こんにちは。
冷えとりコーディネーターの風茜()です! @kazeakane
脳腫瘍の術後、夫の気持ちとしては、手術して悪いところを取り除いたのだから、完治したはずと思いたかったようですが、後遺症として、手術する前よりも、もっと頭痛が起こるようになってしまいました。
ますます、その痛みから逃れたくてロキソニンという鎮痛剤を飲むようになってしまいました。
ところが、あることがきっかけで頭痛が治ることに気がつきました。
今日の記事は、脳腫瘍術後も続く頭痛で手放せなかったロキソニンとさよならできた体験についてお話したいと思います。
脳腫瘍手術の後遺症で残る2つのこと
脳腫瘍の術後にお医者様から言われていたことが2つあります。
1「ものを食べると涙と鼻水がたくさん出ます。これは止めることはできません。」
退院して、食事をすると、本当に涙と鼻水が出てきました。
これが、本当にものすごい量で驚きました。まるで泣きながら食べているみたい・・・。
顔面神経が誤作動することで起きてしまうのだそうです。
健康な人でも、温かいうどんなどを食べると、鼻水が出てきますが、普通の食事でそんな感じになりました。
テッシュはかかせません。
これが1年くらい続きました。術後18年の現在は、すべての食事の際に鼻水や涙が出るということではなくなり、普通の人と同じように、温かいうどんを食べたときに、気持ち普通の人よりは、鼻水が出るというくらいになりました。涙はでなくなりました。
夫は、今ではすっかり冷えとり信奉者(冷えとり歴10年)に変化しているので、
「脳の毒が鼻水になって出てたんじゃないの?」
と言いますが、鼻水は食べ過ぎの毒です。
「脳の毒は、鼻血やいびきで出てくる」と、「医者知らず『冷えとり』で完全健康人生」(進藤義晴著)に書かれており、夫も脳腫瘍の発見前には、ものすごいいびきが激しかったことを思い出しました。(当時は、冷えとりは知らなかったので、男性特有のいびきのひどい状態なのだと思っていました)
さらに、この本には、「頭痛や頭の病気は肝臓と腎臓が悪いから」起こるのであって、「肝臓は腎臓や消化器の方に毒を渡してしまっていて」、毒が出す場所がなくなると、「肝臓や腎臓が一緒になると頭へいくので、脳梗塞とか脳腫瘍にと、次の病気になる恐れがある」と書かれています。
長年の暴飲暴食で肝臓と胃を酷使した結果、このような結果になったのかもしれないなと思いました。
また、この本には「もし現在、脳腫瘍になってしまった人がいましたら、今からでもしっかり「冷えとり」をすると治ります」とあり、少し希望が持てました。(というのは、夫は顔面神経を損なわないために1ミリほど、腫瘍を脳に残したままなのです)
このしっかりとした冷えとりというのは、
- 24時間半身浴をしている状態をつくること(半身浴は最低でも20分以上行うと効果的、寝ている時は湯たんぽを入れる、日中は靴下を履いて身体を温める)
- 食べ過ぎない
ということを意味します。
(*詳しくは、「冷えとり 食べ過ぎとはどういうこと?」をご覧くださいませ)
(そして、自分の変化を実感し、食べ過ぎなくなっていくとか、靴下をたくさん履けるようになるといったことが起こります。)
特に、緊急の症状悪化の場合は、長時間の半身浴が一番効果があるように思います。
自分の場合でも、咳のひどいときには一晩お風呂で過ごすつもりで、うつらうつらしながら半身浴をし、痰を吐き出していたら、入浴して5時間くらいしたら、その症状が治まったときがありました。ひどい咳喘息のような発作がそれでおさまったのですから、本当に驚き、本に書かれていたことは真実だったのだと実感いたしました。けっこう疑り深い性格ですみません)
また、いろいろな体験談を読んでも、半身浴が効果的だったとあります。
ですが、24時間半身浴を続けるというのは、生活をしていくのに無理があるので、だからこそ、半身浴のできないときに靴下や湯たんぽなどで補おうというのです。
こういう理由で、私は冷えとりで一番大切なのは半身浴ではないかと思っています。
夫にもぜひ20分以上は半身浴をやってもらいたいのですが、もともとカラスの行水で熱い湯(42℃)をさっと入るという人なのでなかなか難しく、それでも現在は10分くらいは読書しながら入れるようになったので、変化はあったのではないかと思います。
2「頭痛とは一生のおつきあいになります」
左耳の組織をごっそり丸ごととってしまいましたから、気圧の変化にとても弱くなってしまったようです。
雨が降る・・・
台風が来る・・・
満月・・・
気候の変化と気圧の変化、月の満ち欠けなどにも左右されるようになりました。
退院して最初の頃には、比較的に強い鎮痛剤がひと月分だけ処方されていました。
夫は、術後すぐのあの猛烈な頭痛が怖くて、この薬をすぐに飲んでしまいました。
ひと月後の検診のときには、もうその薬は処方されず、もう一段階弱い鎮痛剤を処方されました。
すると、あんなによく効いていた鎮痛剤の効果が感じれなくなり、頭が痛くて我慢できないと言い出しました。
次の検診の際に、思いあまって、
「頭痛はとれないんでしょうか?」
そう執刀医の先生に聞いてみたところ、
