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心と体の冷えとり_働く女性の悩み、主婦の問題、ママ友、嫁姑とのトラブルを解決する話  by風宏(心の冷えとり)&風茜(体の冷えとり)

05-01パワハラ 05-06いじめ 05心の冷えとり

社員を追い込むパワハラの実態1「わたしが見た。経験した」 〜職場での自分に気づく〜

投稿日:2015年6月21日 更新日:


パワハラは、大人のいじめです

 

先日、わたしがお世話になっている会社で、人事異動がありました。

歓送迎会が行われ、新たに数名の”仕事仲間”が増えました。

 

一人のデスクがわたしに近づいてきて、新たに加わった入社3年目のKくん(男性)の話をしてきたのです。

「Kはちょっと変わったやつで、なかなかみんなと馴染めないと思うのですが、風さんのお人柄でなんとか仲良くしてやってください」

そう言います。

「最初からそういう風に紹介されると、変に先入観を持ってしまうよ。普通にやっていくし、もちろん、仲良くできたらするよ」

そう答えると、

「いや〜、でも、彼は本当に変わっていて、ちょっと人と感覚が違うというか…。仕事もできないんですよね〜。だから、前の部署でもみんなから無視されちゃって可哀想なやつなんですよ。前の部署よりはまだ、ここのほうが彼には合っていると思いますが、たぶん、ここでも難しいと思うんですよね〜。風さんみたいな気さくな人じゃないとコミュニケーションできないと思うんだよな〜。お願いしますね」

そう言うのです。

そして、壇上には、別の部署に異動する、同じく入社3年目の女性社員Sさんが挨拶のために立っています。わたしとは丸2年一緒に仕事をした”仕事仲間”です。

彼女は、見た目も話し方もおっとりしていて、会話をすると、ワンテンポ遅れて返事が返ってくるようなところがあります。いわゆる、とってもマイペースな女性。

また、そういう女性に有りがちなのかもしれませんが、会話をしていて、どう思っているのかな?リアクションがちょっと薄いかな?と、感じる部分もあって、わたしも最初は戸惑うことがありました。

でも、時間をかけて彼女のことを知るうちに、彼女の本質が見えてきました。

その実は、やると決めたらとことん突き進む意志の強いところがあり、わたしと意見が対立しても曲げないところは曲げない頑固者で、圧力にも屈しない正義感もしっかり持ち合わせた、実はバランス感覚の優れたとっても好感の持てる人物だったのです。

ただ、会話にスピード感がなく、会話の途中で相づちを打ったりだとか、ここで笑うところだとか、こちらが期待した通りのリアクションが返ってこない場面が多々あって、そこが「理解できない」と、そこの部分だけが、デフォルメされて、

「彼女は何を考えているのかよくわからないな〜」

と、評価する人がいたことも確かです。

スピード感満載の部署にあっても、最後まで、彼女のゆったりとした雰囲気と時間の流れ方は変わりませんでした。

どんな環境にあっても自分の大切な部分は変わらない。そこが、彼女の”魅力”なのですが、それを、

「なんでおまえは変わらないんだ!」

と、変わらないことを”欠点”と判断する上司が一人でもいると、それだけで、彼女の評価が下がります。

それが、サラリーマンの世界です。

壇上で、彼女の挨拶の順番が回ってきました。

「本日は、わたしのためにこのような席を設けてくださいまして…」

そう、言い終わらないうちに、前方を占める男性社員たちが、

「Sはあいかわらずだな〜」

「おまえは最後までそのテンポだな〜」

口々にそう言いながら大爆笑したのです。

それは、決して彼女をバカにして笑っているわけではありません。厳かな雰囲気の中、役職が上の人から、一人一人、順番に挨拶をして、そのたびに拍手をして、最後に彼女が登場して、そのおっとりとした話し方に思わず、フッと力が抜けたような…、そんなタイミングで一斉に笑いが起きた。そんな感じでした。大半の男性が彼女に好感を抱いている。

