こんにちは。
冷えとりコーディネーターの風茜(@kazeakane1)です。
私は本を読むのが大好きです。本を読んでいると違う世界へいけるから。小さい頃からお話の世界に入り、現実の世界との区別がつかない子供でした。そんなおんなじ感覚を持っている江國香織さんの珠玉のエッセイ「物語のなかとそと」をご紹介いたします。
心に響く本をたくさん読みたい
人生を50年生きてきて残り時間を意識するようになり、心に響く本をたくさん読んでおきたいと思うようになりました。
それと同時に引越しを機に物を持たない主義になり、たくさん持っていた本も手放しました。
読みたい本は図書館で借りる生活になりました。
でも、自分で本を探すには限界があるし、新しい発見があまりありませんでした。
本のことは本に詳しいことでということで、子供の学校の図書館に行く機会があり、相談してみました。
ということで江國さんのエッセイをお借りしました。
江國香織さんのエッセイは不思議でなつかしい香りがしました
江國さんのエッセイの中に度々出てくる言葉にうなづきました。
朝必ず2時間お風呂に入る
パンが好き
「物語のなかとそと」にも書かれていますが、お風呂の中で本を読まれるようです。
江國さんはお風呂に限らず、どこでも本は読まれるみたいですが、これも自分と同じでした。
現実の時間は2割くらいしかいなくて、あとの8割は物語の世界にいるとのこと。
私が物語の中で過ごしているあいだも、現実の時間は流れていて、街も人もシステムも変わり、様子がすっかり違ってしまっているので戸惑います。〜中略〜。ほんとうはこっちが現実で、物語の中ではそうでないのだと思うと、信じられない気持ちです。不安になり、おそろしくもあります。それで、一刻も早く物語の中に帰りたくなります。
(『物語のなかとそと』より)
とにかくこのエッセイは共感するところがありまくりで、なつかしい気持ちがよみがえってきました。
江國さんのパンに対する気持ちや、制服の胸の紋章の思い出を書いたエッセイは自分を中学生の頃に引き戻してくれました。
私がぼんやりしがちで、現実の世界に馴染めないのはこんな感覚があるからだということを教えてくれた本でした。
本を読んでいて、素敵な世界につれていってくれる本に出会えると心から幸福を感じます。
この出会いを求めて私は本を貪るように読むのかもしれません。
(執筆者:冷えとりコーディネーター 風茜)
こちらのエッセイもオススメされて読みましたが、とてもよかったです。