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心と体の冷えとり_働く女性の悩み、主婦の問題、ママ友、嫁姑とのトラブルを解決する話  by風宏(心の冷えとり)&風茜(体の冷えとり)

05-17夫婦のコミュニケーション コミュニケーションスクール

「変わらず愛し続ける」なんてどうせ無理なんだから ~ 『夫婦が仲良くなる方法~我慢しなくていい!夫婦のコミュニケーション」1』

投稿日:2017年5月6日 更新日:


誰でもやってしまうミス

 

 

永遠の愛を誓うことはできても、変わらず愛し続けることなんて、本当にできるの?

 

ん〜、どうでしょう?

 

「何があろうとも、一生、君を守り続けるよ!」

「わたしもあなたのことを何があっても支え続けるわ!」

「あかねさん!」

「ひろしくん!」

1992年の5月2日、埼玉県の教会で超高揚感に包まれて、勢いで永遠の愛を誓い合った二人(実際はそんなこと言ってませんよ。でも、気持ち的にはそんな感じでしたけど)でしたが、

翌々日の夜には、

「離婚だよ!離婚!」

成田はなんとか脱出できたものの、新婚旅行初日のミラノの夜に新妻から、そう宣言されたのでありました。

 

その発端はトラベラーズチェック。

 

みなさん、覚えていますか?

 

トラベラーズチェック。

 

海外旅行に出かける時、多額の現金を持ち歩かなくて済むように、銀行から発行してもらう海外旅行用の小切手のようなもの。

海外の銀行の窓口で、現金に換えてもらうためのチケットですね。

仮にトラベラーズチェックを盗まれても銀行の控えを別に持っていれば、保証もしてもらえるってやつ。

 

 

結婚式の翌日の新婚旅行前日。

旅行の荷物を二人でチェックしていた時のこと。

「トラベラーズチェックの控えは?」

奥さんにそう問われ、

「何それ?」

「トラベラーズチェックに変えた時、一緒にもらったでしょう?控えを別に保管しておいてくださいねって」

「あれ捨てたよ」

「・・・・・・・なんで?」

「なんでって、別に。余計なものだから」

「控えを捨てたら意味ないじゃん」

「だったら自分で管理すればよかったじゃん」

「海外旅行初めてじゃないんだし、捨てるなんて思わないじゃん」

「大丈夫だよ。盗まれないよ」

「だったらトラベラーズチェックに変える意味ないじゃん。換金手数料もったいないじゃん」

「知らねえよ。そんなの!」

「それはこっちのセリフだよ!呆れたよまったく!」

 

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私たちは、式を挙げるまで3年半付き合っていましたが、一度も同棲しなかったし、お互いのことをわかっているようで、実はなーんにもわかっていませんでした。

 

結婚した時点で相手のことならなんでもわかっているような気になる。

 

これ、誰もがやるミスです。

3年半付き合っていたって、相手のことなんて、なーんにもわかっちゃいないんですから。

仮に3年半同棲してたって、なーんにもわかっちゃいなかったでしょうね。

だって結婚して10年経とうが、相手のことなんてなーんにもわかっちゃいなかったんですから。

ちなみに、結婚して25年、未だ、奥さんには決してバレてないことがいくつかあります。

わたしが墓場まで持って行くと決めたこと。

ね?

誰にだってあるでしょう?

自分に秘密があるんだったら、相手にもあります。絶対に。

その隠された一つが、相手の人間の本質を表す確信部分でもあるのです。人には決して知られたくない人間の影の部分。

それが人間というものです。

だから、

相手のことをわかっている気になっちゃあいけません。

それは、

奢り

です。

わかっている気になった瞬間から、人は相手に対する敬意を無くし、相手をコントロールできると思い込みます。

そのことに気づいた相手は、少なからず失望し、そこから心の距離が広がり、埋められない溝となり、身体も離れて行くのです。

相手のことを知った気になる。誰もが陥る罠ですが、その罠に落ちないようにする方法は、自分の心持ちだけです。

その心持ちとは、敬意です。

誰にだって、立ち入られたくない聖域があるのです。

それが自分の子供だろうが、兄弟だろうが、夫婦だろうが。

そこに土足で入り込むようなことは決してしてはいけないのです。

相手の携帯を盗み見る = 敬意のない現れ

わかりますか?

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翌日、なんとか成田を離陸し、ミラノに到着したその日の夜でした。

 

バスルームで事件は起きました。

ホテルにチェックインしてすぐに大きいのを催したわたしはバスルームに入り、そこで、見たことがないものを目にします。トイレの便器の横にもう一つ謎の便器が・・・・・。

はて・・・・・・?これ・・・・なに?