そう感じることができる瞬間でした。

しかし、2年間一緒に仕事をしてきた”仲間”の挨拶をしっかり聞きたいと思っていたわたしには、その笑いは、とても不快なものに感じました。と、同時に、わたしの横に立っていた女性スタッフが、こうつぶやきました。

「なんかバカにしてますよね」

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上司や先輩の評価は簡単に変わる。そこを気にしていては進めない

 

 

 

パワハラが生まれる仕組み

 

Kくんの場合、

「前の部署で無視をされていた」

そうです。ここだけ聞くと、これは、明確な、

”いじめ”

です。そこに疑いの余地はありません。でも、その理由は、

「仕事ができないから」

だから、

「仕事ができないのだから、無視をされても仕方がない」

それが、会社という組織の中では許容されているということです。

では、”無視”を”いじめ”という言葉に変えてみます。

「仕事ができないのだから、いじめられても仕方がない」

これは、許容されることでしょうか?

これが、許容されるようだったら、日本はおしまいです。

小学生に当てはめてみます。

「勉強ができないから、いじめられても仕方がない」

これは、絶対に許されません。Kくんを無視している連中に、「これはオーケーですか?」と、聞いたら、なんと答えるでしょう。

「絶対に許されない!」

100人が100人そう答えるでしょうね。でも、会社では、

「仕事ができないのだから、いじめられても仕方がない」

これが、許されている。

もちろん、公には許されませんよ、こんなこと。でも、実態は、

無視している(いじめている)人間が、処罰されることはありません。

むしろ、無視されている(いじめられている)人間が、最後は、どっかに飛ばされて、辞めさせられる羽目に合う。

これは、日本のサラリーマン社会に通じるパターンではないでしょうか?

では、なぜ、これが許されてしまうのか?

それは、企業が、

「利益を生み出す組織」

だからでしょう。企業側にしてみると、一人一人は利益を生み出すのに、必要な駒です。

だから、上司にとって、

「利益を生み出せない駒(部下)はいらない」

だからといって、不祥事を起こしたわけでもない社員をクビにすることはできません。だから、あとは、

自分から辞めるようにプレッシャーをかける。

もしくは、

飼い殺しにする。

「無視」は、まさに、「飼い殺しにする」

それはそのまま、

「自分から辞めるようにプレッシャーをかける」

と、いうところにつながっていきます。

だから、Kくんの情報を持っていないわたしのようなフリーの記者に、わざわざ、「変わったやつ」「仕事ができない」という、情報を伝えるのです。こんな情報、わたしはうれしくないし、欲しくありません。

だって、「変わったやつ」なのか「仕事ができないやつ」なのか、そんなの、会って話してみないとわからないし、一緒に仕事をしてみないとわかりません。それを、わざわざ前もってそんな情報を伝えることに、なんの意味があるのでしょうか?

「だから、彼から仕事の依頼があったら断ってください」

そう言うのであれば理解できます。なのに、

「そんなやつですが、仲良くしてください」

と、言う。

わたしにそんなことを言ってきた彼は、Kくんを守りたいのでしょうか?辞めさせたいのでしょうか?

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逃げ場がない

 

 

いまさら昔の話をしても仕方がないのですが…、

わたしがサラリーマンだった20数年前、わたしは文字通り、仕事のできないサラリーマンでした。

失敗を繰り返し、先輩や上司に指導され、叱責され、罵倒もされましたが、それでもわたしは失敗します。

そこで、明らかに、わたしのことをバカにし、ひどいことを言ってくる先輩もいました。はっきり言うと、その先輩からは目をつけられ、ことあるごとにイチャモンをつけられ、徹夜続きで疲労困憊しているわたしを毎日のように夜の街に誘い、ゲロを吐くまで連れまわされました。

要は、この先輩からいじめられていたわけです。

わたしはその先輩が大嫌いで、退社時間が近づくだけで動悸が激しくなったことを今でも忘れません。でも、わたしのことを心から応援してくれて、諦めずに丁寧に指導してくれた先輩や上司もいました。お酒を飲みながら、

