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ペットを飼うということ「やっぱり猫が好き2」マンション暮らしの私たちには猫が最適!

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子供をなかなか授からなかった私たちは、動物をたくさん飼いました。

最初は、インコから始まって、次にうさぎ、そしてウサギの死が悲しすぎて、猫を飼うことになりました。

その猫は、2年前に亡くなりました。でも私たちに残した思い出は、大きいものでした。

このブログは、動物とクラスということについて振り返ってみたいと思います。

簡単!!

 

猫を初めて飼って、まず、最初に驚かされたのは、頭の良さです。

と、最初はそう思いましたが、猫の習性を知ると、別に頭が良いわけではなく、

人間から見ると、行動に一貫性があってブレない。それが、とっても頭がよく見えるということなんですね。

 

初日、まだ手のひらに乗るくらい小さかったマウが夜、寝るための部屋としてウサコのカゴを用意しました。

その中に猫砂を入れたトイレを準備して、夜、寝るときになったらカゴに入れました。

トイレはまったく教えることなく、勝手に自分で覚えました。

カゴに入れるなり、トイレの匂いをクンクン嗅いて、中に入ってチー。

「オオオー!!」

ものすごい感動であります。

すっすごい!教えなくても勝手に覚えてくれる〜!!!!

 

陶器の器に入れた水を差し出します。クンクン…。匂いを嗅ぐだけでまったく飲まない。舐めようともしない。フムフム…なるほど…。

お風呂場に連れて行き、洗い場の蛇口をひねって水をチロチロチロ〜ッとだすと、躊躇せずにペロペロペロペロと飲み始めた。

「なっなんと〜〜!!!!!」

230新鮮な水。流れてこその水。命の水。ニャ〜ニャ〜ニャ〜にゃ〜ニャ〜にゃ〜ニャ〜ニャ〜ニャ〜にゃ〜にゃニャァ(歌は『川の流れのように』)

 

一応、『猫の辞典』なる本を買って予習はしていたけれど、実際に飼ってみると、情報のとおりにはいかないのが、生き物です。

が、

猫は、まったくのそのとおり。書いてあることそのまんま。

よし!じゃあ、一気にいっちゃおー!

買って用意していた爪研ぎ用の板幅25センチ縦30センチ大の板を立てかけて、マウの体を持って行って、両前脚をその板に近づけると、ガガガガ〜ッガガガガ〜。

「ブラボー!!!!!トレビア〜ン!!!」

も〜う、

なんて簡単!!

 

インコだって、うさぎだって、もちろん犬だって、こうも簡単には家の中のルールというか、

飼い主が、「こうしてほしいな〜」と思うことを覚えてはくれません。

でも、猫は、

なんにも教えなくても、準備だけしたら、勝手にわかってくれる!

 

それが猫!

 

まあ、冷静に考えてみると、猫の習性というか、本能というものがわかっていれば、犬に比べて、

ちょ〜簡単なのは当たり前なんですけどね。

 

わかりやすい犬と猫の比較

 

みなさん、お忘れかもしれませんが、

猫は、肉食動物です。だから、猫は本来、森や深いブッシュの中を姿や気配を隠して単体で行動します。だから、あまり鳴かない。で、犬は雑食。しかも群れ。群れで生活し、群れで協力しあって狩りをするので、たくさんのコミュニケーションツールを持っています。つまり、よく吠える。

さて、このことから、わかることはなんでしょう?

猫は静かだし、匂いがまったくしないし、トイレも済んだら匂いがしないように砂をかける。気配を消すためです。

「猫は清潔だ!」

と、猫好きの方は猫嫌いの方によく主張されますが、別に清潔だからではありません。それは、人間に都合がいいように勝手に解釈した猫の性格。

「だって、猫っていっつも体舐めてるじゃん。きれい好きじゃん!」

あれは、ビタミンDを補給しているのです。つまり、お食事みたいなもの。

猫の毛は、太陽の日を浴びるとビタミンDを作り出します。ペロペロ舐めることによって栄養補給をしているのです。(日の当らない部屋で飼うのは絶対NG!)

