覚しました。被害者もたくさんいたようで、かなりの金額のようでした。
そのことにとてもショックでした。
私はその人をとても信頼して好きだったということもありますが、私自身その人の力になれなかったという後悔が強く残っていたからです。
その気持ちを踏みにじられたのです...
最初からカモだったのに、本気で力になってあげられなかったことに罪悪感を感じてしまっていた自分にあきれてしまいました。
その人は私ではなくてもお金を貸してくれるひとなら誰でも良かったのです。
そのことに私は深く傷つきました。
要するに、ただのカモだったのですから。
そりゃ、知り合った人ばかりの人に金銭貸借のお願いをするはずです。
深く知っている人なら、すぐにボロが出ますから、知り合ったばかりの人をターゲットにしていたのでしょう。
後から、同じ講座に通っていた人も、ほぼ全員が金銭貸借のお願いをされていることを知りました。
被害には遭っていないのにどうして傷ついたのか
私は、すんでのところでお金を貸さずに済んだので被害者ではありませんが、お金を貸せなくて申し訳ないという気持ちと、ちょうどその頃、自分が仕事を辞めて収入に悩んでいたので、私の劣等感も刺激されていたのも傷ついた原因でした。
相手は私を大切な友人とは思っていなくて、ただのカモだったという事実と、人を簡単に信じてしまった自分の甘さに深く傷ついたことに気がつきました。
やはり、失ってもいいと思える金額や、関係だと思えないのであれば金銭の貸借はしてはいけないのです。
幸い、私は自分のお金を失うこともなく、未遂で済みましたが、やはりこの人とは縁を繋げないと思いました。
そんなことを思っているうちに、SNS上で被害者がその人を叩くコメントをし始めました。つられるように周りの人もその人叩きを始めました。今までその人のことを絶賛していた人までも、SNSで叩き始めました。
私は、正直、それは自業自得なので仕方がないと思いましたが、何人かの方がその方をかばう発言をされているのに、モヤモヤしました。
どうして、被害者ではなく、加害者が庇われるんだろう?
その人は自分のSNSで、キラキラ生活をアップしていましたので、被害者の人はお金があるなら早く返してと思っていたでしょう。
SNSで影響力がある人がその人をかばったことで炎上は終焉しましたが、私にはもやもやが残りました。
本当にそうなのでしょうか?
加害者をかばうというモヤモヤの原因
加害者を悪くいうのは良くないというモヤモヤの原因
金銭トラブルを起こした人は結果的にSNSから消えてしまいました。
その後もその人の今後を見守っていこうといういい子なコメントもあって、私はモヤモヤしていました。
あるとき、同じ講座に通っていた人とそのことについて話をする機会がありました。その人も金銭貸借をお願いされて、とても迷って応じなかったことに私と同じく罪悪感を感じていたと告白してくれました。
私はこんな気持ちにさせられているのに、なぜみんながあんなに加害者を庇うのかがわからないと自分のモヤモヤを話すと、
という答えにすっきりしました。
確かにその人をかばっていた人の中には、華やかなその人の人脈の恩恵を受けていた人もいたからです。その人のおかげで仕事を得た人もたくさんいたのです。
その人は、金銭ではだらしなかったかもしれませんが、交流関係も広く、知識も豊富で困った時にいろいろアドバイスをしてくれたいい面も持っていたのです。
それが多くの人の恩恵にもなっていたのでしょう。
SNSのつながりはいい面しか見えないので注意
人のつながりはとても不思議なものです。
私はお金と時間はとても大切なものと考えています。人のものを奪うのは良くないし、お金と時間に誠実ではない人とはやはりおつきあいできません。私がその人に会うと、感じていた違和感はそういうことだったのだなと思いました。
SNSとは恐ろしいもので、いい面しかアップしません。学生時代や会社のように、嫌な面も見ることがなく、SNS上のキラキラ部分でしか判断できません。その人の本質をSNSだけで見抜くことはとても難しいことだということを今回の事件で私は学びました。
そして、悪事は昔よりもずっと今の方が暴かれます。悪事は一瞬にして拡散され、ネットに残り続けます。その人が起こしたトラブルも検索すれば、ネットでその経緯がわかるのです。