「ああ、脳腫瘍の手術をした方は一生頭痛をつきあっていくことになります・・・」
さらりと言われて、絶句したそうです。
でも、その一段階上の鎮痛剤は処方してくれませんでした。
そもそも、こんなに腫瘍が大きくなったのは、暴飲暴食を続け、病院にもいかず、市販の鎮痛剤で頭痛を押さえ込んだせいなのです。
痛みは、身体の不調を教えてくれるのです。
それを楽に痛みをとりたいということから、こんなにひどい目に遭ったのに、本当に喉元の熱さを過ぎればというのは、よく言ったものです。
術後、しばらくは一段階弱い鎮痛剤(ロキソニン)を飲んでいました。
が、あまり頭痛はすっきりとはとれなかったようです。
次の再診のときに先生に相談すると、
「頭痛が起こりそうと思ったら、そのときに飲んでください。起こってから飲んでもあまり効かないんです」
と言われ、夫は頭が痛くなりそうと思ったら、すぐにその薬を飲むようになりました。
ひどいときには、仕事から帰ってきて、ストレス発散のためにお酒を飲んだ後に、
「頭が痛くなったらいけないから、予防のために薬を飲んでおこう」
そう言って、薬を飲んでいたために、ひと月分処方された薬があっという間になくなってしまうこともありました。
でも、まだその薬は病院でしか処方されない薬だから、良かったのです。
(今では、この薬は数年前から薬局で手軽に買えるようになってしまったので、ますます手軽に飲めるようになってしまいました。)
この鎮痛剤は、私も生理痛で飲んでいる薬なのですが、月に2〜3日程度なら問題はないと言われましたが、こうほぼ毎日のように薬を飲むのは、素人の私でもまずいのではないかと思ってしまいます。
しかし、夫は頭痛がこわいので、薬を飲みます。
最近では、薬の飲み過ぎで頭痛が起こるという事例もあるそうです。
これは、頭痛の発作をおそれるあまり、予防のために薬を飲む→回数が増える→量が増えて痛みに敏感になる→頭痛が増えるという、負のスパイラルを引き起こします。
やはり、頭痛薬は月に10日以上飲むのは良くないのです。
また、この薬は胃にとても負担をかける薬なので、病院によっては胃薬を一緒に処方される場合もあるので、やはり飲み過ぎはよくないのだと思います。
気候の変化のときの頭痛は仕方がないとしても、ストレス発散のために飲んだアルコールによって起こる頭痛をおさえるために、薬を飲むのは本末転倒なので、なんとかやめさせたいと考えていました・・・。
負のスパイラルは、やはりどこかで断ち切る必要があるのです・・・・。
追記:薬剤師のママ友によると、市販のロキソニンと処方薬のロキソニンは違うそうです。できれば、処方箋のロキソニンを飲むのが良いとのこと。
冷えとりによる頭痛激減効果(排便)
現在、脳腫瘍から18年経過。
冷えとり歴10年目の夫。
冷えとりを始めた頃は、あまり頭痛は変わりませんでした。
相変わらず、ここ数年続けていた予防のために鎮痛剤は飲んでしまっていましたし、雨が降ったり、台風が来たら、頭痛はひどく起こっていました。
ところが、あるときに
「この頭痛は、薬を飲んでも効かない薬だから、飲まない」
と、言って頭痛に耐えているときがありました。
そして、そのときに下痢をしたようです。
すると、頭痛がなくなったのです。
冷えとり的に考えると、下痢は身体の奥の毒を排出してくれます。
私自身も歯茎が腫れているときに、ものすごい下痢をしたときがあり、下痢とともに歯茎の腫れがひいてしまった経験があります。
ですから、毒は下痢とともにでるというのは本当なのだと思います。
そして、どうやらこの頭痛が起こる時は、便秘しているときが多いということにも気がつきました。
もう一度同じことを繰り返しますが、「頭痛や頭の病気は肝臓と腎臓が悪いから」起こるのであって、「肝臓は腎臓や消化器の方に毒を渡してしまっていて」、毒が出す場所がなくなると、「肝臓や腎臓が一緒になると頭へいくので、脳梗塞とか脳腫瘍にと、次の病気になる恐れがある」とあるのを見る通り、
消化器で毒を出してしまえば、頭に毒がいかないので、頭痛が起こらないことに気がついたようです。
それからは、排便にものすごく気をつかうようになってきたのです。
頭痛は完全にはなくなりませんでしたが、冷えとりをすることによって、
◯薬に頼らなくなった
◯他の予防策を発見した
という明らかにそれまでに比べれば、いい方向に進んでいるように感じます。
(執筆者:冷えとりコーディネーター 風茜)
冷えとり豆知識
- 薬の飲み過ぎから、頭痛を引き起こすことが多いということが、最近ではわかってきました。
少しの痛みにも敏感になり、不安になるので、薬を飲んでしまう方は、どこかで薬をやめてみるのも、ひとつの方法です。
新しい道を発見できるかもしれません。 - 夫の場合は、下痢が頭痛激減のきっかけになりました。
人によっては、入浴という方もいます。身体は局所だけを考えるのではなく、全体的にみるのが、冷えとりです。
頭痛の場合は、肝臓と腎臓の毒が頭にいくので、その毒が出てしまえばよいのでしょう。自分にとって、頭痛を改善するよい方法が見つかるとよいですね!
そんな夫のめんげんについても書いています。