こんにちは。
冷えとりコーディネーターの風茜()です! @kazeakane
冷えとりをしていなかったときの妊娠は、体が冷えていて、切迫早産しそうになり、妊娠後期はほぼ寝たきりでした。
ようやく2500gを越えてそろそろ出産というときに、大きな台風がきて、破水。
自然の力は偉大で思いも寄らない出来事を人間の及ぼすものだと実感しました。
予定よりも二週間も早く出産することになってしまった冷えとりしていなかった頃の妊娠のお話です。
2500gを越えていよいよ出産間近
ようやく赤ちゃんは2500グラムを90グラム越えました。
もうNICU(新生児集中治療室)に入る心配もなくなりました。
私の子宮の収縮が勝るか、赤ちゃんの成長が先かの、せめぎ合いでしたが、ほっと一安心です。
どういうわけか、くるりと回転してくれて正常の胎位にもなってくれたので、自然分娩で出産できることになりました。
女医さんからは、にこにこしながら、
「もう、ウテメリンを飲むのをやめてもいいですよ」
と、言われました。
すぐに薬を飲むのをやめればいいのに、私は出産前にどうしてもやりたいことがあったので、その週の週末まで薬を飲むことにしました。
それは・・・
やりたいこと=外食!!!
赤ちゃんがきたら、もう自由に外食できなくなります。(いえ、実際は赤ちゃんの首がすわれば、外食に連れて行っても黙っておとなしくしていてくれるから、外食可能だったのです!これも私の思い込みでした?)
その前に、ずっと家にこもって、家のごはんだけを食べていたので、どうしてもレストランの味や雰囲気を味わいたかったのです。
女医さんからはウテメリンを飲むのをやめると、すでに赤ちゃんは子宮口の出口近くにいるので、すぐに出産ということになると言われていたので、そうなる前に少し自分の時間が欲しかったのでした。
ところが、何を血迷ったのでしょう。
行ったことのない新しいカレー屋さんに行きたくなったのです。
残念なことにこのカレー屋さんは、注文してから電子レンジのチンという音が鳴り響いて、
?!
しまった? 失敗かも・・・。
そう思ったときは、時はすでに遅しでした・・・。
たぶん、神様が、欲深い私に、最後のとどめをさしたのでしょうね。
案の定、カレー屋さんなのに、ナンはどうみてもレトルトをチンと温めて,ルーは冷凍食品ぽく、おいしくありませんでした。
せっかくの三ヶ月ぶりの外食なのに...(涙)
魔が差したな〜。
まあ、いいか。明日はいつものフレンチに行こう。
ところがです。
この年は珍しく7月に台風が来て、次の日は外出できませんでした。
そして、その日のうちに台風が去ってしまって、夜にいきなり破水してしまったのでした。(台風や月の満ち欠けなどは出産に大きな影響を与えると言われています)
いくらなんでも,ウテメリンをやめてすぐに出産なんてないだろう・・・
このときもまだ私はタカをくくっておりました。
これからどんな目に遭うかも知らないくせに!
知らないって本当に恐ろしいことです・・・
台風がきて、破水が早まり、いざ、出産!
台風がきたことが出産に大きく影響を与えることとなり、破水してしまい、予定日よりも二週間近くも早い出産となってしまいました。
破水のことは、すごくよく覚えています。
カレーをランチで食べて失敗した夜に家で食事をとりました。
いつものように、食後にフルーツを食べようと思い、冷蔵庫から桃をとりだしました。(フルーツは冷えによくありません? この頃は、そういうことも知らずに、フルーツならお菓子などの甘いものよりも許されるだろうとたかをくくっておりました)
突然、おしっこをもらしたような感覚に襲われました。
すると、生温いおしっこのようなものが床にさ〜っと広がります。
これは、破水だ!
すぐに、外出中の夫に電話しました。
夫は、家に着くのに一時間半かかるところにいたのですが、夫を待って一緒に行こうと思いました。
念のため、病院に電話すると、すぐに来てくださいと言われました。
「羊水がなくなってしまうと、赤ちゃんは危険にさらされます。すぐに来てください。」
この言葉を聞いて、あれ?けっこう重篤なことなのね?と少しあせりました。
時刻は9時近く。
タクシーを電話で呼んでいこうと思いましたが、全然混み合っていて、配車ができないので、仕方がなく、道で流しのタクシーをを拾うことにしました。
幸い、家の前がタクシーの抜け道になっているところだったので、すぐにつかまえることができました。
羊水がもれないように、生理用のナプキンをしていましたが、すでにイヤな感じです?