今まで以上にSNSやネットには注意する必要があるのです。
被害にあってしまったらすることは5つ
このことを書くのに半年かかりました。
被害に遭っていないとはいえ、気持ちの立て直しにはかなり時間がかかるほうです。今こうして記事にできたのは、自分の中でようやく消化できたからなのだと思います。
それほど大切な人と思っていたので、本当に残念です。
お金は失わなかったけれど、友情を失うことになりました。
もしも被害にあったらすることは5つです。
- 自分が悪いと思わず、周りに相談する
- しかるべきところに相談する(無料法律相談)
- 警察の相談窓口に相談する
- 体をとにかく温める
- 部屋の中のいらないものを捨てて、気持ちの整理をする
周りに相談する
まず、共通の友人に相談することです。
今回の事件は、加害者が被害者に口止めをしていて、そのために発覚が遅れ、被害者が増えてしまいました。ある人がたまたま友人に相談したら、その友人も同じ被害に遭っていることがわかり、悪事は次々と発覚しました。
それからの解決が早かったです。誰にも言わないで一人で悩んでいても、自分がつらいばかりです。まずは身近な人に相談して、それでもだめならば、しかるべきところに相談して解決しましょう。
加害者は泣き寝入りしてくれそうな人にお金を借りていることが多いので、別の人に中に入ってもらうとすんなり返してもらえる場合もあります。今回はそのケースでした。
法律無料相談を利用する
それでも解決しない場合はすみやかにしかるべきところに相談することです。
そんなときには弁護士相談がおすすめです。市町村の無料の弁護士相談があるので、居住の役所にすぐに相談してみてください。
寸借詐欺は、少額であること、友人という信頼のもとでの借金のため証拠がないという点から、法的措置をとるのが難しいですが、まずは専門家に聞いてみましょう。
ネットで無料相談したい場合はこんなサイトもあります。
警察に相談する
小さな事件ではなかなか警察は動いてくれませんが、お金を貸している人に警察に相談しているということを告げると返してもらえることもあります。
お金を返して欲しいといって、返す意志はあるけれどなかなか返してもらえないというような軽犯罪でお困りな方が相談する窓口があります。
体を温める
自分を立て直すためにすべきことは、とにかく体を温めることです。
心身的に落ち込むときは、長い時間半身浴して体の芯まで温めてください。
冷えがとれると気持ちが前向きになれます。
部屋を片付ける
こんなふうに怒っていたり、落ち込んでいるときは自分の居場所が荒れていることがあります。
そんなときは、いらないものを捨ててみてください。
ものを捨てていく作業は自分にとって必要のないものを削除する作業です。
ものを捨てていく作業をしているうちに、友人だと思っていた人への気持ちも捨てることができ、強くなれます。
傷ついたあなたへ
金銭トラブルは、あなたの善意を利用しての悪事なので、あなたは悪くありません。
でも、優しいあなたは自分を責めてしまうかもしれません。
友達だと思っていた人は友達ではなかったということ、金銭貸借は少額でも返さなければ犯罪です。
だから、お金を貸して返してもらえず、自分を責めているあなたは悪くありません。
どうか、解決に向かって一歩踏み出してください。
このことを文章にして残しておこうと思ったのは、自分への戒めのためと、私のように被害者なのに罪悪感に感じている人にあなたは悪くないということを伝えたかったからです。
(執筆者:冷えとりコーディネーター 風茜)
まとめ
返ってこなくていい額ではない金額の金銭貸借をしない
少しでも違和感を感じたら、そのことを受け入れない
もし被害者になってしまったら、自分が悪いと思わずに、まず身近な人に相談する。解決しなければしかるべきところに相談する
加害者をかばい正当化するようなことがあっても、それは違います。(加害者が絶対的に悪い事実は変わりませんし、それを自分のビジネスに利用しようとする人もいます)
お金と時間にルーズな人とはつきあってはいけない
ふだんから、自分の見たいもの、都合のいいものばかりを選択しないようにする