こんにちは。
冷えとりコーディネーターの風茜()です! @kazeakane
今では家族で冷えとりをしていますが、ここに至るまでには長い道のりがありました。
男性は理論、理論でエビデンスや原因を知りたがります。
体を温めるだけで病気が治るなんていう冷えとりのことをにわかには信じることができませんでした。
そんな夫が長年苦しんできた花粉症が冷えをとることで改善に向かったお話です。
花粉症がひどかった夫
冷えとりに懐疑的だった夫が、私と子供の健やかさを目の当たりにして、ようやく効果があるかもしれないと思い始めたことをお伝えしました。
そして、靴下2枚から重ね履きを始め、ついには6枚も履けるようになり、それと同時に様々なめんげんがでてくるようになりました。
夫が花粉症の季節から、冷えとりを始めて、1年経った頃のことです。
また花粉の季節が巡ってきました。
夫はスギ花粉にもブタクサにも反応して、のどと目がとてもかゆくなります。
立派な花粉症持ちでした。
冷えとりの靴下を始めたのが、1年前のこの季節(春)で、そのときは薬(抗アレルギー剤)を飲みながらの冷えとりスタートでした。
友人や仕事先にも花粉症の人がいますが、目が真っ赤で本当にかゆくて辛そうに見えます。
(申し訳ありません。私は鼻炎アレルギーがありますが、なぜか、花粉症ではないので、その苦しさがよくわかりません?)
あまりに花粉症がひどい人は、花粉が見える〜と言っていますが、あながち嘘ではない気がします。
夫もそういう人の一人で、この季節になると、
今日は花粉が見えるほど飛んでいる!(私にはまったく見えません)
よくそんなことを言っていました。
ここ数年は、予防のために、早くから抗アレルギー剤を飲んでおくといいと、耳鼻科でアドバイスを受けたので、冬の終わりから薬を飲むようにしていたみたいです。
しかし、冷えとりを始めて1年たったこの春は、多忙のために耳鼻科に行くことができず、早くからの対処はできていませんでした。(本当は花粉症で混雑した耳鼻科に行くのが、おっくうだったのかもしれません)
その年は、空前の花粉の量が多いと予測された年でした。
ところが、春になって、スギの花粉予想が毎日テレビで、「今日は多いです」と予想されても、あまりかゆいと言わなかったのです。
不思議に思って、かゆくないのか?と、聞いてみたら、
かゆいことはかゆいんだけど、我慢できるかゆさなんだよね、との答え。
これは、花粉症が治ったのでしょうか?
進藤先生の著書には、
「春は肝臓の毒出しの季節で、肝臓は解毒器官なので、毒素を体外に出して病気を治そうとして、1年で一番働きが活発になります」「医者知らず冷えとりで完全健康人生」
とあります。
冬の間に身体にたまった毒が、花粉をきっかけにどんどん身体の外に出るので、花粉はありがたいと思いましょう的なことが書かれていましたが・・・。
鼻水、かゆみ、目の充血などは、食べ過ぎのときに起こる症状です。(食べ過ぎた翌朝、目やにがびっしりと目がはり付いていたりすることはありませんか?)
この冬、彼は絹の下着を身に着けて、靴下も2枚から6枚にして、絹のスパッツも履いて、身体が温まっていたのかもしれません。
それと、いつもの冬は食べ過ぎていました。
夕食後にテレビを見ながら、こたつでみかんやりんごをを食べ、身体を冷やしていました。(果物は身体をとても冷やすのです)
しかし、冷えとりを始めてから、身体も冷やしていないし、だんだん食後にフルーツを食べたいという気持ちがなくなってきて、食べなくなりました。
食生活も食べ過ぎではなくなってきていたので、身体にそんなに毒はたまっていなかったために、花粉症の症状があまり現れなかったのかもしれません。
そして、花粉症の症状が起こっているときは、薬で止めてはいけないとも書いてあります。
結局、薬で止めても、毒は全部外に出ていないため、また、その姿を現してくるので、花粉症を治したければ、完全に毒を出さなければ、永遠に花粉症の症状が現れることになるのです。
「そのかゆさは、我慢できるかゆさなの?」
聞いてみたところ、がまんできるというので、この年(夫・冷えとり1年目)は、薬は、あまりにかゆくて耐えられない時だけ、前年度にもらった薬の残りを飲んで対処していました。
(結局、前年度に薬を処方されても、医者の指示通り飲まずに大量に残っていました)
それと、外出時にはマスク着用。
とにかく、かゆければかいてもらい、咳や鼻水を出して、この年は乗り切りました。
西洋医学の先生からの口内炎は食べ過ぎと指摘される
少し花粉症のことから話題を変えて、食べ過ぎの話しをします。
前述で、彼が食べ過ぎなくなったと書きましたが、これには理由があります。
冷えとりを始めて10ヶ月くらいたった頃に、彼は口内炎に悩まされるようになりました。
口内炎は食べ過ぎているときに、口の中を痛くさせて、食べさせないようにする症状です。
しかし、冷えとり10ヶ月の彼には、そんなふうに落ち着いてどっしりは構えてはいられず、
◯ビタミンCが足りない→フルーツをたくさん食べよう
◯医者に行って薬をもらおう→化膿止めを飲まなきゃ!
そう考えて、原因探求のために医者に行ったようでした。
私が観察したところ、口内炎で騒いでいたのはお正月休み明けでした。
おそらく、年末からの忘年会、クリスマス、お正月、新年会といった行事が続き、過食気味になっていたのだと思います。
だから、口内炎ができて、身体から、もう食べないで〜というシグナルが出ていたのに!
