こんにちは。
冷えとりコーディネーターの風茜()です! @kazeakane1
いつもたくさんのブログの中より、ご訪問いただきまして本当に感謝しております。
うちの子供はアトピーで、猫アレルギーや食物アレルギーもありました。
およそ4年前に脱ステロイドを始めました。脱ステロイドに到るまでの経緯と、その過程についてお話ししたいと思います。
結果的に脱ステロイドを始めてから3年半年過ぎた頃から肌の調子はよくなってきました。冷えとりを始めて本当によかったと思っています。
今日のお話は、ステロイドとアレルギー剤を使用して、毒を溜めてしまったせいで、咳喘息というアレルギーマーチが始まったことをお話しします。
子供のアトピー:ステロイドとアレルギー剤事情
さて、前回までのお話は、子供のアトピーの歴史を検証してまいりました。
(*前回までのお話は、「冷えとり 子供のアトピー1アレルギー」をご覧くださいませ。)
8ヶ月でアトピーを発症し、それ以降4年間はザジデンというアレルギー薬を飲ませ続け、顔にはキンダーベート(弱いステロイド)、身体にはアルメタ(次に弱いステロイド)を6年間塗り続け、そのあと、ステロイドは徐々にやめました。
いったん義理の両親宅に宿泊した時に、虫に刺されたことをきっかけにまたアトピーが悪化し、一時的にステロイドを塗って治療した後に、皮膚科医の指導で、アレグラ(抗アレルギー剤)を2年間毎日飲んだというのが、うちの子供のアトピーの薬の歴史になります。
私は本当は薬を飲ませたくなかったです。
夫は、見た目がひどいのはかわいそうだから、投薬して治療すべきだという考え。(現在はそのような考えを全く持っておりません。冷えとりを信じられるようになっております)
まだこの時点で、私たち夫婦二人は冷えとりというものを全く知りませんでした。
ステロイドは一度塗ったら、勝手にやめてはいけない薬です。
毎日同じ量をある程度の完治が見込める時までは、忘れず塗らなければならないということ。
よくなったからといって、突然ステロイドを使用するのをやめないこと。
ステロイドを止めていくときは、少しづつ減らしていくこと(毎朝毎晩塗っていたとしたら、それを夜だけにするのを2、3日続け、次に1日起きにし、やがて3日おきにしていくというようにゆるやかに減らしていくこと)
この3点を必ず守るようにと言い聞かされ、ここにうちの子供のステロイドの歴史が幕をあけることとなります。
子供のアレルギーマーチの始まり
やがて薬のおかげで、だいぶほおの赤みはおさまりました。
(多少はかいたりしていましたので、血がにじむ場合もあり、かかないように子供の手にミトンをしたり、手を押さえて眠らせたりしていました。今から思えば、冷えとり的には、皮膚の毒は肺の毒を出しているのですから、かゆければかいて傷口を広げて、毒を出すという発想を知っていればよかったのですが、知りませんでした。かいて傷口からばい菌が入ったら大変という気持ちでいっぱいでした)
皮膚から出る症状を薬で抑えると、体は毒を出すことができなくなります。
冷えとりの五臓の関係の中の肺(臓)のくくりの中には、皮膚やその腑である大腸も含まれます。
このグループは、排出を司るものです。
アトピーで出ている症状を薬で抑えてしまうと、肺と経絡でつながっている皮膚からは毒を排出できず、直接、肺から毒を出そうとするようになり、咳や、たん、鼻水などで毒を出そうとするようになります。
うちの子供は、ステロイドと抗アレルギーのおかげで、見た目的にはすっかり綺麗になってしまって、アトピーとは思えないくらいの肌に戻りました。
その変わり・・・。
次にやってきたのは、喘息という症状でした。
夜半から咳が出始め、明け方まで咳が止まることがありません。
最初は皮膚と肺の関係を知らなかったので、風邪かと思い、内科で診てもらいました。
すると、喘息という診断。
すぐに吸入剤を処方されました。
最初のうちは吸入剤も効きましたが、そのうちに効かなくなり、咳が止まらなくなりました。本人も辛かったとは思いますが、家族も眠れず、本当に消耗してしまいました。
それに、喘息の薬は強心剤なのです。
内科医の先生は、ステロイドを塗るよりは全然いいと言っておられました。(実際、スピードスケート選手の清水さんも喘息をこの薬で完治させ、スポーツができるようになったという話もあります。この吸入剤の広告塔にもなっておられます)
喘息のときに、吸入の薬を使うと心臓に毒を回し、心臓が毒を引き受けてくれることで、肺は楽になります。
ですから、喘息の薬は、非常に危険な薬ということが冷えとりを知ってはじめて、わかりました。
喘息が苦しいからといって、咳を止めてしまうと、肺から毒を排出できなくなり、肺の腑である大腸に毒を貯めることになります。(のちに自然療法の医者にかかったときに、アトピーの疾患にはまず大腸を治すことと言われ、アルベックスを処方されたのはこのためだったのだと思います)
冷えとり提唱者の進藤義晴先生もその著書である「冷えは万病のもと 万病を治す『冷えとり』生活療法」の中で言っておられますが、根本的に治すには薬に頼らず生活を改善していくしかないのです。
薬で症状を一時的に抑えても、症状は実は水面下では悪化し、肺が心臓を攻め、命の危険を伴うようになるかもしれないのです。(心臓が止まると人は死んでしまいますよね?)