だから、ペロペロ舐める。暇さえあればペロペロ。

イライラしたとき、焦ったとき、自分に「落ち着け落ち着け」と言い聞かせる時にペロペロ。

全身アンテナのように毛先まで敏感なのが猫。だから、余計な汚れを取って、常にアンテナを正確な状態に保つ必要があります。だからペロペロ。

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA見〜た〜にゃ〜

 

一方、群れで生きるのが犬。

ちなみにわたし、ドッグアドバイザーなる資格を持ってます。

猫好きなのに、犬に詳しくて、犬の飼い主さんに犬の飼い方をご指導する資格みたいなやつ。その理由は、のちのち話すとして、そう、群れで生きる犬の話。

だから、狩りでは吠えて獲物を追い込むし、遠い仲間に居場所を教えるために吠える。仲間に覚えてもらうために匂いがきつい。だから、どんなにお風呂に入れてもすぐに匂いがきつくなる。トイレもなかなか覚えない。家の中で自分の体を洗われて匂いも消されてしまった犬はどうするか?おしっこをして匂いをつけたくなります。群れで生きている以上、同居人がいる限り、自分の存在を主張し続ける。これは、雑食で群れで生きる動物なんだから当たり前。

確かに、猫もマーキングはしますが、それは、家の外で敵と行動エリアが重なったときのため。家の中では同居人に対してテリトリーを主張はしません。だから、マーキングする必要がない。

「なんで、あんなにうちの子、吠えるんですかね〜?」

「なんで、トイレ覚えてくれないんだろう?」

だって、覚える必要がないし、吠える必要がある生き物だから。

だから、犬は人間の生活に無理に慣らすために、しっかり躾けないとダメなのです。一度、躾けたら大丈夫というものでもありません。何度も何度も、教えてあげないと。だって、本当はそんなルール、知ったこっちゃあないんだから。

 

日本人の昔の生活に合っていたのは犬。現代生活には猫。

 

現代の、日本人の生活習慣に猫の習性がピッタリハマっているってことなんです。これは間違いない!

 

かつての、日本の家といえば木造一戸建て。

だから、猫は、ペットと言っても勝手に家と外を出入りしてました。じゃあ、外で何をしていたかというと、パトロールです。自分の巣である家から半径200~300メートルの円内をテリトリーと定め、グルグル回って、マーキングして、一安心して家に戻ってくる。飯食って1日の3分の2を寝て過ごし、起きたらまたパトロール。敵に出会うと真っ向勝負。だから、顔には生傷が絶えない。

その傷から猫エイズに感染する確率が非常に高いもんだから、昔の猫なんて、ほとんど猫エイズに感染していました。長生きしてもせいぜい7〜8年しか生きられませんでした。

で、死期が迫ったら、勝手に家を出て行って戻らない。大抵、軒下あたりで死んでいました。

「猫はプライドの高い動物。ご主人に迷惑をかけたくないから、死期が迫ったら勝手にいなくなるんだよ」

子供の頃、よくそんなことを聞かされました。

でも、これも、猫の習性。

肉食動物にとって、死期が迫るということは、身の危険を感じるということですから、猫が普段パトロールしていて最も安全と思われる場所に避難して、じっと身を隠すのです。そして、そのまま死を迎える。悲しいかなその場所は人間のそばではない。死をご主人に見られたくないとか、迷惑をかけたくないなんて、人間が勝手に作り出した擬人化イメージとは程遠い理由です。

要するに、人間を信用してない。

そもそも、猫に、「ご主人さま」なんて概念がない。猫にとってわたしたち人間は「ただの同居人」「勝手にご飯くれる奴」「楽に生きさせてくれる都合のいい生き物」

それだけ。

なんて、ドライ。

と、いうか、虎とか、ヒョウとかと一緒。

肉食動物はみんなそう。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA人間的にはいじけてるの図。でも、本音はさっぱりわからない。

 

一方の犬。

かつて、日本の家屋では、犬は外で飼われていました。

玄関の横の犬小屋で、暑い時も寒い時もずっと外。そこで、ご主人たちを守っていたわけです。番犬です。

家の中には親子だけでなくおじいちゃんおばあちゃんだったり、たくさんの人間が住んでいました。

その方々を、犬が、外敵から守っていたわけです。

これが、犬の習性に見事にハマっていました。

犬は、群れで生きる動物です。群れで生きるということはどういうことか?