「おれが責任を取るからおまえは思い切りやればいいよ」

そう言ってくれる先輩、上司が必ずいたものです。

「だって、後輩を育てるのは先輩の仕事だから」

それが当たり前でした。

それでも、わたし自身がサラリーマン社会に耐えられず、勝手にドロップアウトしてしまった。わたしは単なる落伍者でした。

自分がサラリーマンを辞めた理由は、

「わたしがサラリーマンでいる能力がなかった。だから、フリーの道で生きて行くしかない」

そう思えることができたのです。

 腑に落ちる。納得がいく。

 

後輩をいびる。部下を奴隷扱いする。無意味な嫌がらせをする。

そんなのどこにもいます。

わたしはできない社員でした。だから、駒として役に立ってないわたしのことを、その先輩社員はこう呼んでいました。

「おい!飲み会担当!」

「おまえには、先輩と酒を飲んで、先輩を楽しませることしか能がないんだから、おまえに誘いを断る資格はない」

「仕事はするな。迷惑だ!夜になるまで力を蓄えておけ」

毎日のように、そう言われ続け、暗示にかけられたように自分でも、

「そうか…、仕事をしたらしただけ迷惑をかけているのか…だったら何もしないほうがいい」

そう、思い込むようになっていきました。

だからといって、周りの先輩や上司も同じようにわたしのことを「飲み会担当!」と、呼んでいたかというとそうではありません。

「そういうこと言うのやめろ!」

そう抗議してくれる先輩もいました。

「風は疲れてるから飲みに誘うのはやめろ。少し休ませてやれ」

そう言ってくれる上司もいました。

(でも、実際はそれでもその先輩のわたしへのいじめはなくなりませんでしたが)

「おまえは話で人を楽しませんる能力がある。コミュニケーション能力がおまえの武器だ。そこを伸ばせ」

そう、アドバイスしてくれる先輩もいたのです。

だから、サラリーマンを辞める時、自分自身に納得ができたのです。

「他人のせいではない。自分の問題だ」

と。

 

Kくんが、もし、このまま会社を辞めることになったとき、彼は、どう思うでしょう?

 

「自分は悪くないのに、辞めさせられてしまった。自分のなにが悪かったのかさっぱりわからない…。先輩のせいだ!上司のせいだ!会社のせいだ!」

そう感じるのではないでしょうか。

いま、わたしは、サラリーマンではありません。だから、Kくんの「変わったやつ」「仕事のできないやつ」という情報を広めるつもりはありません。でも、その情報が蜘蛛の巣状に広がっていったらどうでしょう?

彼をフォローする社員は一人もいません。そうなると、

Kくんは、この会社では生きていけません。

結果、辞めることになるでしょう。

そして、自分の中で、その原因について、総括できないまま、次のステージへ進むこともままならなくなるでしょう。

それが、パワハラができていくひとつの仕組みです。

 

Sさんの場合、彼女の最大の”魅力”を最後まで”欠点”だと評価する上司がいました。

そのたった一人の上司の評価が、Sさんの最初の2年間のベースになり、しばらくの間、これからの人生の足かせになるでしょう。

なぜなら、それが、サラリーマンの世界だからです。

”個性が魅力”とは、限らない。

”個性が認められる”とは、限らない。

それが、サラリーマンの世界です。

もし、彼女が社員ではなくて、わたしと同じようなフリーのライターだったら、どのような評価をされていたでしょうか?

その上司の評価が仮に”欠点”だとしても、それは、ただ単に一人の人物による評価というだけです。その人物と仕事をしなければ済みます。

でも、Sさんは会社員です。

直属の上司の評価は、多大な影響を与えます。

ただ、救いもあります。それは、異動できる大きな会社に在籍しているということ。

ゼロからのスタートというわけにはいきませんが、新しい環境で、新しい上司の元で、再度、チャレンジする場が与えられたのです。

もちろん、会社もそこに期待をかけています。

でも、もし、新しい部署で、新しい上司が、同じような評価を下したら…。

好ましくないレッテルを貼られるかもしれません。

そこから、パワハラが生まれます。

それと、もう一つ。

見過ごしてはならない問題があります。

それは、彼女が壇上で挨拶をしたときのあの笑いです。

あの瞬間、その場にいた誰もが、彼女が、

”愛されキャラ”

そう感じたことでしょう。でも、そう感じた”誰もが”は、やはり男性なのです。

そこに、男性上位女性下位のれっきとした序列が存在しているのです。

そうはっきり言ってしまうと、経営者以下、管理職の方々は猛反発されるでしょうね。表向き、そういうことがあってはならないわけですから。

でも、事実は明白です。

彼女には是非、成功してほしい。それだけの実力のある女性です。そして、彼女を笑った管理職の連中を見返してほしい。

そのためにはどうすればいいのでしょうか?