また、皮膚科ではアトピーの子は、喘息、花粉症、というアレルギーマーチを引き起こすとも言われました。(この3つの症状のどれかを持っている場合、そのどれにもかかる可能性があるということです。また、余談ですがこの症状を持つ両親から生まれた子供はこの症状を遺伝的に伝えられているとも聞きました。)
この時の子供の状態は、食物アレルギー、アトピー、喘息を全て引き起こしておりました。(もしかしたら、花粉症も発症していたのかもしれませんが、検査していないのでわかりません)
皮膚の疾患もかわいそうでしたが、咳喘息は本当に苦しそうでなんとかならないものかと思いました。
また、内科医も皮膚科医も、抗アレルギー剤とステロイドはずっと続けていくべきという方針でしたので、それも嫌でした。
一生薬を飲み続けていく人生がいいわけがない。
そう思い、なんとか自然療法で治らないものかとホメオパシーの医者にも診せたこともありました。
しかし、自然療法は保険が利かないので費用が高く、長く続けることは難しかったです。
ホメオパシーの医師に、うちの子供は「怖がりで臆病なのでそれを改善するレメディを飲ませるといい」と言われ、飲ませていたこともありますが、一番ここに行ってよかったことは、アトピーは大腸を改善するといいので、アルベックスを飲ませるといいと勧められたことです。
アルベックスは大豆から作られる乳酸菌なので、乳製品のアレルギーを持つ人にもいいものですが、医薬品で、医療機関の処方箋がないと買えなくなってしまいました。(成分が同じで違う名前のものもあります。現在はこちらをネットで購入しています。)
アルベックスを飲ませてからは、下痢をしょっちゅう起こしていた子供の便もなくなりました。
(下痢は体の奥の毒を出すものなので、喜ぶべきものだったのですが、当時はそんなことは知りませんでしたし、下痢をすると保育園に登校できなくなり、仕事を休まなければならないという危機感もあり、なんとか薬を使わない治療をしたかったというのが私の本音でした)
この時は、まだアレルギー剤とステロイドを併用して、アルベックスを飲ませていました。
子供の顔はステロイドのせいで、色が抜けて白くなってきていました。
冷えとりでは、白は肺を表す色です。ですから、肺の毒が顔色にも表れていたとも言えます。
女の子だから色白でよかったねということは一概には喜べません。
白すぎると肺があまり良くないのですから・・・。
こうしてアレルギーマーチが始まった子供の喘息は、保育園時代の冬の間ずっと続き、私たち家族はそれに悩まされることになりました。
そんな時に、私は冷えとりに出会ったのです。
続きはこちらへ。
(執筆者:冷えとりコーディネーター 風茜)
冷えとり豆知識
- 自分の体験から言えば、アトピーの治療にステロイドを使用しなければよかったと後悔しています。
でも、あの時にはステロイドを使うことが最善でした。
いろいろな角度から、状況をさぐり、現在は薬を使用しなくなりました。 - 西洋医学の先生の考え方と冷えとりの考え方は、違います。
現代社会で生きている以上、西洋医学を全否定するのも難しいと思います。
ですから、利用できるべきところは利用するのも一つの手です。
黒か白か、ではなく、いいところだけをとっていくというのもありだと思います。