その中で勢力争いが常に繰り広げられているということです。犬は、常に上の序列にあがることを狙っています。

つまり、ボスになることを。理由は、簡単。

餌にありつくためです。ライオンでも狼でも、ニホンザルでも、群れのボスが一番最初に獲物に食らいつきます。

それと同じで、犬だって群れのボスになりたい。

でも、家の外で飼われている犬は、決して群れのボスにはなれません。なぜなら、外は、家の中より、低い位置にありますよね。今でこそ、一戸建てでもバリアフリーになりましたが、かつての一戸建てには必ず、上がり框(靴を脱いで、一段上がる場所)がありました。犬は、その上にあがることが許されていませんでした。

だから、

犬は、家族の誰よりも序列が下。犬もそのことを理解していました。で、飼われている犬は、大抵、柴犬か、秋田犬か、甲斐犬か、日本犬の雑種。彼らには、長い長い日本人との共存の歴史があり、太古からの生活習慣が遺伝子に組み込まれています。家の外で暑い中、寒い中、過ごす術を自然と身につけていたので、人間が思うほど苦になりませんでした。

だから、冬、どんなに寒くても、夏、どんなに暑くても、家の中に入れてもらってもそれは上がり框の下まで。それが、犬の入れる限界だったのです。

「かわいそう…」

いえいえ、全然、とんでもない。それが、犬にとって、もっとも心地よかったんです。本当ですからね。

 

いいですか?

 

人間のルールを犬に当てはめたらダメですよ。

人間のルールを猫にあてはめたらダメですからね。

犬は犬。猫は猫。

「知ってるよ!それくらい!」

知っているのに、人間と同じ生活が犬にも猫にも良いって思っていませんか?

 

では、ここで問題。人間と暮らしていて、犬にとって、もっとも苦痛なことってなんだか知っていますか?

ご飯が食べられないこと。散歩できないこと。そんなの当たり前ですからね。この二つがなくなると死んでしまいますからね。これ以外のことですよ。さて、な〜んだ?

 

答え

 

リーダーにされてしまうこと。

 

どういうことかわかりますか?

 

いま、ほとんどの犬はマンション暮らし。一戸建てでも室内で飼い主と同じ目線で暮らしています。そうなると、どうなるか?

犬は、飼い主をご主人様とは思わない。群れの仲間と思うのです。だから、隙さえあれば、群れのリーダーになろうとします。それもまた、犬の本能。

ご飯を一緒に食べる。

ソファに座って同じ目線でテレビを見る。

同じベッドで寝る。

プラス、

群れの同居人は、自分をものすごく可愛がってくれる。

散歩に連れて行けと鳴けば、連れて行ってくれる。

ピンポーンと来客が来て、わんわん吠えたら、

「うるさい!静かにしなさい!」と、褒めてくれる。(当然のことですが、言葉がわかりません。犬がわんわんと吠えたことに人間が同じトーンで「うるさい!」と、言うと、犬は、「俺の号令で仲間も吠え始めた」と理解します)

て、ことは、

「なにか?この群れのリーダーはおれってことワン?」

そう、思い始めます。

「て、ことは、この群れを守るのはおれ?おれ、大変ワン」

そう確信します。だから、何かと吠えて命令し、吠えて危険を知らせ、吠えて子分たちを叱らなければならなくなります。

「でも、人間はちっとも言うことを聞いてくれないワン」

だから、ストレスが溜まります。

犬は、ちっとも安心して生活できないのです。安心して生活ができなくなると、不安で不安で仕方がなくなります。だから、もっともっと吠える。

こういう関係性が出来上がってしまいます。

犬が、吠えるのをやめない。言うことをきかない。トイレを覚えてくれない。こういう悩みを抱えている人と犬の関係はすべて、こういうことになっているからです。

犬は群れの中ではもちろんリーダーを目指します。

でも、絶対的に強いリーダーがいれば、すべてを任せられるのです。それが、人間であるご主人、つまり飼い主でなければならないのです。

飼い主が犬にとって信頼できるリーダーであれば、こんなに安心で楽なことはありません。犬はとっても、穏やかで、吠える必要もまったくなくなるのです。

 