で、そこで奥さんに聞けばよかったのですが、2年前にニューヨーク旅行をして、海外通を気取っていた賢〜いわたし(実際は、”海外痛”のわたし)は、知った気になって、どうにかこうにか答えを導きだします。

「あれか?”大”専用の便器なのか?・・・・うん。きっとそうだ!俺って賢い〜。へ〜。イタリア人って小と大をちゃんと使い分けるんだ。日本人と一緒だ。よっこらしょっと・・・・。ん〜。なんだ?これ?どうやって座るんだ?えらい使いづらいなあ。まあ、でもイタリア人は子供の頃からこれ、使ってんだもんな〜。フンフン🎶」

 

で、無理くり用を足すのですが、そのあと何度紐を引っ張って水を流しても流れない。

「なんだこれ?壊れてんのかな?まあ、イタリアだしな〜」

仕方なく奥さんを呼んで、

「あの大専用便器流れないんだよ。壊れてるみたいよ」

「!?!?!?マジ!?ウソッ!」

バスルームへ駆け出す奥さん。

「何やってんのー!?」

叫ぶ奥さん。

奥さん「どうしてこうなるの!?」

私「ね?ひどいでしょう?」

奥さん「これビデでしょうがーー!!」

私「ビデ?・・・・ビデ?・・・・便器じゃないの?」

奥さん「なんで知らないの?映画好きなんでしょ!?外国映画いっぱい見てきたんでしょう?」

私「ハリウッド映画じゃあんなん出てこないよ」

奥さん「出てこなくてもイタリアに来たんだから、ガイドブックで読んだでしょ!」

私「まあ・・・そうだね・・・」

そして、ちょっとだけ落ち込んだわたしは気を取りなおすべく、身も心も綺麗にするためお風呂に入りました。

浅い湯船に寝そべるように入りお湯を出しますが、当時のイタリアでは高級ホテルでも蛇口をひねって5分くらい待たないとお湯が出てこないほど温水設備が整っていませんでしたから冷たい。寒い。

仕方ない。寝そべっていても寒いので「シャワーでも浴びてさっさと上がるか」と、天井から垂れ下がっている紐を引っ張りました。クイックイッ。

「ん?なんだ?シャワー出てこんぞ。これも壊れてんのか?ムカつくな〜もう!」

そして何度も何度も紐を引っ張ってました。クイックイッ。

そこへ、ピンポーン!

誰かが部屋を訪ねて来たようです。奥さんがドアを開け、イタリア語でなにやら話している様子。なんだろう?ウェルカムドリンクでも持ってきてくれたのかな?

「ミ・スクーズィー。アッテンツィアーモ」

奥さんがイタリア語でなんか言ってる。ドアがバタンと閉まり、奥さんがバスルームに飛び込んでくる。

「紐引っ張った!?」

「そうなんだよ。お湯出ないんだよ」

「それは、救護を求めるための非常用の紐だよ!シャワーの蛇口はそっち」

「あ、これ?」

「あんたが何度も何度も引っ張ったから今、ホテルの人が血相変えて来たんだよ!」

「あ、そうなんだ。ごめんごめん。まあ、でもこれで、もしものことがあったらちゃんと来るってことがわかったじゃん」

「こんなことがあったら、またバカな日本人が間違えっと思って来なくなるんだよ!狼少年か!お前は!!」

 

そして、夜。

旅の疲れとわたしの笑えないボケもあって、外食はせず、スーパーにルッコラだけを買いに行き、サラダにして食べてさっさと寝ることにしました。

「ブラインド下ろして」

奥さんにそう言われ、紐に手をかけて二本の紐のうちの1本を引っ張ります。クイックイッ。あれ?下りないな〜。別のもう1本を引っ張ります。クイックイッ。あら?おかしいな〜。じゃあ、2本同時に引っ張ってみるか・・・・。