まず、彼が出かけたの歯医者。
口内炎で歯医者?
そう思いましたが、ネットで調べて、口内炎の場合は口腔外科がよいと知ったようです。
口の中に白い膿がたまった突起の口内炎や穴があいている場所を診せた後に、歯科医は、
「栄養が足りていないので、しっかり食べてください。そしたら、治るでしょう」
そう診断されました。
え?
こんなにお腹もでて、ふくよかなのに?
栄養失調と診断されました。(私は疑問でいっぱいです)
もともと食べることが好きだった彼は、医者に食べてくださいというお墨付きをいただいたので、それからはもう食べまくっていました。
当然、口内炎は悪化する一方です。
私は、ただの食べ過ぎで、2〜3日食べなければすぐに治るよと、言いましたが、聞く耳なし。
彼はなんで治らないんだろうといらいらしていました。
そんな折に、子供が下痢嘔吐症に感染して、かかりつけの内科で点滴をうたなければならなりました。子供の点滴を待っている間に、彼が口内炎について、先生に相談しました。
すると、内科医の先生が、エコーで臓器も診てくれました。
彼にもエコーにうつった臓器を診せながら、説明してくれました。
内科医「お父さん・・・。栄養失調ではありませんよ。胃の大きさも正常ですし、なにしろ、まだ朝だっていうのに、パンパンに胃に食べ物が詰まっていますよ。たぶん、昨晩の食べ物かな? 食べ過ぎですよ(笑)」
(午前9時のことでした。当然、朝だからそんなに胃にものは入っていないはずです)
夫「え〜、そうですか? 口内炎がひどくて、口腔外科に診てもらったら、栄養失調と言われたんですよね。食べてないから栄養失調になると言われて、自分でも食べないほうなので、そうなんだと思って、それでもそんなには食べられないんですよね・・・」
私(うそ、うそ、食べない方じゃない。食べるほう!と心の中でつっこんでいました)
内科医「ふだん、どんなものを食べていますか?」
夫「ちっとも食べていないんですよ」
内科医「いや、そうは言っても、この胃の状態は食べていない人の状態ではないですよ」
夫「昨日は、仕事で同僚がラーメンとチャーハンを一人前づつ食べたので、それは食べ過ぎだと思い、自分はレバニラ定食を食べました。その後、同僚はデザートを食べるとコンビニに行き、ロールケーキ一本食べていましたが、自分はプリンとどらやきにおさえました。ね、食べていないでしょう・・・」
一同「・・・・・・」
看護師「お父さん・・・。それは十分食べ過ぎですよ。少し控えたほうが・・・」
夫「でも周りに比べれば、食べていないほうだと思うんですけれど、ねえ?」
茜「・・・」(周りがひどい食べ過ぎなんだって!とまたもや心の中でつっこんでいました)
内科医「とにかく、食べ過ぎです。少し控えていれば、口内炎なんてすぐに治りますよ!」
こんなふうに、ついには、彼の信奉する西洋医学の先生からも食べ過ぎのために口内炎ができていると指摘されてしまったのです!
おまけに、薬さえ処方されませんでした。
なんていいお医者様なのでしょう!
その後に、私から、
「ほらね〜。だから言ったでしょ!!!」
とさんざん言われて、夫も猛省したようです。
こんな経緯があって、食べ過ぎを改めようという気持ちが少しは芽生えたようでした。
本当に、人は痛い目に遭わないと悪習はなかなか改善できないものなのです!
冷えとり2年目の春
そうして、彼も冷えとりを始めてから2年経ち、また花粉症の季節が巡ってきました。
この間に、靴下は破れまくるし、スパッツも何枚も破れました。
花粉予報も毎日すごく花粉が出ていると報道されています。
しかし、彼はこの冬にきちんと冷えとりもやって、食べ過ぎも悔い改めたおかげで、あまり症状がでなかったのです。(でも、まだ食べ過ぎは食べ過ぎなんですけれど、あくまで猛烈に食べていたころと比べて、食べ過ぎではなくなったということです)
花粉症の薬も必要ありませんでした。
口内炎を食べないことで治した彼は、薬を飲まずに治すことができたという経験を経て、少しは薬がないとだめだという考えを変えたようです。
春の暖かい日に、マスクなしに外に出て、
なんて、気持ちがいいのだろう
感動していました。
前年までは、
春は大嫌い、スギやヒノキやブタクサなどはすべて伐採してしまえ!
花も花粉をつけるな!
そう悪態をついていたのに大変身です。
こうして、彼は薬を飲まなくても大丈夫なのだという自信に満ちあふれた一歩を踏み出すこととなったのでした。
冷えとりで毒が出てしまったら、花粉症も寛解してしまった嘘のような本当のような体験となりました。
(執筆者:冷えとりコーディネーター 風茜)
冷えとり豆知識
- 春は解毒の季節です。木の芽がでたり、花が咲くといった、成長の季節でもあります。
ふきのとう、ぜんまい、たけのこなどの春に食べるものには身体の毒出しを助けてくれるのがあるので、いただきましょう! - 男の人で冷えとりを続けようと決意するのは、病気が改善されるという経験ができたときだと思います。
半身浴できない、靴下を履けない、湯たんぽは熱くていや、いやな理由ばかり言って、できないことを主張してきますが、最初はできる範囲でやるだけでも、御の字だと思いますよ。
だって、そのうち自分からやり始めますからね!
今では家族でおだやかに冷えとりをしていますが、こんな紆余曲折がありました。