猫はマンション大好き

 

その点、猫にとってのマンション暮らしはいいことばかり。

まず第一に、パトロールする必要がない。

「外に出られないのはかわいそう」

これも、人間の考え方。と、いうか、勝手な思い込み。

猫にとって、マンションの中がテリトリーと決まったら、それが全てです。別に外の世界が見えているからって、

「自分も違う世界を見てみたい」

なんて、ちっとも思いませんから。

そのテリトリーの生活空間が快適だったら、なんの文句もない。ストレスもありません。ワンルームだって全然平気。

猫にとって大切なのは、面積ではなくて、むしろ体積。平面ではなくて、空間なのです。だから、猫タワーや天井の梁といった上下運動ができるアイテム、あとは、同居人からも隠れらるような狭い空間。例えば、ベッドの下とか、自由に出入りできる押入れの奥とか、そういう場所さえ確保すれば、ちょ〜快適。あとは、日当たりの良い場所と風通しのよい場所さえあれば、ず〜っと幸せなのです。

PC020096タワーと爪研ぎが一体となった優れもの

ご飯は、ペットフードで十分。

お水が飲みたくなったら、

「にゃ〜」

同居人を呼んで、

「水を流してくれ〜」

と、言ってきます。

ベッドで一緒に寝ても問題なし。

だって、猫に序列はありませんもの。

たまに、猫を外で散歩させている人いますけど。

「やめてくれにゃん。だだっ広い場所に出されるのに、知らない人間に触られるのも、姿を見られるだけでもつらいのやから〜」

猫の気持ちはこうなのです。

やめてあげてくださいね。

かわいい猫を見せたい気持ちはわかりますが、猫はそんなのちっともうれしくない。

猫は、旅行なんか行きたくない。

マンションの一室で、静かに一生を過ごしたい。

でも、日当たりと風通しだけはよくしてあげてくださいね。

 

じゃあ、マンションで室内犬を飼うことはどうなの?

 

かつての日本では、狆(犬のチン)などのお座敷犬だけが犬の中で飼われていました。その後、ポメラニアンとか、シーズーとか、ヨークシャテリアとか、プードルとか、ミニチュアダックス、チワワ。

外来犬がどんどん入ってきて、家の中で飼うことができて、散歩もそれほど神経質にならなくてもいい犬が多くなりました。

確かに、これらの犬は、室内で飼うためにより小さくなり、なるべく吠えないように、毛が抜けないように、長い時間をかけて品種改良されてきました。

特に、プードルなんて、人懐こい、吠えない、毛が抜けない見事な作品なわけです。

でも、犬は犬。

元来、群れで生きて、吠える。これが当たり前なのです。

ミニチュアダックスなんて、モグラを捕まえるために改良されたのであって、室内犬にするためにあんな形になったのではありません。だから、気性は荒いし、とにかく吠える。吠えるのが当たり前。それを、躾で吠えない犬にするわけです。大変なのは当たり前。

しかも、犬にとって、さらに不幸なのは、

人間一人に対して犬一匹という現状。

これは、もう地獄です。

犬にとって、一番、きついのは孤独。

だから、躾で犬にとって一番効くのは、無視されること。

それくらい、一人の状態は、最悪なのに、ずーっと一人ぽっちにされている犬がなんと多いことか。

 

これ、一人暮らしで犬を飼われている方、本当に、真面目に考えてくださいよ。

 

3歳の子供(成犬の脳は人間の3歳児程度と言われています)が昼間、家でずーっと一人でほったらかしにされているんですよ。

虐待ですよ。マジで。マジで。

「だって仕方ないじゃん。仕事なんだから」

だったら飼うなよ!生き物をなんだと思ってんだ!

まあいいや、これ、猫の話だし。

て、ことで、次回からマウちゃんの話をちゃんと書きます。

(執筆者:心の冷えとりコーチ 風宏)

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