そう思って、エイヤー!で2本同時に引っ張った途端、バキバキバキバキーッ!と音を立てて、ブラインドを取り付けた壁ごと全部ズボッと抜け落ちたのでした。

「キャーッ!!なにーーーー!?」

茫然自失のわたし。状況を目の当たりにして言葉を失う奥さん。

・・・・・・・・・・。

しばしの沈黙。

コンクリートの埃で白く煙った部屋の中で、奥さんがポツリとつぶやきました。

奥さん「なんなの・・・・・・。ここまで常識のない人だとは思わなかった・・・・」

私「だってどっちの紐を引っ張ってもブラインド下りないんだもん・・・・・」

奥さん「引っ張っても下りなければ回してみればいいじゃん」

私「回す?どこを?」

奥さん「紐にプラスチックの丸いの、付いてなかった?」

私「付いてるね・・・・」

奥さん「それ回すんだよ。常識だよ」

私「・・・・ごめん」

奥さん「これ、どうすんの?」

私「弁償だろうな〜。仕方ないね〜」

奥さん「ボラれるよ」

私「仕方ないんじゃん。やっちまったんだから」

奥さん「何なの?もう最悪。これ、ミラノ離婚じゃん」

そう言って、シクシク泣き出したのです。

奥さん「あなたがここまで頼りない人だとは思ってなかった。普段の自信は一体なんだったの?」

私「それは日本でのわたしだよ。イタリアでのわたしはこんなもんよ」

奥さん「だったら人に聞けばいいじゃん。知ったかぶりするからこういうことになるんでしょう?」

私「わたしのことを知った気になってたから悲しくなるんだよ」

奥さん「なに?その開き直り」

私「茜さんの方がイタリアのことはよく知ってるんだから(ちなみに奥さんにとってイタリアはこれが3回目)こういうことが起こり得ることはわかっていたはずだよ」

奥さん「今日、初日だよ。弁償になったらどうするの?お金なくなっちゃうよ」

私「どうするもこうするも、できることをやるしかないよね」

奥さん「やばい。あ〜だめだ。あなたは全く頼りにならない。まさか、ここまで頼りにならないなんて。あ〜やばい。本当に別れたくなってきた」

私「じゃあ別れようよ」

奥さん「別れていいんだ?!そうね。仕方ないよね。こんなんじゃ結婚生活なんて送れないよね」

私「そうだね。まあ、早くわかってよかったじゃん」

奥さん「永遠の愛を誓ったのに、あれ、嘘だったんだ」

私「でた!女はすぐそういうこと言うよね。だったら自分はどうなの?」

奥さん「あなたがこんなに頼りないって知らなかったもん。で、どうなの?あの言葉は嘘だったの?」

私「あんなの慣用句のようなもんでしょう。信じる方がどうかしてるよ」

奥さん「ああそうですか。わかりました。じゃあ本当に別れよう」

私「うん。別れよう別れよう」

 


 

わたしたち夫婦も最初はこんなんでした。

永遠の愛を誓った翌々日には、一瞬とはいえ、本気で別れることを考えた二人。

これが夫婦。これが人。舌の根も乾かぬうちにラブラブモードもすぐに戦闘モードに入ります。

「変わらぬ愛」「永遠の愛」を誓っても、人の心なんてコロコロ変わるし、永遠どころか、一瞬の愛さえも信じられなくなってきます。

 

変わらず愛し続けるなんてことは、基本的には無理です。

 

愛もその都度、更新、更新して、バージョンアップしていくものです。

 

時には、悪いソフトを入れてしまって機能がおかしくなることもある。

新しいソフトを入れてしまうと最初は不具合が起きますよね。

それと同じ。

結婚は、全く新しいシステムに切り替えるようなもの。不具合が起きるのは当たり前なんです。

 

 

だから、

こう言った夫婦喧嘩は、よく言えば、

二人の絆をより強くするために必要な壁と言えるかもしれません。

「夫婦喧嘩はあって当たり前なんだよ」

喧嘩をよくするベテラン夫婦。口喧嘩が日常会話になっている夫婦にとってはどうってことありませんが、若い夫婦にはこれが結構きついのです。

こういうことがボディブローとなって、疲労が回復する前に次の喧嘩が起こってしまうと、修復はますます難しくなります。

でも、止められない止まらないのも若い証拠。

わたしはこう思います。

でも、

喧嘩はとことんやった方がいい。

 

とことんやらないと、本音がで来ないし、本音が出て来ないと、夫婦にはなれません。

傷つけて、傷つくことも大事なのです。

 

もちろん、それがモラハラになってしまっては意味がありません。

喧嘩も、あくまで対等だからできるのです。

一方的に片方が口撃、もしくは暴力で相手を痛めつけるやり方は決して喧嘩ではありませんからね。

 

傷つけて、傷ついて、その傷をしっかり癒し、修復する。その結果、二人の繋がりは少しだけ強くなります。

身体を鍛えることと同じです。筋肉痛があるから身体が強くなる。

傷つくから人は強くなれる。

傷つけあうから、二人の関係はより強固になる。

まあ、SMですな。

いや、違う違う。そうじゃない。

 

ちなみに、写真は、ミラノのスフォルツェスコ城。翌朝、最初に訪れたのがここ。フランシスコベーコン展が開催されていて、彼の作品の迫力に圧倒された二人なのでありました。

 

じゃあ、喧嘩はどうやって修復されたのか?

そのことを次回に書きたいと思います。

 

次回は、

〜夫婦は完璧じゃないから面白い〜

 

 


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風茜のプロフィール

冷えとりコーディネーター。
大学卒業後、美術館学芸員を経て、不況、夫の大病のため、転職を8回経験する。仕事のストレスから体が冷え切っていて、ようやく30代後半で妊娠するも、冷えのため切迫早産しそうになる。子供のアトピーをきっかけに冷えとり健康法を知り、靴下2枚ばきから始める。ずっと体が弱く、入院、手術を繰り返していたが、冷えとりで体質が改善されて、健康を取り戻した。現在冷えとり歴10年目。どんどん体の毒出しが起こり、体の冷えがとれて思う通りの幸せな毎日を送ることができるようになった。現在、靴下8枚ばき、半身浴2時間、1年中湯たんぽをいれ、腹7分を心がけている。アラフィフを機に、冷えとりコーディネーターとして、冷えとりと人との間をつなぐ仕事をしたいと活動を決意。2015年6月より冷えとりブログを開始。