早く、着いて〜
ドライバーの方に、もうすぐ生まれそう!と言うと、とても驚かれました。そして、車が揺れないように丁寧に運転してくださいました。
タクシーを病院の緊急外来口で停めてもらい、タクシー代を支払い、普通に歩いて受付に行くと、慌てて、職員の方が車いすを持ってきてくれました。
ここで、私は、
え? そんなに大変なことだったの?
ちっとも歩けるけれど・・・
のんきにそう思っていました。
まだ着いたばかりは、そんなにお腹も痛くなく、入院の手続きをベッドの上で自分でやり、赤ちゃんの心音を聞くためにモニターをつけたりしていたら、夫が到着しました。
看護師さんが、
「たぶん、今日は生まれないと思いますから、ご主人は帰ってください」
と、言いにきて、夫が帰る前に休憩室で飲み物を飲んでいると、急に私のお腹が痛くなり、分娩室に行くことになりました。(帰らなくてよかったですよ〜)
本当に痛くて、痛くてたまらない状態になりました。
そして、痛いと言っても、看護師さんが全然信じてくれなくて、
「もう、大げさなんだから〜」
とりあってくれないのが腹立たしかったです。(初産でそう早く生まれるということがないため、痛いと訴えるのは大げさととられてしまったようでした)
でも、猛烈に痛いんです。
あまりに看護師さんが取り合ってくれないので、どの痛みになったら呼べばいいのか聞いてみました。
「大丈夫?と心配そうに言うご主人に心の底からむかつくとき」と教えられ、確かにむかついたので呼びました。
「まったく大げさなんだから!!!」
といいながら、チェックをしぶしぶしてくれたときに、
「あ、もう赤ちゃんの頭が子宮口まできている!急いで分娩台へ!」
だから,言ったじゃありませんか!!!
痛いって!!!
その後は怒濤の痛み。
あまりの痛みに呼吸の仕方がわからなくなり、窒息しそうになりました。
ああ、息ができないって、こういうことなのか〜。
これが今でも印象に残っています。
初産最速1時間54分でその日のうちに生まれてしまいました。
あまりの分娩の早さに2度目か3度目の出産かと思ったと、後から看護師さんから聞きました。
まあ、高齢出産ですから、年齢的にそう見られても仕方がありませんけれどね・・・
台風の影響で出産妊婦が多かった出産後
私が突然破水をしたのは、予定よりも早い台風の翌日のことでした。
台風の影響で妊婦も多く、病院はごった返していました。
あまりに突然の出産だったために、かかりつけの女医さんも間に合わず、当直医の女医さんにとりあげてもらいました。
会陰を切るなんて、分娩の痛みにかすんでしまいました。
いつ切ったの?
そういう感じでした。
何をあんなに怖がっていたのでしょう?怖がることなかれです!
一番の痛み以外はなにも感じないということがわかりました。
私の場合は、心配していた痛さよりも、呼吸困難でパニックになりそうでした?
痛いときって、息を思わず止めてしまうのですが、分娩のときにお母さんが息をとめるとお腹の赤ちゃんに空気が届かなくなるので、先生や看護師さんが、
「息をしてください。ひーひーふー。ひーひーふー。」と施してくれます。
ひーひーふー
ひーひーはー
これは必要なのです。(この状態になるまでは、変なのと思いましたけれど)
痛みの中で、息を止めないで、息を続けるのは本当に大変でした。
出産した日は身体が興奮状態で一睡もできず、幻覚のようなものをみました。(聞こえたのかも・・・)
「赤ちゃんには、12人の踊りの神様がついている〜」
(思わず世の中にはそんなにたくさん踊りがある?と突っ込みたくなりました。)
追記:その後、子供は4歳でバレエを始め、中学受験で一時中断し、中学部活で新体操に励んでいます。順調に踊りの神様に味方してもらっているようです。
台風や満月に出産が多いというのは、本当だなと身を以て体験しましたが、できれば落ち着いてゆったりとした気持ちで出産したかったというのが本当の気持ちです。
(執筆者:冷えとりコーディネーター 風茜)
冷えとり豆知識
- フルーツも冷えにはよくありません。
どうしても食べたければ、しょうゆをかけて食べれば、身体を冷やす要素はなくなるそうです。意外にイケますよ。 - 出産前にタクシー会社の連絡先は何軒か控えておきましょう。
時間帯によっては、混み合っていて配車が不可能の場合や、ご主人がお酒を飲んでしまっていて運転不可能の場合もあります。
念には念をいれて!
高齢出産妊婦のまとめ記事はこちらもどうぞ。