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人と違う。それも”魅力”であり”個性”なのに、会社によっては…

 

 

自分を俯瞰(ふかん)する

 

大切なのは、

 

いまの自分を俯瞰(ふかん)すること。

 

 

いまの自分がどういう人間なのか、自分の利点、得意な分野、一番やりたい仕事はなんなのか?

それを、しっかり分析することです。

自分の日常を。

自分の日々の行動を。

自分の会社での振る舞いを。

ゆっくり思い出して、遠い空の上から眺めてみてください。

そんな自分の行動を観て、どこが、良かったでしょうか?

仕事で成果を上げたとき、自分はどういう気持ちで、どういう思考で、どういう行動を起こしていたでしょう?

 

いま、会社で、自分の立場に不安を感じている人は、

自分が先輩や上司にどう思われているのだろう?なぜ、無視されるのだろう?なぜ、評価が低いのだろう?

そういうことを考えてしまうでしょう。でも、いくら考えても、よくわからないのではないですか。

なぜ、自分がいじめられるのか、理解できていないと思います。

 

その理由を、わかろうとする必要はありません。

理解する必要はありません。

自分の欠点を知る必要なんてないということです。

会社での欠点は、あなたの欠点ではありません。

あくまで、その部署で、その会社で、他人が、「あなたの欠点だ」と、決めつけていることにすぎない。ので、それが、果たしてあなたにとっての事実なのか、疑わしい。

その欠点と言われていることが、あなたの利点、魅力かもしれないのです。

欠点をなくすことは、あなたの魅力をなくしてしまうことにつながるかもしれません。

 

だったら、そんなことに目を向けるのではなくて、

自分が、仕事をしていて、

できた!

楽しい!

向いている!

会社の役に立った!

そう思えたときの自分を、俯瞰(ふかん)して、その瞬間を、その時間をもっと多く持てるように変えていくほうが、あなたのために、全然良いと思います。

パワハラは、基本的には、

「こいつ、仕事ができない」

そう、他人がレッテルを貼ったときから始まります。

一度、始まった流れを止めることは、非常に困難です。でも、流れを変えることは、できます。

 

思い切って聞いて見る

 

「わたしのいいところはどこ?」

思い切って聞いてみてはいかがでしょう。

信頼できる友人に、

「わたしのどこが好きなの?」

信頼できる会社の同僚や先輩に、聞けたら一番いいのですが、

案外、難しいですよね。

でも、聞けたら聞いてみてくださいね。

そこに、あなたが、その状態から抜け出すヒントが隠されているかもしれません。

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風茜のプロフィール


風茜のプロフィール

冷えとりコーディネーター。
大学卒業後、美術館学芸員を経て、不況、夫の大病のため、転職を8回経験する。仕事のストレスから体が冷え切っていて、ようやく30代後半で妊娠するも、冷えのため切迫早産しそうになる。子供のアトピーをきっかけに冷えとり健康法を知り、靴下2枚ばきから始める。ずっと体が弱く、入院、手術を繰り返していたが、冷えとりで体質が改善されて、健康を取り戻した。現在冷えとり歴10年目。どんどん体の毒出しが起こり、体の冷えがとれて思う通りの幸せな毎日を送ることができるようになった。現在、靴下8枚ばき、半身浴2時間、1年中湯たんぽをいれ、腹7分を心がけている。アラフィフを機に、冷えとりコーディネーターとして、冷えとりと人との間をつなぐ仕事をしたいと活動を決意。2015年6月より冷えとりブログを開始。